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パパの育休は「意識高い」のか⁈

控えめに言っても仕事大好き人間ですが、産休に入ってまもなく2週間。仕事をしていなくても、意外と充実した日々を過ごしています。産まれたらこの平穏な日々を懐かしく思うのでしょう。

36週目、パパママ学級に参加

先週末、36w6dでやっと夫と自治体のパパママ教室(タイトルは「パパのための」となっていた)に参加してきました。ギリギリに動くあたりが怠慢な性格を表しています……。

正期産(37w〜41w)直前のパパママはいないんじゃないか⁉︎と思っていたら、同じく36wのご夫婦がいらっしゃいました。うちの夫曰く、その方達も「自分たちが一番出産早いんじゃないかって思っていたらそれ以上がいた」と話していたそうです。

パパママ学級のプログラムはだいたいどこも同じだと思いますが、私が参加したところはこんな感じでした。

パパママ学級プログラム
・沐浴体験 ※
・オムツ替え体験
・妊婦体験 ※
・お産講義
・マッサージ、呼吸法体験
・参加者意見交換
※=パパが体験

目からウロコの意見交換

産科に通っているとはいえ、普段妊婦さんやパパさん同士で交流することはありません。だから、プログラムの最後にあった意見交換はとっても新鮮。驚きや再認識することもありました。

テーマは「産後してほしいこと、してあげたいこと」。パパ&ママが8グループに分かれて意見交換と発表をしました。

パパグループ「自分もご飯を作ろうと思った」「何をしてほしいか聞いてあげたい」
ママグループ「今のままでもいい」「家事を手伝ってほしい」

こうやってパパが、ママが聞いている前で言語化するのはいいですね。

でも、うちの夫や周りの友達は、2人で家事をしているという人が多いので(共働きだから?)、家事をする男性ってまだまだ少数派か⁉︎と軽くショックでした。

そんな中、あるパパグループが「育休」に触れていました。

「うちは、意識高い人と意識低い人にわかれました。育休を取る方や取りたいという方がいて、上司にも話をしていると……」

意識が高い低いの問題なのか?

え⁉︎ 男性の育休って、「意識高い」人が取る印象なんですか? 

いやいや、そんなことないでしょう。二人の子どもですよ? 

家事分担以上のショックでした。面白くプレゼンしようとしての表現かもしれませんが、頭の中では「育休=意識高い」がぐわんぐわん渦巻いていました。

なんといっても、その「意識高い」と言われていた「育休取りたい」パパの中には、うちの夫も含まれていたのです。

普段、お世辞にも「意識高い」とは言えない夫(意識の高さで言えば、家庭内で私の方がそう嘲笑されている)。むしろその表現は彼の対極です。一歩コミュニティを抜け出すとそんな風に映るのか……なんて感心しつつ、自分がいる世界とのギャップを感じました。私の常識、社会の非常識……。

私の周りでは、社内外問わず毎年数人の男性が1ヶ月以上の育休を取っています。1週間単位ではもうちょっと増えます。中には半年取りましたという方もいて、どうやって交渉したんだろう⁉︎ なんて思ったものです。

男性の育休取得率は、数字ではかなりの少数派。男性の中でも考え方は違うし、職場の状況もあるし、やはり壁は高いのか。。。

そうは言っても、先陣を切る人がいないと取りたい人が取れる状況は進まない。。。

男性の育児休業取得率:5.14%
ちなみに女性は83.2%(いずれも「平成 29 年度雇用均等基本調査」より)
政府は、2020年までに13%にする目標を掲げています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング「平成29年度仕事と家庭の両立支援に関する実態把握のための調査」では、育休を取りたかったけど「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」が38.5%「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」が33.7%でした。

独身のときから、パートナーになる人には育休取ってもらいたいと思っていましたが、正直、男性の育休について“自分ごと”として考えたことはありませんでした。それもあって、パパママ学級の意見交換は本当にいい機会。

私は同僚から白い目で見られる状況が実感としてないので大きなことは言えないけど、やはり声を上げていかないと変わらないとは思っています。夫の援護射撃をするようにできることしなくちゃ!

ちなみに、私のグループでは私が意気揚々と「夫には育休取ってもらいたいんです!」って発言していました。意識高い妻(というか恐妻⁉︎)。同じグループには、すでにパパが1ヶ月育休取ると決まっているママもいたので、うらやましいなぁと思ったくらいです。

ただ、育休を取るから偉いとか、取らない人は育児に参加していないとか、そういう話ではないです(…いや、偉いのは偉いかもしれないけど、それで取っていない人が白い目で見られるのは違う)。「休業」しなくても育児はできるし、奥さんに負担が集中しない工夫も考えられるだろうし。

育休を取りたい人が取れるように、制度や理解が広がっていくといいなぁと思います。男性の育休も珍しくなくなれば、「意識高い/低い」って捉えられることもなくなるんじゃないかな。

このほか、ママグループで

「子どもとたくさんお風呂に入ってほしい。女の子だから、将来いっしょにお風呂に入れなくなるので今のうちに」

という意見があったことも目からウロコでした。うちは男の子なので、その発想はなかった!

妊婦体験も貴重な時間

パパママ学級では、夫の妊婦体験もいい機会でした。妊娠10ヶ月、約10kgの重さで体験です。おっぱいと大きなお腹をつけた夫がかわいい…笑

でも、体験はたったの5分弱。これで妊婦をわかった気になられたらそれは甘いのですが、これまでなかった意識を持ってくれる点ではいいかな。

階段の昇り降りをしたり、ソファーに寝て起き上がったり、靴ひもを結んでみたり。ぽっこりお腹が目立ち始めた夫ですが、さすがにここまでの苦しみはあるまい。

ツイッター上では、妊婦体験(7kg)をして「全然重くない」とか「楽勝」とか言ってたパパさんがいたみたいで、これには本当にため息もの。そんな人が同じ場にいたら、めっちゃ目で嫌悪感を訴えそうです笑

終わった後、夫が書き留めてくれた感想はこちら。忘れないうちにメモしといて!ってお願いしました。

・重いのはもちろんだけど、かがみにくいのが特にキツい…!
・仰向けになったときの重さ!
・床に物置かないようにするね。

内側からお腹をボコボコやられてたまに痛いことや、夜中に何度もトイレに起きるツラさもわかって…とは思うけど、一気に求めても良くないですしね。

パパママ学級は基本第一子のときにしか行かないだろうから、このときの気持ちはずっと忘れないでほしいな。

これから第一子の予定という方には、パパママ学級、絶対に参加してほしいです。

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