no.14 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記

はじめに
何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。

わたしが23歳の頃の日記。
大学を卒業して、1年が経ち、その月日を意識しています。
べつに、月日なんて、ただの数字なのに。

付き合っていた頃の画像を見てみた。
自分が、どういう反応をするかを試すように。

代えがたい人だな、すてきだな、付き合えてよかったな。
そんなことを思った。

前を向くことができているのだろうか。

わたしは、固執している。
わたしは、わたしの思いをしっかりと殺してほしかった。
けど、あの人は、殺したつもりだったのかもしれない。
そして、わたしは、そのとおり、しっかりやられていたのかもしれない。

「この先」がはじまるために、それを生かすために、わたしは変わらなきゃならない。

付き合っていた頃の画像をまた見返して、わたしが望む「この先」は、画像に写っている笑顔の二人の行く末だった。

こんな、今のわたしではない。

今と違う未来。ありえた未来。たどりつけない。

会えないことが日常になっていた。
それでも、わたしはあの人の影を追っていました。
幸せだった頃の空気を探していました。

あの人のことを、具体的に思い出す日は、決まって涙を流したと思います。
話をしている雰囲気、仕草。ふんわりとさせるところ、やさしい空気で満たすところ。そういうふうに、心が動くところ。
もう近くにいないんだって、そう実感して、さみしくて、涙が流れていました。

一方で、日記にもあるような、「あの人は、わたしの気持ちを殺していた」みたいなことを、このあたりの日記で繰り返して書きはじめています。

どうしても、主語はわたしでした。
あの人のなかで、わたしはもう死んでいました。実在するわたしは幽霊なんだろうなって。

わたしは、わたしの中で、あの人のことを、幽霊になんて、できない。

けど、幽霊にするっていうことが、
ひとつの選択肢として、でてきた頃でした。

そのことを、考えて、やはり、涙を流す日々でした。


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