笹鳴 鳴海

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マガジン

  • 奥行きのあるラジオ ブログ出張版

    ラジオを始める前からブログを書いてはいたのですが、 いつも、文章としての形を整えている内に、 熱量やテンションが逃げていくのを感じてまして。 曲りなりにも「ラジオ」を続けてきた身としては、 喋りにだったら多少なり熱が残ってくれるのではないかと そういう希望を託しての「ブログ出張版」でございます。 「奥行きのあるラジオ」の方では、 ある種「ちゃんとしなきゃな」という縛りを 自分に課しているところがあるので、 培ってきた便利なフォーマットを活かしつつ 雑談めいた気軽さでやっていけたらいいですね。

  • 日記~2018年6月~

  • 日記〜2018年5月~

最近の記事

今聴くべき京都発のバンド3選

jizue! the engy! JYOCHO! 以上です。いかがでしたか? 別にそんな有象無象のネット記事の真似事みたいなことをするつもりはなくて、たまたま今月行ったのがすべて京都発のバンドのライブだったというだけの話なのだけれど、京都と縁があるから応援しているという側面もまったくないわけではないので、そういったウロボロスの結果がこのタイトルとして出力されている。 ・ jizue presents Library ”EXTRA” -jizue × Rega- @ CON

    • そうだ「塚口サンサン劇場」、行こう。

       2月初旬、強いオタクによる強いプレゼンを受け、『劇場版 ポールプリンセス!!』を観に行った。2023年11月23日より公開されたそれは、既にほとんどの劇場が当然のように上映を終了しており、追加上映地として関西で孤軍奮闘していたのが「塚口サンサン劇場」だった。関東では新宿バルト9がその役割を担っていて、熱狂的な応援を背に2月の壁を突破して上映を延長しているらしい。  興味を引かれる一方でこうも思っていた。「塚口サンサン劇場」ってどこだよ、と。行動範囲が極端に狭い民からすると

      • 奥行きのあるラジオ通信~2023秋~

        「改めましてこんばんは」なんて二人が落とす影のストライプ。 どうも、鳴海です。 2023年秋アニメの感想を出せたのは、『私の推しは悪役令嬢。』『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の2作品でございました。 視聴が順調とはなんだったのか。違うんです、石を投げるその手を一度止めてください。『葬送のフリーレン』、『薬屋のひとりごと』、『シャングリラ・フロンティア』、『アンデッドアンラック』……。ことごとく2クール作品やんけ!!! まぁ、別に1クール時点の感想を出しても悪

        • 人にそっくり、また来世

          さても、さても。今年も無事に一つ歳を重ねることと相成りました。いよいよもって「誕生日がおめでたいかどうか論争」に「おめでたくない側」として参戦してもおかしくないとは思うのですが、まだオメでたい頭で何より、という感じで今日という日を迎えています。 良きにつけ悪しきにつけ、新鮮に感じ取れる喜びの総量も、明かりを消した部屋で無限沸きする悩みや葛藤も、こうして迎える年齢を前にしてはどうにも頭打ちになるイメージがあり、互いに相殺して悟りへと至る、そんな気分でもあります。今年の抱負を簡

        今聴くべき京都発のバンド3選

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        • 奥行きのあるラジオ ブログ出張版
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        • 日記~2018年6月~
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        記事

          ハイパーピンボール理論を実践して"さんぽ神"に!!! 俺はなるっ!!!!

          かくして冬が到来し、いよいよ季節が廻った感がある。迫る年の瀬に恐れおののく時期でもあるけれど、今年は瞬きの回数を減らして時間の流れを直視できた気がするので、概ね満足している。脳死でサイズ選択をしたカーディガンは明らかにひと回り大きかったが、室内用のどてらとして活躍している。購入して早々につま先をヒータで焦がしたスリッパは現役のまま四季を踏破した。世はなべて事もなし、ということだ。ゆるやかに滅んでいることに目を瞑れば。 ぼんやりと下半期は映画館や美術館にたくさん行きたい、と考

          ハイパーピンボール理論を実践して"さんぽ神"に!!! 俺はなるっ!!!!

