2023年4月の観劇

ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

ダンジョンズ&ドラゴンズ、通称D&Dは、TRPG(テーブルトークRPG)の"はしり"とも言うべき作品です。まさかそれがこんなふうに映画になるとはね!

テーブルトークRPGというのは、紙とペンとサイコロを使って遊ぶ知的遊戯です。GM(ゲームマスター)がシナリオを用意し、プレイヤーはキャラクターを作成し、会話によって冒険物語を作り上げていきます。何らかの行動の成否を問う場合にサイコロを振って結果を決める。ちなみにD&Dでは6面体の他に4、8、10、12、20面体のサイコロを使います。

世界観の説明は最低限に抑える一方、各キャラクターの背景は最初に丁寧に描写。物語全体でもわりとわかりやすく伏線が貼られて、きっちり回収していく。2時間ちょいしかないのにかなりテンポよく場面が切り替わり、話が進んでいった印象です。もちろんD&Dを知ってればアイテムやモンスターなどの固有名詞でニヤリとできますが、知らなくても普通にファンタジーアクションとして楽しめるかと。吹替版おすすめです。

わたしの幸せな結婚

予備知識なしで観た。なろう作品らしい。今年アニメもやるらしい。

お侍さんから近代に移行していく時代… 鬼や妖などの「異形」と戦うための「異能者」の家系がある世界観。イメージとしてはメカが登場しないサクラ大戦といった感じ。

どう見てもジャニーズのイケメンを客寄せに企画された映画なのですが、異形との戦いより血筋争いとかの人間関係重視のストーリーでした。主人公の美世は異能の名家に長女として生まれたのに異能を持たず、虐待されていました。とはいえ腐っても名家の長女なので、異能の名家と縁をつなぐため、清霞に嫁ぐことになります。とここまで書いてシンデレラか?と思ったw

作品の方向性としては「レジェンド&バタフライ」と似た印象を持ちました。まぁまぁ良かったです。清霞の側近の男の子が良いキャラだった。アニメも観るかも。

らくだい魔女 フウカと闇の魔女

予備知識なし。おじゃ魔女とかの類かと思ったら児童書だった。

映像としてはしっかり作ってあるんですが、なにぶん児童向けなのでお話がシンプル。落ちこぼれ主人公がやらかして、問題が起きて大変な状況にみんなを巻き込んで、友達とケンカしたりして一度は悲しみのどん底に落ちるが、苦境の中で仲直りして、秘められた力を発揮して解決!めでたしめでたし。お子様たちは楽しんでいたみたいです。

ただ一点、これは若干ネタバレですが、騒動の発端となった子がゴメンナサイしなかったのが教育的見地からちょっと気になりました。悪い魔女に操られてたからセーフ!ってことなのかな。

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-1 H@PPY 4 YOU!

アイドルマスター ミリオンライブ!もついに10周年ということで、今年は4会場のツアーが開催されます。その最初の公演の4/22~23に両日現地参加してきました。

私はGREE版の時代からミリオンに触れているので、4年目までを振り返る内容になるこのAct-1がいちばん馴染み深いというか、まだ全曲聴く余裕があったころです(最近は全ブランド横断でCDが出るサイクルが早すぎて、正直全部聴けていない)。

また1回の公演を少な目の人数(とはいえ15人ですが)に抑えることで全員にソロ曲を歌う機会があるなど、ソロ・ユニット・全体曲がバランスよく揃えられたセットリストになっていたと感じました。

Act-2 名古屋、Act-3 福岡は配信で視聴予定。最後のAct-4は横浜なので現地に行きたいと思っています。

聖闘士星矢 The Beginning

原題ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック。黄道十二星座の戦士たちって感じかな。でも出てくるのはペガサスとフェニックスだけ。字幕で観ました。

大昔の漫画原作のハリウッド実写化とかろくなもんにならんとは思いつつ、とある記事で映画版の聖衣に関する監督インタビューを読んで、まぁ観てやろうかなと。その点に関して言えば思ったよりカッコよくできてました。アニメの色合いとかに無理に寄せず全体的にセピア調の色彩を貫いたのは、今作のストーリーが星矢が聖闘士になるまでを描くものであったことを考えると正解だったと思います。(聖衣をああいう方向性にすることは車田先生も納得済み)

ただ星矢とアテナ(シエナ)の関係性描写は不足ぎみ。「何者であろうと必ず君を守る!」とか言っちゃうほど仲を深めたようには見えなかった。むしろマリンとの修行パートのほうが濃厚まである。あとカシオスとの因縁。

便宜上敵・味方と書くけど、どちらも側近がカッコいい。味方のマイロック(辰巳ポジ)、敵側のネロ(フェニックス)。あとマリン(魔鈴)のビジュアル再現度!このへんの脇役の存在感がとても良かった。原作へのリスペクトを感じられた部分は多々あったので、続編あるなら観てもいいくらいには評価してますし、少なくとも実写デビルマンやキャシャーンと同列に「観てもないのにネットの雰囲気に乗っかって叩いていい」作品ではないです。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

平日の初日、昼過ぎの回だけどほぼ満席。吹替で観ました。吹替?これいちおう洋画なんですよね。ちなみに吹替版専用のエンドロールが追加であるっぽいです。

普通にアクション映画として楽しめました。ストーリーもわかりやすい。子役が欲しいものをキッチリ出してくるのはさすが任天堂。世界観の説明をほとんどしなくていいのはさすが国民的いや世界的コンテンツだよな〜と。ただマリオとしては100点だけど映画としてはとても普通です。

それにしても映像クオリティがすごすぎ。キャラクターはゲームそのまま3Dになった感じですが(注:私は2D横スクロールしかプレイ経験がない)、背景が異常にリアル!お話としてもクッパは悪いやつなんだけどお茶目なシーンも適度にあり、憎めない感じに描かれてるので小さなお子様にも安心。

聞き慣れたBGMがオーケストラアレンジで流れるだけでも楽しくなっちゃうし、なにより知ってる要素しかなくてコレジャナイ感がまったくない!さすがです。

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