オリジナルZINE「くらしもよう」完成


ここ最近、制作日誌を書けてなかったのですが
その間に、日誌にも出てきていたZINEを制作してました。

あれこれ考えて決定するのに時間がかかってしまい、実際に制作に入るのが遅くなってしまいました。
ちょこちょこと、製本のテストをしたり、レイアウトを試したりはしていたけど、実質3〜4日でデータを作り、印刷製本した感じです。
(今回は自分で印刷と製本。)

都立大学駅近くのMOUNT tokyoでのイベントは無事終了。現在は、店頭とネットショップで販売しています。
(今後、本屋さんや雑貨屋さんとかで置いてもらえたらいいなあ〜と考え中。)


そのZINEの制作過程をまとめてみました。


・テーマ

普段、主義主張や大きなテーマを持って描いているわけではないので、これを決めるのがとてもたいへんでした。私は何を描きたいだろう・・?と。

候補として考えたのは「同じものづくし(食べ物だけを描くとか)」、「ストーリー(物語を考えて描く)」「風景と人を描く(得意なところ)」。
やったことない、時間ない、いつもと同じつまらないかも・・ということでどれもピンとこず、却下。

やりたいと思っていることは「より単純化し自分の編集をして描く」こと、「具象と模様を重ねる」、「相手に伝える」、「青で描く」。これらは確定です。

このやりたいことを書いたノートを眺めていたら、「模様のある風景」という言葉が出てきました。
駅まで歩く道で見る木や葉っぱ、人の様子や洋服が模様のように平たく見える時があって、そういう時ってとても絵っぽく見えてハッとすることが多いなと思い出しました。そして、よくそういう時を絵にしている。
これってこれまでの作品のことにもあてはまるし、新しく描くのにもちょうどいい〜!!ということで「模様のある風景」の絵をまとめることにしました。


・作品

直前まで描いてました。最終的に作品数は表紙も含めて8点。以前描いてSNS上で発表していたものを再度描いたり、ボツラフを拾って描いたりしました。

上のこれとか、下のこれとか。


風景の中に模様が見えないといけないので、そこは少し意識して色を抑えたり明度で調整しました。

あと、やりたいことのひとつ「より単純化し自分の編集をする」ということを描く時に意識しました。
見えるもの全てをそのまま描くのではなく、見せたいところ(模様)を見せるため他をおさえたり、現実的じゃなくてちょっとおかしいかも?と思う部分もそのままにしたり。
その結果、今までより、絵がより強くはっきりとした印象になった気がします。

あと、現実的なところと省略するところの割合は、自分がいいと感じるバランスがあると感じました。ちょっと多くてもダメ、少なくてもだめ。ここだ!!というバランス。
こういうところを自分の感覚に合わせていくことで個性ってでるのかもしれません。

描きながらも、これでいいのかなあ。面白みがないのでは?・・と不安になっていたのですが

もういいっしょ。個性だそうとしなくて!見る人は普通の絵をみたいかも。
という気持ちになっていきました。

なぜ青なのか?といのは・・完全にイメージ先行で、最初から頭の中に青い絵のある冊子が浮んでいたからです。ここは直感を採用。
ただ、青で描くのかデータ上で青にするのかはちょっと迷いました。
結局、ターナーのウルトラマリン(彩度高い。単色で描きやすい。きれいな色で好き。)で描いたのですが、印刷時にトホホな結果に。(後ほど書きます)


この画像の青は、原画のウルトラマリンの青。



・紙

自分で印刷製本するので厚すぎず、薄すぎず、高すぎず(値段が)の紙を求めて秋葉原のヨドバシカメラの印刷用紙売り場で、見本の紙を触りまくって決定。普通のコピー用紙より厚めのものにしました。
(アキバのヨドバシは、だいたいどの売り場でも見本が触れるのでオススメ。)

表紙は、本文と同じ用紙で、上にカラートレペをかければ費用削減になるかも!ということで、世界堂で調達。カラートレペを売ってるところがあまりないですねえ。


・データ制作

原画をスキャンし、レイアウトをしていきます。順番はこのときになって初めて考えたのですが、こっそり?と時系列に並べてみました。(朝の電車内から始まり、夜で終わる感じ)
レイアウトは前にどうするかダミーを作っていたので、それを参考にサクサク進めました。


・文章

最後に制作意図を説明する短い文章を入れたのは、やりたいこと「相手に伝える」ということをするためです。
これは、あるZINEにあった文章を読んで、投げられたボールをガシっと受けとれた感じがしたから。一方的でないコミュニケーション。そこで満足感を感じたのでやってみたいなーと思い短い文章ですが入れてみました。
海外の方もお店によく来るようなので、英語も入れたかったのですが、なにせギリギリのスケジュールで作っているので、英訳むずい・・ということで今回は断念しました。


・タイトル

これも決定したのは最後です。最初に決めてたのはなんかダサかったので最後まで考えてました。
「模様」の意味を調べたら「様子、ありさま」という言葉が。
そこで、「暮らしの様子」を描いてるので「くらしもよう」としました。なんかしっくりくる!


・印刷製本

印刷は、自宅で家庭用プリンターで印刷します。やはりシアンのインクの減りが早い!(青い絵なので)
このとき、原画のウルトラマリンの色味は印刷では再現できませんでした・・。残念。印刷すると暗く沈んだ紺になってしまったので、Photoshopで色調整〜試し印刷を繰り返しました。

製本は、今回は中綴じ用ホッチキスで自分でやることにしました。それ用のホッチキスを調達。完成度に不安があったけど、結構きれいに製本できたので一安心。
あと、最後に小口もカットしました。カッターを地道に引いて。切り口がボロボロになって汚くなったら困るなあと思ったけど、意外ときれいにできて、やって正解でした。切ったほうが、ページを開くときの指馴染み?がいい感じがします。


こうして、構想1、2ヶ月?、制作3〜4日でどうにかこうにか完成しました。ふうー。
いろんな気づきがあって、いい経験になりました。
今後は年1で制作していきたいなあと思っています。(次回は印刷製本を業者に出せますように・・)



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます!
4

名渡山彩子/イラストレーター

駆け出しのアラフォーイラストレーターです。東京で20年ほど暮らしたのち、今は出身地の茨城県つくば市在住。 日々思っていることや制作のことなど、日誌として書いていく予定です。長文を書く力はなさそうなので短文あしからず。http://ayakonatoyama.com/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。