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映画感想:2022年に見た映画

もはや1年に2度更新するかの頻度になってしまった映画感想。

上のが去年の。
さて今年は去年と打って変わって55作見たことになる。作業しながら見ることも多かったからね。そして後半はタイトルだけになってしまっている。忙しかったんだ。
☆印がついてるのはオススメ、基本アマゾンプライムか今年の映画館で見たもの。それでいいなら適当に流し読んでみてくれ。
時間ができたら空白の感想も埋めていきたいね。では良いお年を。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆


1:劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 ☆


絶望の鬼才虚淵玄脚本の魔法少女もの、まどか☆マギカの正当続編。謎の生き物キュウベエによって魔法少女となった者は、どんな願い事を一つだけ叶えてもらえる代償に魔女と戦い続ける宿命を背負わされる。そして魂たるソウルジェムを消耗させた魔法少女は魔女となって世界を破壊しつくす。そんな世界のルールを崩壊させた後の物語。
いなくなってしまった人たちが存在するのに自分以外の誰もそれを認識していない。時を操る力を持つ魔法少女暁美ほむらはこの謎を解くために行動する。
2012年に公開された本作はゴシックでリリックでファンタジーな世界観と情け容赦ない残酷さを両立させた怪作であったが、その結末はまさしく物語の破壊と叛逆をもたらすものであった。そして10周年を迎えた昨今ついに続編「ワルプルギスの廻天」製作が発表された。楽しみすぎる。

2:水曜日が消えた


幼少期に交通事故にあった主人公「火曜日」は7人の多重人格者になった。一人が一日ずつ曜日を担当し人格が変わっていく奇妙な人生。火曜日は図書館も休館していて退屈な日々を過ごしていたが、ある日火曜日の彼は「水曜日」を迎える。水曜日が消えていた。火曜日である彼は自分の時間が一日増えたことを喜ぶが……
「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせる良質な物語であった。曜日がどんどん消えていき、自分のアイデンティティや存在の消失を恐れるようになる主人公の葛藤や展開、最初は謎だった交通事故の真相が判明していくにつれ物語に没頭してしまう構図も良い。

3:えんとつ町のプペル

産業革命期のイギリスのように黒煙で覆われた町、えんとつ町。煙に覆われて空も見えない町であっても主人公ルビッチは父から言い聞かされた「空の向こうの星空」を信じてやまなかった。誰も空の向こうを信じない世界だと爪弾きものの彼は友達もいなかったが、ハロウィンの夜に生まれたゴミ人間「プペル」と出会うのだった。
批判の多い作品とはいえ見なければどこが悪しか断じれない、ということで一番お金のかからないアマゾンプライムで視聴した結果……なるほど薄っぺらい作品。
映像のクオリティそのものは大変に良いがたとえば序盤の「ごみ処理溶鉱炉に落とされそうになってゴミの雪崩の上を駆け走るシーン」などはトイ・ストーリー3のそれだし、やりたいシーンをやるために他の作品からグレーの剽窃を繰り返ししているような作品。
「異端審問官」が都合のいい悪役だなぁ。外界からの脅威を妨げるために海の外に興味を持つものを弾圧するというのは理屈に叶っている。だがそもそも「金は食べ物と違い腐らないから奪い合いが起きる。腐る金があれば人は争わずに暮らせる。それが諸外国の脅威となったため弾圧された」という理論がまず成立するか怪しい。マルチ思想めいた邪なものを感じる。

4:アイアン・スカイ


月の裏側にはナチスが巨大帝国を築いていた。50年ぶりの月面着陸した宇宙飛行士が襲撃されて囚われの身となってしまう。以上!
ブラックジョークをたっぷりと盛り込んだ冗談みたいな映画。まさに冗談でしかないのだが、頭空っぽにして見るなら悪くない……のか……?

5:アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲


前作のラストで核戦争が勃発した地球は滅亡した。月面の半壊したナチス基地で僅かな人間が生存する世界。前作より30年経過した後の物語である。
うーん、バカ映画! だけど笑って飛ばせるからまぁ悪くない……のか……?

