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すべてのはじまりは、朝市でした

那須の大きな食卓「那須朝市」

2012年から年に2回、「那須朝市」というマルシェイベントを開催していました。

地域の生産者や事業者などの有志20名ほどが集まり、出店のお願いをしたり、チラシを作ったり、備品を準備したり.....。本業の仕事を抱えながらイベントを動かすことはとても大変なことですが、お互いの知恵を持ち寄って「面白いことをしよう!」と、みんな本気でやっていたんですよね。

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コンセプトは「那須の大きな食卓」。
イベントを大きな食卓に見立てて、生産者の方や、子供たち、外国人など、いろんな背景を持つ人がそこに集い交流できる場所を作りたい。そこでの出会いから、小さな幸せがたくさん生まれたら素敵だなと思ったんです。

実際に朝市でのつながりをきかっけに新たな仕事が決まったり、結婚する人がいたり、この場所から様々なコミュニティが生まれてきました。

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はじめは軽トラの荷台に野菜を並べた生産者が集まる小さなイベントでしたが、廃校になった小学校の跡地で開催できるようになったり、地元の飲食店の出店やライブステージが加わったりと、回を重ねるごとに規模が大きくなっていきました。

朝の7時にオープンして13時にはクローズ。本当にあっという間ですが、青空のもと、みんなで“美味しい朝”を楽しむひとときは、不思議な一体感があってなんとも言えない幸せな時間だったなあ。

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それでも来場者数が5000人にのぼる頃には、駐車場の確保や警備員の手配など業務や経費がどんどん増えて、当初の思いだけで運営することが難しくなっていました。これからどうしようか悩んでいた時、朝市に来てくれたおばちゃんが

こんないいイベントだったら毎日やりなさいよ。そしたら毎日買うから

と言ってくれて。最初は「どんだけ準備してるかわかってないなあ!」なんて思ったりもしたけれど、よくよく考えてみれば野菜は毎日できるもので、農家さんは毎日出荷したい状況があって、僕らも毎日食事をとる。だからそのおばちゃんが言っていることは、きっと正しいんだろうなと感じたんです。

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この出来事をきっかけに、毎日朝市ができる場所を作ろうと考えて「Chus」をはじめることにしたんです。2015年には、「那須の大きな食卓」という朝市のコンセプトを引き継ぎ、農家さんの美味しい野菜が並ぶ「MARCHE(直売所)」、その食材を使った料理を楽しめる「TABLE(ダイニング)」が揃った店舗が黒磯の町に誕生しました。

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朝市の想いを継承していく持続可能な店舗ができたことで那須朝市は幕を下ろしましたが、朝市をはじめた頃から変わらない「どんな背景を持つ人も集うことができる、みんなが笑顔になれる場所を作りたい」という思いは、Chus や バターのいとこ 、そして新たに動き出した GOOD NEWS の取り組みの中に生き続けています。

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