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もうすぐ沈む

ときめきなんて三年目には見当たらなくなったし倦怠期なんて呼べた時期は過ぎて、気付けば同じ家にいるだけの他人になっていた。
今に名前を付けるなら何が似合うだろう。

「黄昏時、かな」
「なんか言ったー?」

スマホゲームから目を離さずに聞き返す夫に声だけ笑って返す。

「ううん、何も」

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言葉の行方様企画『黄昏時』。

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