6:クラウド・アトラス


6つの時代、6人の主人公。
大航海時代に手記を残した弁護士、その手記を後年読んだ作曲者、その作曲された交響曲を聞いた女性新聞記者、自業自得の悪行から老人ホームに閉じ込められた編集者、そのエピソードが映画化されドキュメントを見た未来世界の女性、その女性が女神として崇められる文明崩壊後の世界。全ては二人の男女が結ばれるための運命の物語。あらゆる時代、あらゆる運命が結実するSF。運命の人物にはほうき星の痣がある。
3時間の長編であり6つの物語を同時並行に追いかけていく超変則的な構成。情報量の洪水のようであり追いかけるのも大変だが、結末を見た時の感動もまた一塩。

7:ゴジラ キングオブザモンスターズ


再度視聴。やはり素晴らしい作品。怪獣たちの祭典。怪獣の狂信者が彼らを崇め奉る映画を撮ったらまさにこうなるだろうという名作。音楽も特に良い。細かいことはすでに書いた記事にて。

8:スパイダーマン ノーウェイホーム


虚飾の悪人ミステリオによってその正体を世界にバラされてしまったスパイダーマンことピーター・パーカー。ピーター・パーカーを悪と断じる者もいれば正義の味方だと賛美する者もいて、世論は二分されていた。恋人のMJや親友のネッドや親代わりのメイおばさんにまで被害が被る始末でピーターたちの人生は一変してしまった。
自分はともかくMJやネッドの人生まで台無しにされてはたまらない。ドクター・ストレンジの元に赴いて事態の解決ができないか相談を持ちかけると、彼が掲示した方法は「世界中の人間からスパイダーマンの正体がピーター・パーカーであるという記憶を消し去る」というものだった。しかし魔術は失敗し、あろうことはマルチバース(多次元宇宙)から「スパイダーマンの正体を知る者」たちがこちらの世界にやってきてしまう。
マルチバース、別宇宙別世界のスパイダーマンとの共演は特に見事。アメイジングの彼が元の世界では救えなかったMJを助けるシーンはグッと来るものがあった。ドクターオクタヴィアもアームデバイスの治療によって改心して、スパイダーマンの手助けになってくれたのもよかった。
大いなる力には大いなる責任が伴うもの。サム・ホランドのピーター・パーカーはその儀式の洗礼を受けその決断を果たしたわけだが、やはりそれでもどこか喉に引っかかる小骨のような違和感を覚える。

9:スパイダーvsマン


2012年に取られたB級映画。ある日ロシアの人工衛星の残骸が落下しニューヨークの地盤を突き破って地下鉄に墜落する。それと同時に巨大な蜘蛛が大量発生し市民に襲いかかってパニックに。主人公は妻と共に避難地域に取り残された娘の救出に向かう。

10:素晴らしき哉、人生!


ジョージ・ベイリーは絶望の淵に立たされている。彼が橋から飛び降りたその時、彼の元に天使が舞い降りる。
「もしも自分が生まれていない世界だったら」を見せられることで絶望から希望に転じる様子は見事、だけどその展開にいたるまでの中盤が長々としてて退屈。名作には違いないが。
今回この映画を見ようと思ったのがスパイダーマンノーウェイホームを見たからでもある。

11:EXIT


パニックサスペンスもの。舞台は韓国。タンクローリーから正体不明の毒ガスが溢れ出て街を覆う。毒ガスは致死性のもので低い箇所から被害が発生している。ボルダリングが趣味の主人公ヨンナムは家族と共にビルに閉じ込められ屋上に出られない。ビルの壁を伝って登頂し家族を助けるも人数制限で取り残される。ヒロインのウィジュと共に高い場所への逃避行が始まる。
ボルダリングアクションも見栄えがあるし韓国映画の映像の撮り方はクオリティも高いのだが、韓国俳優のみっともなく泣き叫ぶ演技とかオーバーアクションがどうにも格好悪くて苦手だな。

