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人間もロボットと同じように心など持っていない。

人間はロボットよりも幸せか? 』という本を再読しています。

昨日『AIが人類を支配する日』を読んでいる、と投稿しましたが、「前野隆司さん(著者)の本は前にも読んだことが有ったな」と思い、本棚からこれを出してきました。

人間はロボットよりも幸せか?

内容は、ロボット工学の第一人者である前野さんと世界的な物理学者保江邦夫さんの対談です。

前野さんは「ロボットをいかに人間に近づけるか」という研究をしていました。ロボットの正確さや緻密さは、すでに高いレベルに達しており、『心地よく抱きしめてくれるロボット』や『ニッコリ笑うロボット』なども作られていました。

しかし、人間なら当然伴う「やさしい気持ち」とか「うれしい感情」などは、ロボットにはありません。「ロボットに心を持たせることはできないか」と考えるようになり、どんな条件を備えたら「このロボットには心があると言えるのか」
「そもそも心とは何か?」と考えるようになりました。

そして、前野さんが行き着いたのは、なんと

「人間もロボットと同じように心など持っていない」

というものでした。

私たちがいきいきとありありと「これが自分だ」と感じているのも幻想というべきで、人間は自由意思すら持っていない。「人間はロボットと大差ない」ということがわかったと言うのです。



心って、なんでしょうね。

もしかしたら、その指だって

自分の意思で動かしていないのかもしれません。


あらかじめ誰かがプログラミングした結果で

そこに、「自分で動かしている」という感情を

後乗せしているだけかもしれません。

そんな気もします。

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