          奥行きのあるラジオ通信~2023夏~

          「改めましてこんばんは」なんて二人が落とす影のストライプ。 どうも、鳴海です。 えー、2023年夏アニメにつきまして、結論から申しますと、 中間報告かと思いきゃこれで終わりかい! という結果になってしまいました。何もかもこの狂いきった夏の暑さのせいです。あまりに生きることに向いていない季節なので、速やかに冬眠ならぬ夏眠ができる世の中になってほしい。AIの発展とかで。 感想を話しているのは、『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』、『アンデッドガール・マーダーファル

          奥行きのあるラジオ通信~2023夏~

          電話帳に並んでいるこの先もう出会うことのないであろう人たちのこととか

           会話の中で生じる定型の質問の中に「あなたは何恐怖症ですか」というものがある。言いながらそこまで定型じゃない気がしてきたけれど、まぁ、ある。そうして反射で返してしまうので、やや形骸化しているきらいもあるけれど、私はずっとそれに「閉所恐怖症」と答えてきた。  その恐怖はどちらかというと「閉ざされていること」よりも「狭いこと」に起因していて、とりわけ「身動きができないことを自覚した瞬間」に一際大きな恐怖に襲われる。子どもの時分に床とローテーブルの間のわずかな隙間に身を滑り込ませ

          電話帳に並んでいるこの先もう出会うことのないであろう人たちのこととか

          8月になると夜はどうせ死ぬ

          月単位の連続投稿を煽られると、何か書いておいた方が得かもしれないな、と思うもので、年の瀬の如く月の瀬に迫られながら筆を叩いている。先月は3本くらい投稿しているのだからそれをゆっくり分散すればこの緩い目標は達成されるのだけれど、経験上、鉄は熱い内に打たないとすごい速さで腐っていく。すごい速さで夏は過ぎたが、ベイベー、ラララララララ。 「すごい速さ」という言葉を使うと自動でandymoriが頭の中で再生されてしまうけれど、むしろ全然夏は過ぎてくれていない。本当に世界の終わりだっ

          8月になると夜はどうせ死ぬ

          ACIDMAN 2nd ALBUM Loop 再現 Tour "re:Loop" @Zepp Nagoya

          「深く考える前に行ってしまえ」の精神で、ライブの予定を詰め込みまくった上半期。衝動が落ち着きつつある現在から考えるとよくわからない選択肢ではあるのだけれど、とあるダンスタイムとの兼ね合いにより、大阪ではなく愛知に向かうことになってしまっている。図らずもツアーファイナル。個人的なライブ行脚の旅もここらで一旦締めくくりといった気分だ。 どこからか新譜を追えなくなってしまっているので、良いファンとはとても言い難いのだけれど、こと『Loop』に関しては魂の根っこに突き刺さっているの

          ACIDMAN 2nd ALBUM Loop 再現 Tour "re:Loop" @Zepp Nagoya

          奥行きのあるラジオ通信~2023春~

          「改めましてこんばんは」なんて二人が落とす影のストライプ。 どうも、鳴海です。 中間報告回もアップしつつ、ここからが本番だぜ、と言わんばかりにぶん回してきたこの春クール。果たして、結果は……。 5本も出てる!!上等!!!  ぶっちゃけ、『ホロウナイト』に70時間くらい取られてしまったので、スケジュール的には押し気味ではありますが、まぁ、いいでしょう。『ホロウナイト』の感想も改めて話したいな。 あとは「せーので聴けって言ってんの!」がまったく手つかずでどうしようかな、と