12:ラディウス


主人公リアム・ハートウェルは目が覚めると自身が記憶喪失になっていた。運転事故を起こした車から出て町をさまよっていると変死事件が多発し、彼は謎に気づく。自身の半径15m以内に近づいた生物が死に絶えるのであった。原因もわからないまま人から遠ざかる彼の元に一人の女性ローズがやってくる。主人公と同じ車に乗っていたと主張する彼女は彼に近づいても死なないのであった。そしてさらなる法則が出てくる。彼女が彼の15m以内にいると死の能力が発生しないのであった。リアムは危険人物として警察から追われ、彼女との逃避行が始まる。
奇妙な設定でありながらそれをサスペンス・ホラーとして昇華しているのが興味深い。ローズが既婚者なため夫であるサムとこじれたりする展開も面白い。その真相も奇想天外なもので驚きを与えてくれた。結末は唐突。短編映画としても成立するはずだったがそこはちょっと間延びしていそう。

13:約束のネバーランド


少年ジャンプマンガの実写映画版。グレイス=フィールドハウス孤児院で幸せに満ち溢れた生活を送る孤児たち。皆は里親に引き取られる年齢になる日を待ちわびながら暮らしていた。主人公エマ、レイ、ノーマンの三人は孤児たちの中で特に優秀な子どもであったが、ある日孤児院の真実を知ってしまう。孤児たちは怪物に食われるための高級食材であり、孤児院はその養育施設であった。彼らは壁に閉ざされた孤児院からの脱出を計画する。
実写化を実現するにあたって色々設定の変更や無茶をしでかしている。成人を迎えただろう大人が子供(15歳)を演じる時点でかなり無理がある。2時間で孤児院脱出までをとりあえずまとめましたというコンテンツのつまみ食いというか商業主義的な映画に思えてならない。特にエマ役の顔が大人にしか見えないから「勇敢な子どもたちの戦い」には見えない。

14:キャッシュトラック


ジェイソン・ステイサム主演の映画。エイチと呼ばれる男は現金輸送車の警備員として雇われたが、ある襲撃事件で6人相手に無傷で返り討ちにする凄腕の実力の持ち主だった。その正体は犯罪組織のボスであったが、仲間が起こした現金輸送車襲撃事件に自身の息子が正体不明の何者かに射殺されてしまう。組織をあげても正体が明らかにならないその男を探して、エイチは現金輸送車の警備員になりすまして復讐を企む。
襲撃者も被害者も悪人であり、どちらのボスも家族に自分の正体を隠している奇妙さが面白い。一つの事件の二側面が明らかになるとより真実が見えてくる構造もミステリー仕立てで面白い。全員悪い奴!B級映画と思いきやこの脚本術は一級品。いい映画を見れた。

15:9人の翻訳家


舞台は現代フランス。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の世界同時発売のために9人の翻訳家が集められ閉ざされたシェルターの中で外部接触厳禁の制約のもと翻訳作業が始まる。しかしあるよる、出版社社長の元にメールが届く。冒頭10ページを流出させた、残り500万ユーロを支払わなければ全ページを流出させる、という脅迫だった。犯人探しが始まる。
9人の翻訳家とも言いながら主人公がやたらとフォーカスされるし、そこから逆算すれば誰が犯人かあっさりとわかってしまう。最初と最後を繋げる演出はなるほど面白さはあったが肩透かしの作品であった。

16:インフィニット 無限の記憶


前世の記憶を完全に継承できる人々、彼らは自身をインフィニットと呼称している。輪廻転生を是として受け入れ人類を良き方向に導こうとする一派、逆に否として人類全てを滅ぼそうとする一派とで戦い争っていた。主人公は謎の記憶や声によって精神病と疑われ人生のどん底にいたが、ある事件をきっかけにインフィニットたちと出会う。彼は前世で人類を滅ぼす装置「エッグ」をめぐる戦いの最中でエッグを隠し死んだという。人類の存亡を賭けた戦いが再び始まる。
アクションシーン、CG、とてもたっぷりお金を使った映画というのがよく分かる。刀を出したいから主人公の前世に刀鍛冶の記憶を入れたというわかりやすさもいい。エンターテインメントを描こうとしたけれど肝心の押しがもう一歩足りなかった映画のような感じでもある。金がかかった凡作?

