成瀬瑛理子

編集プロダクション・プレスラボのライター/編集者です。しゃべることが苦手なので始めてみました。
固定されたノート

誰かを好きになることをばかにしていた罰

高校生のころ、勉強が嫌いな私はいつもテストで再試だった。同じように再試を受けるような不真面目な層はだいたい決まっていて、再試を受ける教室にいるのは見慣れた顔ばかりだ。

あるとき、再試とは縁がない頭のいいはずの子が教室にいた。どうしたのかと思ったら、「好きな人ができて、テスト前に集中できなかった」とちょっと困りながら笑っていた。その場の冗談で「えー、私なんていつでも集中できないのに(笑)」と返しな

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選挙が楽しすぎる

選挙に行くのが楽しすぎる。
そうやって言うと怒られるかもしれないけど、
選挙自体がめちゃめちゃ楽しみ。

日曜の朝からキレぎみの父親を見て生まれ育った。『サンデーモーンング』あたりの番組をつけて、政治に文句を言っている姿を見るのは非常に不快だった。選挙前はとくにヒートアップする。休日の朝くらい、穏やかに過ごしたかった。「そんなに不満があるなら自分が出馬すれば」「この他力本願が」といつもうんざりした

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胸の穴に注ぐ缶ビール

23時の上野駅。京浜東北線の電車が来るまで、あと15分ある。
社会人1年目のころは、毎日この時間に電車を待っていた。

ホームのベンチに座ると、今日一日のことが頭の中で勝手に再生される。

「もっと粘って契約をとるように」とまた怒られたこと。
なんとか目標の数字を達成したけれども、「今日できても、明日も数字を上げなかったら今日の結果もチャラになる」とクギを刺されたこと。
ああ、今日どんなに無理をし

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自信がないなら、信じられる自分をつくればいいだけ

堂々と踊れ。

昔、バトンをやっていたときに繰り返し言われ続けてきたが、この「堂々と」というのがどうしてもだめだった。自信がなくて、堂々となんて到底できなかった。

自信をもつこと。言葉にするのは簡単だが、あまりにも抽象的でどうしたら自信をもって堂々とできるのか全くわからなかった。

先輩や顧問の先生からは何度も叱られた。叱られた分だけ、また萎縮して自信をなくし、堂々と踊ることから遠ざかっていった

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止まっている人生のこと

ここ半年以上、自分の人生が止まっている感覚がある。
何をしていても、感情が大幅に動くことはなくなり、時間の感覚が全くない。頭がぼーっとしている状態が続いている。

少し前に体調を崩したせいもあるだろうし、思い入れのある仕事が終わったこともあるかもしれない。モチベーションの上がる人に会う機会がなくなったこともあるだろう。無理していた時期もずっと続いていたから、なんかもういろいろと限界がきたのかもしれ

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幸せだった記憶

今が一番幸せだ、と常に言い切ることができたら。
それはどんなに素晴らしいことだろう。

現実はそううまくはいかない。ベストを更新し続けることは決して簡単なことではなく、どうしたって今よりも良かったと思えてしまう過去がある。

私のなかで、明確に「一番幸せだった思い出」というのが存在する。当時の写真もプリクラも、そのころ使っていたケータイも、着ていた洋服さえも。そのころの思い出の香りが残っているもの

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