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ポッケからするめいか86

たまにしょうさんの娘さんが子供(孫)を連れて実家であるしょうさん家に泊まりに行くと、

決まって聞く文句、というか習慣があります。


主にミキさんの小言です。

小言と言っても独り言のような愚痴です。


夜寝るのが遅いミキさんは、泊まりにきた娘さんとお孫さんはいつも先に寝ます。

お孫さんが眠り、娘さんも布団でスマホをいじりながらうとうとしていると、

台所仕事を終えたミキさんが洗面室にやってくる音が聞こえます。

洗面脇に用意されたタオルが綺麗に整っていないので、毎回必ず、

使ったタオルはかけて置けって言ってるのに!と、怒ります。

これが聞こえるので娘さんは実家に泊まる際は洗面脇のタオルは綺麗に整えるよう気をつけているのですが、、

いくら整えておいても、
ミキさんのこだわりがあるようで必ずこの文句を寝ながら耳にするのです。

あ、また言ってる。整えたのにな…?

その後、ミキさんはお風呂へ向かうと、
しょうさんが脱いだ泥だらけの衣類を目にして、

まぁた!!真っ黒!玄関で叩いてよ!毎回言ってるじゃない!とぶつぶつ言いながら仕分けを始めます。


それが終わると娘さんとお孫さんが寝ている寝室へ来て自分のベッドを整えます。

ミキさんのベッドには足が四つあるのですが、跡が床につくのが嫌なのか?

5センチ角にカットした厚さ1.5センチの小さなベニヤ板を各足の下に計4つ置いているですが、

この小さな板、

ちょっとベッドが軋んだだけでズレます。
まあ、置いているのは小さな板だからズレるのはあり前だろう。

でもその板がずれているのが気に入らないらしく、

また板外れてる!
よいしょっ、あーっ、痛ててててっ!!…

ベッドの足を持ち上げ板を置き直します。


ねぇ、それ、

この小言リレー
毎晩やってるの?


娘さんは思うのですが、
改善策を出しても跳ね返されるのがわかるので笑いを堪えながら毎回寝たふりをしています。

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