17:JUNK HEAD


人類が不死となった近未来、新種のウイルスが襲いかかり人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は人類再生のための手がかりを求めて地下へと調査を開始する。地下世界にはかつて人類が生み出した人工生命体マリガンが生息しており、人智未踏の世界となっていた。主人公は調査のため地下に潜るが事故に遭って機械化した全身の大半を失う。頭部だけが拾われ再生した彼は人類再生のために地下世界を探検することになる。
全編をストップモーションアニメで作られた驚異の作品。汚らしい地下世界とそこに暮らす曲者だらけのマリガンや異生物、世界観の構築もさることながら物語も魅力的に描かれている。見終えた後には彼らのことが記憶に残り続ける逸作。

18:仮面ライダージオウ  OverQuartzer


平成仮面ライダーの締めくくりのお祭り映画にしてぶっ飛んだ怪作とでも言うべきか……

19:ドラえもんのび太の新恐竜


ドラえもん50周年作品の劇場版。ドラえもん映画第一作「のび太の恐竜」のリバイバル的新作品。ある日のび太は恐竜の卵の化石を拾い、タイムふろしきで現代に蘇らせる。双子の恐竜はミューとキューと名付けられた。二匹の恐竜は次第に成長していき現代では育てられなくなっていき、ついにのび太は彼らを元いた時代へ戻すことを決意する。しかしそれは「運命」を変える行動でもあったのだった。
過去ののび太の恐竜を踏襲しながらも新たなテーマを切り開いた作品でもあった。蘇った恐竜のキューは

20:アルキメデスの大戦


第二次大戦期へと向かおうとする昭和初期の日本。巨大戦艦建造計画の平山案と対航空機空母の藤岡案の二つが海軍で持ち上がっていたが平山案の金額は異常に安すぎる。その謎を解き明かし計画を阻止するために、帝大の数学科の学生である主人公櫂直は巨大戦艦の建造費の見積もりを2週間で挑むことになる。
史実を元にした物語、様々な理不尽や障害を乗り越えて、数式という絶対なる真実を解き明かすという逆転劇は見ていて爽快。

21:硫黄島からの手紙


クリント・イーストウッド監督作品。現代日本。かつて第二次世界大戦で戦地となった硫黄島で地中から手紙が掘り当てられる。それは戦中に日本人兵士たちが家族に宛てて書き残した手紙であった。そこから物語は過去の硫黄島へと場面を転換し、その戦争の悲惨さが描かれる。
全体的に白黒のタッチで描かれる日本軍の最前線の話が展開される。家族を残して徴兵された者たちのあまりにも非合理な戦争、戦うことの虚しさを痛感させられる。ウクライナの戦争の最中にこの作品を見るとどこまでも悲しくなる。兵士のどちらも自分から戦いたくはなかったろうに……
そして本作は対となる作品があるらしい。それも続けてみようと思う。

22:父親たちの星条旗


クリント・イーストウッド監督作品。現代アメリカ。ある老人は今でも過去の戦争の記憶から逃れられずにいた。その戦地は硫黄島。第二次世界大戦の最前線の記憶であった。
てっきり「硫黄島からの手紙」のように硫黄島の戦場をメインに物語が展開されるかと思ったら違っていて人生全体を振り返る回顧録のような形式に。同じ戦場を違う視点から描いてシンクロしていたらそれは面白い映画だったろうに、なんだか肩透かし。

