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バーチャルメイクで自分だけの似合うを知る💄国内で体験できる最新のバーチャルメイクコンテンツ

こんにちは!テクニカルディレクターが集まり、テクニカルディレクションを提供するベースドラムのテックプロマネ、naruminです。
私は趣味として美容がとてもとてもすごく好きです。
美容業界では最新のテクノロジーが様々なかたちでサービス・プロダクト化されています。そんな日々成長する美容テックについて発信したい!と思い、noteに向かって筆を取りました。
今回は国内で実際に試すことのできる最新の「バーチャルメイク」を紹介します!


バーチャルメイクとは

バーチャルメイクってみなさんご存知ですか?
既に色々なスマホアプリや店頭で一般化されているので、普段からメイクが好きな方だったら聞いたこと・試したことがあるコンテンツかもしれません。バーチャルメイクを一言で言うと「カメラで顔を認識し、AR(*)でメイクアップしたように見せる」画像・映像技術です。
(*)後述しますが、ARだけでなくプロジェクションマッピングでメイクシミュレーションができるコンテンツ(MRメイク)も開発されています。

これまでのコスメ探しの課題

コスメを試すときって、これまでは化粧品売り場に行って、美容部員さんに商品をお試しメイク(タッチアップ)をしてもらうのが主流でした。
もちろん使い心地やリアルの照明・環境下での発色を確認するには実際に試してみるのが適切ですが、正直カラーを試してみたいだけなんだよなあ…というときには、わざわざ化粧品売り場に行ってスタッフさんに聞くのはちょっと手間ですよね。(そのまま褒められるとつい買っちゃうし…)
ドラックストアやLOFTなんかでは、テスターといって自由に商品を試せるディスプレイの仕方もありますが、コロナ禍の影響で人が触ったコスメを試す抵抗感が高まったり、なんとなく人目があってテスターの前で長居しづらいといった問題もあります。
これまで、自分に似合うコスメを見つけるのはなかなか手間も時間も(もちろんお金も)かかる旅でした。

バーチャルメイクが解決したこと

コロナ禍の影響で、人との接触が発生するテスターやタッチアップができなくなり、コスメは購入しなければ試すことができないものになってしまいそうでした。そんなコスメ好きの経済危機を挽回したのがバーチャルメイクです。
現在はコロナ対策も緩和され、店舗ではタッチアップサービスは復活していますが、コロナ禍で発達したバーチャルメイク技術は尚も発展を続けています。
その理由は、バーチャルメイクは単純に顔のパーツにメイクしたように色を重ねるにとどまらず、その人の顔の比率、形、肌のトーンなどを総合的に分析して、ユーザーごとに似合うコスメやカラーをレコメンドできるようになったことが挙げられます。
これからの未来、ユーザーは非接触で衛生的に、カメラに映るだけで自分の顔に一番似合うアイシャドウやリップ、カラコンや、スキントーンまでさまざまなシミュレーションをすることができます。心底ワクワクです。

それでは、最新のバーチャルメイクを試してみたい方に向けて、都内で最新のバーチャルメイクを体験できる施設を紹介します!

バーチャルメイクが体験できる施設

COLOR MACHINE / KOSÉ

こちらはARではなく、顔にピッタリ張り付くプロジェクションマッピングで8000種類のメイクパターンから、自分のパーソナルカラータイプにあったメイクを試すことができるMRメイクを試せる施設です。
単純に顔に向けてプロジェクションしただけでは、表情や顔の動きによってマッピングがずれてしまうことと、ライトとメイクアップでは自然な肌馴染みが再現できないという大きな2つの課題があります。
株式会社コーセーは東京工業大学と共同開発を行い、3D高速追従プロジェクションマッピング技術独自の色彩補正技術をCOLOR MACHINEに搭載しこの課題を解決しました。すごいですね。
COLOR MACHINEは2023年1月に開催された世界最大級のテクノロジー見本市 CES 2023や、2023年9月4日~7日にスペイン・バルセロナで開催された国際的な化粧品技術の研究発表会「第33回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)学術大会」で発表されています。(参考情報

KATE iCON BOX / KATE

続いて、AIが自分に似合うアイシャドウを教えてくれて、実際に購入までできる世界に一つだけの自動販売機「KATE iCON BOX」。朝のニュース番組「ZIP」で水トアナウンサーにも紹介されました。
KATEが独自に開発したAIによる肌印象分析・顔パーツ比率分析の結果を元に、「ザ アイカラー」と名付けられたユーザーに似合う4色を組み合わせたオリジナルアイシャドウパレットの提案と、そのパレットを使ったメイクシミュレーション結果を見ることができます。さらに提案されたアイシャドウが「KATE iCON BOX」から出てくるというコンテンツです。
自分の顔に似合う、捨て色なしのカスタマイズアイシャドウがその場で手に入ります。なんとケースに名前も入れられます!(参考情報)

  • 体験できる場所:CARER池袋サンシャイン通り店

  • 設置期間:2023年8月1日〜2023年10月1日

  • 料金:3,850円(単色アイシャドウ4つ+アイシャドウケース代)

  • 体験時間:3分

  • 予約:不要。ただしめっちゃ人気で列できるらしい。

バーチャルメイクのこれから

今回紹介した2つのコンテンツはオフラインで体験するものですが、既にスマホひとつで様々なコスメブランドのアイテムを試せたり、自分自身に似合うカラートーンやメイクをレコメンドしてくれる機能が搭載されたアプリがたくさんリリースされています。
日々たくさんの新商品が発売され、流行り廃りがある中で、自分自身に一番似合うカラーやメイクデザインを最短距離で見つけることをサポートするバーチャルメイク技術は、これまで以上にたくさんの人にメイクの楽しみや喜びを伝えてくれると思います。
個人的な経験では、自分が得意な色・苦手な色がわかると、コスメを可愛い・綺麗という理由だけで購入し、使ってみたら全然似合わなかった…という無駄な買い物が減ったのがかなり嬉しいです。
KATEが自動販売機コンテンツで実現したように、自分に似合うコスメがその場でカスタマイズされて購入できる体験も今後いろんなブランドに展開が期待できます。ユーザーにそのアイテムに対する愛着や特別感も与えるはずです。使わずに捨てられてしまうコスメも減るんじゃないかなと思います。(フーッドロスならぬコスメロスですね)

今回note初記事で「国内で実際に試すことのできる最新のバーチャルメイク」を紹介させていただきました。美容テックに興味を持っていただいたり、バーチャルメイク試してみたいと思っていただけたでしょうか?
今後も美容やメイク、スキンケア、ボディメイク、フェムテックに関する情報を発信していきたいと思っているので、よかったらいいねとフォローもよろしくお願いします😊
また、美容業界やフェムテック業界で技術的に知りたいこと・相談したいことがあったらお気軽にBASSDRUMか私にお問い合わせください!

おまけ👇

BASSDRUMとは

BASSDRUMは、テクニカルディレクターを中心に集めた職能コミュニティ、そしてその中核にある会社組織です。さまざまなものづくりに関するプロジェクトにおいて、コアメンバーとして参画し、技術的な側面から寄与していく「テクニカルディレクター・コレクティブ」です。
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