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ペットボトルの水をコップに注ぐ。

お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。

今回は「教える」についてです。
「教える技術」という民間資格があります。

あなたは「教える」ということを学んだことはありますでしょうか。
あなたの会社は新人にどんな教育をしていますでしょうか。

「前提の知識」が全く違うもの同士が、教える側/教えられる側となるため、イライラの温床になってはいませんでしょうか。

少し古いかもしれませんが、CDアルバムって開けることが難しくはなかったでしょうか?

想像してみてください。
初めてCDアルバムを買った人から「開け方を教えてくれ」と電話がありました。
あなたは、どんな説明をするでしょうか。

「透明のビニールをよく見て。なにか目印はある?」
「その目印を縦にうまく引っ張って、その裂け目からビニールをはがして」
「CDの上下の側面を片手で軽くはさむように握って」
「絶対に握っている手で表の面には触れないで」
「空いてる手で、表の面の右中央の角を軽く持ち上げるようにして……」

うまく開けられたでしょうか。

次はペットボトルを初めて見る人に「ペットボトルの水をコップに注ぐ」ことを電話だけで教えてください。

・透明のプラスチックの容れ物がペットボトルである。
・細いほうが上であり、上には蓋がついている。
・蓋は水平方向に回すと開閉できる仕組み。
・その蓋を水平方向にまわせるように右手で握り、左手はペットボトル本体を握って固定。
・右手で握っている蓋を、蓋が開くまで反時計周りに回し続けて。
・蓋が空いたらペットボトルはいったん机の上に置いて、一息ついて。

・ペットボトルは蓋が開いている状態で傾けると口から水が注げる仕組み。
・左手でコップを握り固定して、
・右手でペットボトルの側面を握る。
・コップの口の上に、ペットボトルの口がくるようにペットボトルを傾けて、中の水をコップの8分目程度まで注いで。

こんなところでしょうか……。
蓋や水平という言葉も教える必要があるなら、さらに複雑です。
これを相手の知識レベルを知らない状態で「相手のプライドをバカにしない」ように教えなくてはなりません。

業務では更に複雑なことを教えなくてはなりません……、大変です。
教えるのは難しいです。

「電話だけで教える」というのは、訓練になりますので想像してみてください。(実際にやるのはお互いイライラすると思います)

まぁ、動画を見せたら「百聞は一見にしかず」ですので、教える内容によってツールをうまく使ってください。ただし、自分がうまく言語化できないことを、相手の理解力のせいにして「苛立つ」のは禁止です。

これは、情報システム部門への問い合わせでよく観察される事象です。
前提知識の共有も言語化自体も難しいことですが、各地でイライラが発生しています。

「教える」ということ自体を研修してみてはいかがでしょうか。
「教える」力が強いということは、人材活用の強みとなります。
特に中小企業では、人材獲得で高望みせずに、教える力を高めたほうがよいと感じます。
一度、検討してみてはいかがでしょうか。

お読みいただきありがとうございます。

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