23:残酷で異常 ★


死んだ妻のそばで男が死ぬ場面から始まる。男はいきなり昼の運転中の場面に飛び、妻との日常に戻る。しかしその夜になると彼は見知らぬ場所に場面が飛ぶ。わけのわからない集団、質問、そして閉じ込められた男はモニター越しに告げられる。「あなたは妻を殺し、あなた自身も既に死んでいる」と。そしてまた場面が昼の運転中に飛ばされる。男は地獄に落とされ生前の場面を繰り返すようであった。しかし場面が繰り返されるたびに前回のループでは見えなかったシーンが出てくる。
物語が展開していくにつれどんどん真実と罪が明らかになっていくミステリー仕立てでとても良い。

24:キラーメイズ


うだつの上がらない芸術家デイブはある日彼女と暮らすマンションの居間にダンボール製のダンジョンを作る。ただの雑な工作にしかみえなかったそれは人間を中に引きずり込み閉じ込める巨大な迷宮になっていた。

25:ターミネーターニューフェイト


ターミネーターの続編。ifの世界のような扱いなのか、サラ・コナーの息子であるジョン・コナーが殺されてしまった後の世界。主人公ダニエラが未来からやってきた機械人間ターミネーターに襲われる。間一髪で駆けつけた女グレースに助けられるものの弟と死別。老いたサラ・コナーと共に未来を変える戦いに参加することになる。
どうにもとっちらかったような映画。

26:劇場版名探偵コナン 異次元の狙撃手

27:劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢


劇場版コナン。公安からノックリストを盗み出した黒の組織の女キュラソーは逃走劇の末に記憶喪失となり、大型水族館テーマパークで彷徨っているところで少年探偵団とコナンに出会う。自分の記憶も戻らないまま彼らと付き合うキュラソーを追って、公安と黒の組織とFBIとが衝突する。

28:劇場版名探偵コナン ゼロの執行人


サミット会場が爆破される。その現場に残っていた指紋から容疑者はなんと毛利小五郎。コナンは毛利蘭のためにも小五郎の無実を証明すべく事件の真相に迫っていく。その過程で浮かび上がるのは公安。それも黒の組織とのダブルスパイとして潜入している男安室透が関わっていたのであった。

29:劇場版名探偵コナン 時計じかけの摩天楼


劇場版コナン第一作。有名建築家森谷帝二にティーパーティに招待された工藤新一もとい江戸川コナン。その後不穏な火災事件が発生する中、工藤新一のもとに一つの電話がかけられる。爆弾魔からの犯行予告であった。

30:ガメラ2 レギオン襲来


北海道に落ちてきた隕石、それは未知の生物だった。レギオンつまり群体の生き物は脅威的なスピードで拡散し増えていき、ガメラですら倒してしまうほどだった。
作業しながら見ていたので詳しいストーリーを追いきれてなかったのでまた見直したい。

31:劇場版名探偵コナン 紺碧の棺


なるほどワーストクラスなのがわかる駄作。スケールがすごく、ものすごく小さい!! 海外でもなく日本国内の辺鄙な島が舞台になるし、犯人についても特にひねりがなく進んでいくし、何よりもローカルすぎる。だから緊張感やスリルもほとんどない。

32:劇場版名探偵コナン 紺青の拳


批判されてる理由がよくわかる駄作。とっちらかっている部分も問題ではあるが動機づけが弱すぎる。京極真という最強の人物に焦点を当てようとするとこうなってしまうからしょうもないというか。色々イレギュラーをやろうとしてやりきれなかった失敗作。

