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私がとあるボーイズグループの沼に落ちるまで(5)

前回まではこちら↓


前回はOWVの浦野くんと中川くんの好きなところについて触れたので、今回は佐野くんの好きなところについて触れていこうと思います。
(本当は本田くんまで書きたかったのですがまだ書いていません!)

…と言うか、普段「秀太」「勝くん」「文哉」と呼んでいるのでnoteで浦野くん、とか書くのすごく違和感があります(今さら)。なお本田くんは日ごろから「本田くん」です。


12-3.佐野文哉

佐野文哉(さの ふみや)くん。
メンバーカラーは青。
OWVのダンスリーダーです。

青のイメージどおり、クールな印象を与えることが多い人だと思います。

たとえばOWVの他の3人がテンション高くワーワー喋っていても彼は言葉数が少なかったり、ちょっと一歩ひいた感じで見ていたり。
本田くんのギャグが暴走したり(通常営業です)、誰かがスベったりしていると「うわー、関わりたくねぇw」みたいな顔をして見ている印象があります。
だけど実際は冷めてるというのとは違って、むしろ彼はその光景を見て楽しんでいるのではないかと感じます。
そして時には甲高い笑い声をあげて顔をくしゃくしゃにさせて1番嬉しそうに笑っていたりします。
「クール」「もしかして今つまらないのかな?」と思わせておいて実はめちゃくちゃ楽しそうに爆笑しているその姿のギャップにドキッとさせられます。

OWVの中では言葉数が少ない方ですが、そんな中で発する彼の一言が本当に核心を突いた鋭い一言だったり、めちゃくちゃ面白かったり、エモい発言だったりして、彼の言葉は人の心を捕えて離しません。

私は佐野くんの好きなところのひとつが、彼やOWVを応援していると強くなれる(気がする)ところです。
「強く」という中にはいろんな意味、感情が込められていて的確に説明するのは難しいですがファンとして自己肯定感を高めてくれるというか、応援してて良かったなと思わせてくれる確信のようなものをくれる人です。

以前インタビューで「僕たちの向いている方向が常に前です」と答えていたことがありました。
OWVは元々オーディションではデビューを掴めなかった元練習生から構成されているので、意識しないようにしてもどうしても(オーディションでの)デビュー組といろいろと比較してしまうこともありました。

そんなときに佐野くんの「僕たちの向いている方向が常に前です」はとても胸に響きましたし、パッと意識が切り替えられた瞬間でもありました。
勝手に他所と比べてごちゃごちゃ考えたり落ち込んだりするより、目の前の彼らを見て、彼らが進む道を信じて、応援すればいいんだと思えるようになりました。
そういう言葉を彼は常に私たちに届けてくれます。


他のインタビューでは「自分の選択と努力に自信がある。自分が選んだ道なら間違いない」(CREA 2021.3.21)と答えていたことがありました。

彼は大学4年生という時期にオーディションを受け、落ちてしまい、その後の進路に迷っていました。
スーツを着て就活する同級生を見ながら、就活するべきなのかそれまで仕事としてやっていたダンサーに戻るか、アーティストを目指すか……と迷いながら結果的に選んだ道がOWVというアーティストの道でした。

到底安定した仕事とは言えない道を選び、実際OWVがスタートしたのはコロナ禍という未曾有の時期。
おそらく本人たちもファンも「これからどうなるんだろう…」という不安はあったと思います。

人間大人になれば誰しも、進学や就職、恋愛や結婚の場面などを振り返り「あの時違う選択をしていたら自分はどういう人生を歩んでいたんだろう」と考えることはあると思います。
そして時には「別の選択をしていた方が幸せになっていたのではないか?」とよぎることもあると思います。

大学の卒業を目の前にした時期に就職かダンサーに戻るかアーティストを目指すかという大きな転機を経験した佐野くんの「自分の選択と努力に自信がある。自分が選んだ道なら間違いない」という言葉はファンとしてもとても心強かったし、そんな彼がOWVという道を選んでくれたことに心からありがとうと思いました(全員に思っている)。

