柳なつき

『後宮双妃の救国伝 〜ふたりの妃は喧嘩しながら国を救う〜』『あなたの恋、やり直します。…

柳なつき

『後宮双妃の救国伝 〜ふたりの妃は喧嘩しながら国を救う〜』『あなたの恋、やり直します。江ノ島恋愛レンタル店』(メディアワークス文庫)、『天使は、二度泣く。』(魔法のiらんど文庫)、「アゲイン 高校の同級生が、ペットショップで売られていました。」(カクヨム)などを書いてます。

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“MOTHER Follower”(マザーフォロワー):MOTHERシリーズに影響を受けているゲームたちについて

※各ゲームの微ネタバレを含みます。ご注意ください。 マザーフォロワーとは? 『MOTHER』シリーズ、『UNDERTALE』『DELTARUNE』『OMORI』『OneShot』『ゆめにっき』といったゲームが好きである。  これらのゲームは、すべて名作MOTHERシリーズに影響を受けていることは、既に多くの方々に言われてきたと思う。  だから私が今更、何かを尚更に言う必要はないかもしれないのだが、私はとにかくMOTHERとMOTHERに影響を受けたこれらのゲームが好きだ。

    • 泣くこと、強くて弱いこと 2023年度上智大学学業優秀賞受賞にあたって

       私は上智大学で何度も泣いている。とてもきれいとは言い難い涙を何度も流してきている。  初めて泣いたのは入試のときで、2011年の2月、大雪が降っていた。神学部の二次選考。圧迫面接でも何でもない、むしろ労わりと配慮さえ感じられる面接で、それでも私は泣いた。  何かが怖かったわけではない。何かが嫌だったわけではない。ただ、感極まってしまった。自分がここにいること。長かった受験生活が終わろうとしていること。つまり、自分のための自分勝手な涙で、小学生のように泣きじゃくる高校生に「

      • 最近また少し、noteにもいます。 前回書いた「noteでのオリジナル連載」というのは、別名義でやろうかなと考え中(その際には、こちらでもご案内させていただきます)。 「柳なつき」アカウントとしては、エッセイなどを載せていくのもいいのかな、と考え中。 なんにせよ考え中ですね……。

        • noteを少し整理しました。 誠に勝手ながら、「アゲイン」「ざらつく」シリーズと「異世界転生虐殺クロニクル」については、別サイトのみで連載を続けることにいたしました。 また、noteでのオリジナル記事の構想も引き続き練っています。そちらもいずれ始められるよう、頑張ります。

        “MOTHER Follower”(マザーフォロワー):MOTHERシリーズに影響を受けているゲームたちについて

        • 泣くこと、強くて弱いこと 2023年度上智大学学業優秀賞受賞にあたって

        • 最近また少し、noteにもいます。 前回書いた「noteでのオリジナル連載」というのは、別名義でやろうかなと考え中(その際には、こちらでもご案内させていただきます)。 「柳なつき」アカウントとしては、エッセイなどを載せていくのもいいのかな、と考え中。 なんにせよ考え中ですね……。

        • noteを少し整理しました。 誠に勝手ながら、「アゲイン」「ざらつく」シリーズと「異世界転生虐殺クロニクル」については、別サイトのみで連載を続けることにいたしました。 また、noteでのオリジナル記事の構想も引き続き練っています。そちらもいずれ始められるよう、頑張ります。

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          26本

        記事

          noteを少し整理しようと思います。 一部の記事の、移動や一時的な非公開など。 その代わり、noteではまた違った立場と視点での、オリジナルの連載を始めていきたいと思っております。もうすこし時間はかかるかもしれませんが、そちらも始めましたらどうぞよろしくお願いします。

          noteを少し整理しようと思います。 一部の記事の、移動や一時的な非公開など。 その代わり、noteではまた違った立場と視点での、オリジナルの連載を始めていきたいと思っております。もうすこし時間はかかるかもしれませんが、そちらも始めましたらどうぞよろしくお願いします。

          新刊が発売されました。 詳しくは、柳なつきのプロフィールやTwitterにて。 何卒よろしくお願いいたします!

          新刊が発売されました。 詳しくは、柳なつきのプロフィールやTwitterにて。 何卒よろしくお願いいたします!