33:劇場版名探偵コナン 絶海の探偵


最終盤のほうがハラハラするという。スパイとの戦いで海に落ちた蘭を日没までに見つけ出さなければいけない緊張感は随一。ただ本編の謎解きとかミステリーはどうにも。

34:打ち上げ花火横から見るか下から見るか


案外青春モノとしてアリ。アニメ版。

35:オーシャンズ8


女盗賊8人。狙うのはカルティエに保管されてる1億5千万ドルのダイヤのネックレス。それなりに楽しめた。

36:エクストリームジョブ


舞台は韓国。何をやっても失敗ばかりの麻薬捜査班の警察官5人組は瀬戸際に立たされていた。麻薬取引の証拠を掴むためにチキン屋に張り込みをしていた5人組だが、自分たちでチキン屋を経営するという奇策を思いつく。すると不思議なことにチキン屋のほうがより繁盛してしまうのであった。果たして彼らは警察官としての職務を全うできるのか。
物語の骨子そのものは悪くないんだが、韓国映画のものすごく悪い店が出ている気がする。感情表現が下手くそすぎる。大げさすぎて空回り。映像の質そのものはよく撮れているだけに根本が雑い。コメディに描こうとしていてキャラのどれもこれもが腹立たしくなるくらいにバカ。

37:必殺!恐竜神父


Z級クソ映画。
神父の主人公はある日突然両親を自動車の爆発事故で失ってしまう(爆発効果エフェクト)。絶望する主人公が中国を旅している最中、森の中で刺客に襲われる女性と出会う。死に際の女性から託されたのは恐竜の化石。その化石によって手に傷を負った彼は恐竜人間へと変貌する力を手に入れる。神父という神に仕える身でありながら悪人を裁くことができるのか。
中国へ旅したはずの主人公が突然故郷に戻ってきていたりストーリーが色々と破綻しているし、わざととも言えるくらいの演出のチープさが如何ともし難い。しかも中国に潜む秘密結社がなぜか日本の忍者っぽいし、どこからどこまでツッコミしなければならない作品。どうしたらいいんだこれ!

38:シン・ウルトラマン ☆☆☆


幾度も現れるカイジュウによって危機に陥る日本、発足された禍特隊の働きによってカイジュウの撃退をやり遂げてきたが、あるカイジュウの危機と同時に空から銀色の巨人が落ちてくる。銀色の巨人はカイジュウを怪光線によって撃退すると銀色の巨人は空へと消えていく。その巨人は「ウルトラマン」と呼称され、禍特隊はさらなるカイジュウや外星人との戦いに巻き込まれていくことになる。
学生時代に自主制作をするほどにウルトラマンを愛した庵野秀明が生み出した作品は想像を凌駕するほどの見事なエンターテインメントとして昇華された。初代ウルトラマンのエピソードをいいとこ取りしたような内容でもあったが、最終回しか知らない自分にとっては非常に新鮮に楽しめる内容であった。
力で滅ぼそうとするカイジュウもいれば高度な情報戦で侵略を企むザラブ星人、人類に高度な文明を与えて飼い慣らそうとするメフィラス星人、そして終末をもたらす破壊者ゼットンとの戦い。ウルトラマンは神のような力を持つが神ではなく、ほんのちっぽけな人間にも可能性を信じる善性を持つ存在でありヒーローである様が描かれていた。
紛れもなく名作。

39:X-ミッション


エクストリームスポーツの天才だった主人公は事故で親友を失ってしまう。彼はその責任からか華々しいスポーツの舞台を離れ、命を投げ捨てるかのようにFBIへの入隊を目指すようになる。そんな最中ある事件が世界各地で発生する。現金輸送する飛行機から金と共に地上に投げ捨てる、銀行を襲撃して100階建てのビルから飛び降りるなどエクストリームスポーツを悪用した事件。主人公はそれに惹かれるかのように、犯人の集団を突き止めるべく追いかけていく。
より派手なアクションが見られる作品かと思いきや、ちゃんと派手なアクションはあるものの主題は少々違っている。犯罪者と警察官との役割であったはずの敵と主人公が、エクストリームスポーツを通じて友情を育んでしまう。犯人の男もその思想からついに一線を越えてしまい、主人公との対立が決定的になる。二人の対比がドラマを盛り上げる要素になっているのかもしれない。
ただ終盤も駆け足展開になったりするなどちとちぐはぐな部分もあるかな。吹替版で見たが敵の男の声が津田健次郎さんの名演でとてもいい。ある意味これがこの作品の良さを昇格してるかも。