彼は強気な発言も多かったりしますが「自信家に思われがちだけど、自信は自分との約束を守った数でできている」と言うように、当然ながらその自信を裏打ちするのは彼のストイックさです。
先日もツアーが始まる6日前に東京マラソンを完走していました。

裏では多忙な中でトレーニングをしていても、表では「走ってきました」とサラッとやってのけたような姿を見せる、それが佐野くんのかっこよさ。

様々な発言も、たとえ本当は悩んだり苦しんだりしていたとしても絶対に今の選択を正解にする、という彼の強い信念と美学を感じます。

OWVは表にはあまり苦労や努力を見せませんが、おそらく全員がかなりストイックで真面目なメンバーばかりです。
だからこそ佐野くんの言葉には頷かずにはいられない説得力があります。



またここでは彼の強気な発言ばかりを書きましたが、頭の回転が早い人なのでボケやツッコミもすごく的確で面白い人です。

ボケるにしても突っ込むにしても、彼の発想力、語彙力はセンスが良くて人のツボにどハマりするイメージ。
ライブでの最後の挨拶(これは基本真面目なやつです)も端的な言葉で上手に言いたいことを表し、スパッと人の心を掴むのが上手い人です。

そんな中でも私の印象に強く残っているのが2021年秋に行われたCHASER TOUR 神奈川公演2部での挨拶。

僕たちはまだまだ名が知られてるとはもちろん言えないので、そんな中でもくじけずに、未熟は未熟なりに信念貫いて、前のものを追いかけなきゃいけないし、後ろには背中を見せていかなきゃいけないなと思ってます。
かつてオーディション番組で落ちた4人が肩組んで同じ道歩き出して最終的に辿り着ける場所がどこなのか、めっちゃ気になりませんか、皆さん。
俺はもうそれを想像するだけでめちゃくちゃワクワクします。

(一部抜粋)


 この年はOWVのメンバーも当時練習生として出ていたオーディション番組の新シーズン(PRODUCE 101 JAPAN SEASON2)がありすでに新しいボーイズグループ(INI)が華々しくデビューしていました。
他の事務所からも続々とボーイズグループはデビューしており、この日までのツアーの挨拶は正直なところ彼らは若干の不安や焦りを感じているようにも見えました。

普段ネガティブな面を見せることがほぼほぼない彼らだったので、この時期は余程不安だったのではないかと思います。

しかし、この日の挨拶は皆気持ちを切り替えていたのが分かりました。
その中でも印象的だったこの佐野くんの挨拶。

華々しくデビューしていった、戦友だった仲間。
また続々と新たに生まれてくるボーイズグループたち。
あるいはずっとずっと前を往くボーイズグループの先輩たち。
必死で追わなければいけない人たちはたくさんいる。

一方でこの公演にはまだデビューこそしていないが結成が発表されたばかりの後輩グループが観に来ていました。
彼らもまた、OWVと同じくオーディション番組では“落ちてしまった”元練習生たち。

「かつてオーディション番組で落ちた4人が肩組んで同じ道歩き出して最終的に辿り着ける場所がどこなのか、めっちゃ気になりませんか、皆さん。
俺はもうそれを想像するだけでめちゃくちゃワクワクします」

この言葉はきっと彼らに向けた言葉でもあると感じました。
オーディションに落ちたからって終わりじゃない、ここから夢を叶えることだって可能なんだと、これはこれでめちゃくちゃ面白い人生だよとまさに「後ろに背中を見せている」んだと感じました。


あとは佐野くんの魅力といえば何と言ってもダンスです。(OWVのダンスリーダー)
「キレキレ」と「バキバキ」と「しなやか」くらいしかダンスを評する言葉を持たなくて申し訳なくなりますが、体幹の安定感、可動域の広さ、キレとしなやかさ…とにかく素晴らしくみんなの目を引くダンスです。

ちなみに、上下真っ白のジャージに黒いインナーが佐野くん、
クリーム色のスウェットが本田くん、
上下真っ黒が中川くん、
上が黒、下がグレーが浦野くんです。
(みんなダンスうまいです)

もうこれは、語るよりも見てもらって、ライブで体感してもらうのが何よりだと思います。





続き(6)はこちら↓

#ハマった沼を語らせて


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