          奥行きのあるラジオ通信~2023春~

          美しくなくとも笑っていいらしい――『Twitter終了合同』に寄せて

          ここのところ、Twitterの終焉がかなり現実味を帯びて眼前に迫ってきている。伊坂幸太郎の『終末のフール』みたいな感覚をリスクなく(実際にそうなってしまった場合、失うものは確実にあるのだけれど)味わえるので、滅びの渦中にいることの高揚、開き直りによるお祭り感、潜在的な破滅願望の表れといった具合の心持ちで、存外心情におけるネガティブの割合は低い。それはそうと、各章のタイトルを統一すべく生み出されたであろう「天体のヨール」のことはまだ許してないからな。 周央サンゴもこう言ってい

          美しくなくとも笑っていいらしい――『Twitter終了合同』に寄せて

          泣く子も黙るインドア派

          豪雨の「Rockin'Radio!」から早くもひと月以上の時間が経ち、季節はいつものように梅雨へと流れ込んで久しいのだけれど、なんだかんだで未だにあの日がもっとも雨が「降り続いていた」日のような気がしていて、そうして得た「雨耐性」でこのどうにも憂鬱な日々をやり過ごしている。向こうひと月経つかどうかというところでさらに強烈な嵐に巻き込まれ、あっさりとバフが解けるまでがセットだ。なにせ、私はと言えば、「祇園祭をその歴史上初の天候による中止に追い込みかけたほどの当代随一の雨男」の異

          泣く子も黙るインドア派

          足をたがいちがいに前に出してなんとなく進んじゃおう

          Twitter大好き芸人(芸人ではない)としてここまでやってきたのだけれども、最近はTwitterでしか得られない栄養素(例えば本稿タイトル元の画像ツイートとか)による回復量を、受けるダメージの方が上回りつつあり、そういうものとは無縁な言葉をばら撒くことで世の中の均衡を保とうとしている。戦争をなくすような大逸れたことじゃない。だけどちょっとそれもあるよな。 怒りのピークというものは6秒しか継続しないらしく、結局それは嘘だったと言われているけれど(この構図が既に地獄の入り口然

          足をたがいちがいに前に出してなんとなく進んじゃおう

          奥行きのあるラジオ通信~2023冬~

          「改めましてこんばんは」なんて二人が落とす影のストライプ。 どうも、鳴海です。 さて、「終わったよ編」が終わってから迎える初のクール終わりとなるわけですが、更新状況がどうなっているかと言いますと……。 2つ出せました!すごい!(?) 今期は計4作品しか完走できていないので、そういう意味では、注力すべきところに注力した結果と言えましょうか。ひとまずの目標達成です。 ここで、ラジオにしていない残り2作品について、軽い感想を記しておこうと思います。 ・『ツルネ – つなが

          奥行きのあるラジオ通信~2023冬~

          bonobos LAST LIVE「bonobos. jp」@ BIGCAT

          bonobosのライブに行ってきた。「LAST」とタイトルにある通り、20年余に及ぶ活動が終わってしまうという。私は「最後の舞台を見届けよう」というような気概を持ったファンなどでは決してなく、それどころか、ラジオで耳にした『永久彗星短歌水』に頭を殴られただけの即席にわかファンと言って差し支えのない、端的に言って、「思い出泥棒」そのものである。 「最後」だと言われたから足を運ぶことにしたという気持ちは否めず、正直なところ「早まったかもしれない」と思わないではなかったけれど、結

          bonobos LAST LIVE「bonobos. jp」@ BIGCAT

          JYOCHO EP Release TAIBAN 「JYOCHOの云う透り」@梅田シャングリラ

          JYOCHOとjizueのライブに行ってきた。「横目で見ていたものを真正面からちゃんと見よう月間(ないし、年間)」ということもあり、リアルタイムであの曲たちがどう演奏されるのか見たかったのだ。ぼんやりとJYOCHOの存在を捉えてから結構時間が流れているけれど、一度もライブでは見たことがなかった。とはいえ、大阪でのライブは3年ぶりだそうなので、こちらの積極性を抜きにしたとしても、遭遇するタイミングに恵まれなかったのは、まぁ、無理からぬ話ではある。 JYOCHOがどういうバンド

          JYOCHO EP Release TAIBAN 「JYOCHOの云う透り」@梅田シャングリラ