40:鳥


ヒッチコックの鳥と言えばこれ。大量の鳥が人間を襲ってくる。
しかし思った以上にパニック映画ではないな。すでに40分近く経過してるのに主人公の女を攻撃した鳥はまだカモメ一匹。大量のカモメという不気味なカットは入ってるけども弁護士の男との痴話喧嘩みたいなことになっている。
1時間経過でようやく大量の鳥が襲撃する場面に。ホームパーティ中の子どもたちが襲われ慌てて家の中へ避難。

41:カウントダウン


あるアプリが流行する。自分の残りの寿命が表示される。そして寿命が尽きた時、本当にその人物は死んでしまう。
どうやって死の運命から逃れるか、正体は何なのかを期待していたが思った以上にオカルトな方向に転がったような作品。

42:ハンコック


ホームレスの男ハンコックには超常の力があった。彼は力の振るい方を間違っているせいで、人助けではなく余計に街に被害をもたらし人々に忌み嫌われる存在になっている。ある日列車に轢かれそうになった社長はハンコックに助けられ、彼のスーパーヒーローとしての力を世の中に活かせないかと更生させようとする。彼に少しの間刑務所に入ってもらい、街の治安維持に彼が欠かせないのを世に知らしめようとする。更生を果たし銀行強盗から人々を救ったハンコックはヒーローとして崇められる。しかし社長の妻と出会うことでヒーローとしての役割に大きな変化がもたらされる

43:ガンズアキンボ


様々なサイトにクソリプを書き込むことを趣味にしている冴えない男マイルズ。ある日彼はスキズムという過激な攻撃サイトにクソリプを書き込むと、主催者に報復されてしまう。気絶から目覚めたマイルズは両手に拳銃を取り付けられてしまう。ニックスと呼ばれる女の殺し屋と戦わされる様子をネット配信される。果たしてマイルズはもとに戻れるだろうか?
マイルズがもともと軟弱な男で災難に巻き込まれるという物語だから動き出すまでが遅くてしょうがないが。まぁ話半分にダニエル・ラドクリフが暴れまわる姿を見るにはいいB級映画。ラリったような気分で雑に見よう。

44:ウィリーズワンダーランド


そこは廃墟となったテーマパークウィリーズ・ワンダーランド。ある男は車が故障したものの修理代が払えず、一晩そのテーマパークの掃除をすることで修理費を賄うように依頼される。だがそのテーマパークは呪われており、夜な夜な人形たちが動いて中にいる人間たちを殺して回るのだったが……その男だけは別だった。
きぐるみ人形たちが勝手に動いて襲いかかるという恐怖ホラー作品のアンチテーゼ的作品。ニコラス・ケイジが演じる男は最強であり、あらゆる殺人人形たちを腕力でねじ伏せてしまう最強の男だった。痛快爽快。物語のルールをぶち壊す存在。

45:竜とそばかすの姫


細田守監督作品。Uと呼ばれる超大型バーチャルソーシャルネット空間。主人公の少女鈴は過去に母を失った事故の経験から人前で歌えなくなっていたが、Uの中でならひと目を気にせず歌えるようになっていた。ベルというアバターとその歌声は全世界的に評価され、一躍有名人になる。正体を隠した謎のシンガーとして人気を博していく彼女はある日、竜と呼ばれる嫌われ者のキャラクターと出会う。
感動のおしつけというか押し売りというか。とにかく要素を散りばめすぎてとっちらかってる残念な映画。
インフルエンサーとなった謎のシンガーの正体と日常を繰り広げると思えば突如竜が現れて関わってくるわ、必然性もないまま竜の正体を探ろうとするわ、そしてしっくりこないまま竜とベルが恋仲のような存在になるわ、そして裏のテーマとして描かれるネットの悪意や噂に対比させるように絆の深さをいかにも感動的に押し付けてくるような違和感。
いかにもディズニーを意識したような絵の作りで世界的人気を意識し、歌声の良さで売りを狙おうとおべっかを使い、家族や恋人と言った人間の絆がいかにも大事であるかのようにまさしく「押し付けてくる」作品。
物語とは対比であるが「他人の子供を助けに濁流へ命がけで飛び込む母親」と「見知らぬ子供を助けに自ら正体を明かして世界中へ歌うベルと鈴」とを対比させるまで時間をかけすぎな気もするし、少々気に食わない部分もあったりする。
劇場で見に行かなくて正解だったかな。ガッカリだ。

