暇空茜住民監査結果とColabo弁護団の誤魔化し

暇空茜氏の都へのColaboに関する住民監査請求の結果が正式に公表されましたが、その理解を誤魔化す論法があるので。

暇空茜住民監査結果とColabo弁護団の誤魔化し

https://twitter.com/colabo_official/status/1610510654313762816

Colabo弁護団は「その主張の大半は監査委員によって退けられました」などと書いています。

ここに誤魔化しがあるわけです。

「その主張」とは、暇空氏が住民監査請求において主張した内容です。

が、報告書で指摘されている都側の問題(監査請求は都に対して行う)は、それだけではありませんし、もちろんColabo側が何らの作業を行わずに済む話にはなっていません。

委託事業の経費として計上するに当たり不適切/妥当性が疑われるもの

暇空氏の請求のうち、「税理士、社労士報酬を本件委託料に含めるべきではない」とする請求の一部に理由があるとした次の項で、以下記述しています。

https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf
エ 本件経費の検証について
次に、法人Aの本件経費の内容について、監査対象局からの説明聴取及び提
出のあった領収書等の関係帳簿の調査、関係人調査によって検証したところ、
ⅰ)委託事業の経費として計上するに当たり不適切な点があるもの
ⅱ)委託事業の経費として計上するに当たり妥当性が疑われるもの
が認められたので、以下、それらについて示す。

で、これらの点の割合が相当数あるわけです。人件費、法定福利費、領収書、事業実績額の内訳の記載、履行確認、給食費、宿泊支援費など。

それは実はColabo弁護団側も認識しており、「【弁護団声明】東京都に対する住民監査請求結果について」においては都からの不適切/妥当性が疑われる事例についても触れています。これはSNSでは画像のみでツイート本文には記載されていないものです。

https://colabo-official.net/20230104/
9. 「不当」とされた事項について(22頁) 
 監査請求は「違法または不当」な公金の支出等を対象とするものですが、監査委員は、一定の事項について、以下のとおり「違法」ではなく「不当」と判断しました。
 人件費・法定福利費(税理士および社会保険労務士の経費)、領収書の取扱、事業実績額の記載、履行確認について不適切性が指摘され、また、給食費・宿泊支援費について一部、妥当性に疑義が指摘されました。また事業全般についての改善についての勧告も行われています。
 Colaboとして不正な経費の利用を行ってきたとは考えておりませんが、いずれにしてもこれらの指摘事項の具体的な詳細について今後確認したうえで、東京都に対しては、Colaboとしてこれまで行ってきた取扱のあり方について必要な説明を行い、そのうえで見直しや改善が必要ということであれば指導に従い、適切に対処していきます。

この項目9番はこれだけではなく、指摘された事項について一つ一つ主張しており、全体の文章の中で最も文量を割いています。

この部分があるにもかかわらず、「その主張の大半は監査委員によって退けられました」等と言い続けるというのは、SNSを使った認識誘導でしょう。

税金の使途にこれだけダメだしをされて(直接には都の福祉保健局に対してだが、間接的にColabo側の処理についても言及している形になっている)、これだけ開き直った態度というのは不思議です。

もちろん、この結果も不十分である、というのが暇空氏の指摘であり、報告書中の「表3」の数字が本当に正しいものなのかが疑われているところです。

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