          明日、メディアワークス文庫より新刊が発売されるのです。表紙もとてもきれいなので、書店でお見かけしたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。http://mwbunko.com/978-4-04-912336-4/

          明日、メディアワークス文庫より新刊が発売されるのです。表紙もとてもきれいなので、書店でお見かけしたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。http://mwbunko.com/978-4-04-912336-4/

          「いつか」にいまを潰されたくない。

           以前、「小説家になろう」のエッセイジャンルで「死で生を潰されたくない。(なろう内URL:https://ncode.syosetu.com/n5407em/ )」というエッセイを書いた。人間はいつかかならず死ぬし、その可能性はつねにいつも消えないが、たとえば「明日死ぬかもしれないんだよ?」という「正しい」お声がけはお気持ちだけ受け取ってあとはすべてシャットアウトする、という意を書いた、エッセイである。  そちらのエッセイにもさまざまなご意見をいただいた。多かったのが「なに

          「いつか」にいまを潰されたくない。

          言ってもらったことを受け容れる義務はない。

           今年で二十六歳になるはずなのだが、まだ、若い若いと――というか「まだ若いからわからないかもしれないけど」とか「若いからそう言えるんだよね」とか、とても言われがちな私である。それでも、中高生や二十歳前後のころよりはずいぶんと言われなくはなってきたが、はー、まだ言われるんだなあ、とはふしぎな気持ちである。まずいくつくらいになれば年齢を理由に言われなくなるのだろうか? 三十代となり三十代であることが板につけばだろうか? ――とは二十代のいまだからそう思うけど、たとえば五十代のひと

          言ってもらったことを受け容れる義務はない。

          「あんたらなんかみんな嫌いだ」 そう言い放てたらどんなにいいか だってじっさいそうである以上に、 そこまで嫌いじゃないんだよだれのことも、だれだって、だれだって、

          「あんたらなんかみんな嫌いだ」 そう言い放てたらどんなにいいか だってじっさいそうである以上に、 そこまで嫌いじゃないんだよだれのことも、だれだって、だれだって、

          毎日毎日をあくなきはてまで忙しく過ごしてみたならば、 忙しく、忙しく 目的のために物語のごとく世界は生活は過ぎゆくだろうけど、 そのなかでも確固としたものをこれと 不確かなそれだけを抱いてすすむことを、 ひとは、こうふくと呼ぶのではないですかね、したがうことと、しあわせなことと。

          毎日毎日をあくなきはてまで忙しく過ごしてみたならば、 忙しく、忙しく 目的のために物語のごとく世界は生活は過ぎゆくだろうけど、 そのなかでも確固としたものをこれと 不確かなそれだけを抱いてすすむことを、 ひとは、こうふくと呼ぶのではないですかね、したがうことと、しあわせなことと。

          「私は、幸福だった」 「私は、幸運だった」 ただそれだけのことを繰り返してけっきょくなんの役にも立ってやしない

          「私は、幸福だった」 「私は、幸運だった」 ただそれだけのことを繰り返してけっきょくなんの役にも立ってやしない

          むかしの自分を殺したくなる もっと手ひどく救いたくなる

          むかしの自分を殺したくなる もっと手ひどく救いたくなる

          物語が終わっても、人生は続くし 人生が終わっても、物語は、続く。

          物語が終わっても、人生は続くし 人生が終わっても、物語は、続く。

          「十年先まで書いて早く証明したい」若い私はそうこいねがって、

          「若いね」と言われ続けてきた。  比較的知的に早熟であったのと、元来の気質と、もろもろの状況と、いろいろと思い当たる要因はあった。  じっさいにほんとうに若かったこともあるのだろう。現在二十五歳なので、いまよりもっと若かったということは、たしかにそれは世間的一般的に充分若いと表現しうる年代であった。  言われはじめたのは、中学生あたりからだった。小学校までは、その表現は、「若い」ではなく「子ども」に置き換わっていたから。  中学から二十代前半期あたりまでいったいなんど言わ

          「十年先まで書いて早く証明したい」若い私はそうこいねがって、

          「おすすめのチーズ教えましょうか?」 ~経済的理不尽のなかで創作を続けていくこと~

           ともかくチーズという食物が好きで、食事にはとくにこだわらないほうだとは思っているのだけど、チーズだけにはこだわってしまう。  こだわるというか、良質でおいしいチーズをたくさん食べたい。まあ、こだわっているんだろうだと思う。  コンビニやスーパーで安価で手に入るようなプロセスチーズも普段食べるぶんにはいいけど、やっぱりこう、成城石井とかカルディとか紀伊国屋という、すこし高級感のあるスーパーに並んでいるような、あるいはチーズ専門店に並んでいるような、ナチュラルチーズ。  当然プ

          「おすすめのチーズ教えましょうか?」 ~経済的理不尽のなかで創作を続けていくこと~