46:ベノム レッドゼアビーカーネイジ


マーベル作品、ベノム続編。宇宙からの寄生生物ヴェノムに取り憑かれたエディ・ブロックは彼との奇妙な共生生活を送っていたが、記者としての再起を賭けて殺人鬼クレタス・キャサディへの取材を敢行。ヴェノムの協力もあって未発見だったクレタスの被害者の遺体を発見し、クレタスの死刑を確定させる手柄を上げる。しかし取材の最中クレタスの挑発で激怒したヴェノムが彼に掴みかかってしまう。その際にクレタスもシンビオートに感染し、死刑執行中にカーネイジとして覚醒する。ヴェノムとエディは殺人鬼カーネイジを止められるのか。
喧嘩別れしたヴェノムがハロウィンの最中、見事な仮装だと勘違いされ褒め称えられるシーンはなかなかに微笑ましい。作品全体としては二流の続編に収まっている感じはあるかな……

47:ワンピースFILMRED ☆

ワンピース映画を初めて見たが、この数十年隠されていたルフィという主人公の裏付けをする幼馴染ヒロインが出てくるという異色作。面白いが、最大の敵のデザインは好かない。

48:ブレットトレイン ☆

伊坂幸太郎原作の小説マリアビートルをデッドプール2監督によってハリウッド映画化した作品。吹替版が大当たり!ビールとナチョスを添えてみたくなるぶっ飛んだ娯楽映画。好き。

49:インタイム


未来世界。人類の肉体的年齢が25歳で留まり、その後の寿命そのものが金として流通している。スラム出身の主人公はウィル・サラスは母親と二人暮らし。ある日彼はスラムには不釣り合いの100年寿命持ちの大富豪と出会う。マフィアに襲われる彼を助けたウィルは翌日、彼から100年の寿命を譲り渡されていた。大富豪はそのまま寿命を迎えて死に、最愛の母とも死に別れてしまう。全ては異常なまでにインフレしていく時間のせいだろうか、そう彼は疑問を抱き、真実を探すために大富豪の街へと向かうことになる。
時間のやり取りが流動的な金のように、そして力として動いていく様子。死に直面しながらも果敢に追い求めていく主人公たちの行動に感銘を受ける。

50:オールド

4人家族は招待を受けて豪華リゾートビーチへ赴く。支配人からプライベートビーチを勧められて幾人かの家族と訪れると異常が起きる。女性の死、子どもたちの急成長、老人の死。全ては時間の異常であり、このビーチにいると数十分で数年年を取っていく。ビーチを取り囲む鉱物が原因で、脱出しようにも気絶してしまうため困難。彼らは脱出できるのだろうか。

51:機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島


初代ガンダムの1エピソードに焦点を当てて最新映画化。映像が綺麗なんで初代ガンダムリバイバルの布石にしたいのかねぇと。

52:アンチャーテッド


若き日のネイサン・ドレイクを描くという面白い着眼点。ちゃんとハリウッド映画してたしトム・ホランドが天才だわホント。

53:映画ゆるキャン ☆

ほのぼのとしつつ、変わらないものと変わるものへの向き合い方を考えさせてくれる良作。

54:シティーハンター 新宿プライベートアイ


TVスペシャルのような作品止まりかなぁ。

55:呪術廻戦0

クリスマスにもってこい。愛が……重い!

私は金の力で動く。