異世界転生虐殺クロニクル(50) 虐殺プラン・Ⅱ【エルフ族】:トレディアの貧乳


 空中庭園というのもたいそう、眺めがいいもので。
 それはそうだ。――ここは賢いいきもの、エルフたちがつくった、
 夢のごとき――古文書の錬金術の夢のごとき、空中庭園なのだから。

 トレディアは知っている。
 この空中庭園の秘密を。
 トレディアは、エルリアの側近だ。
 とても、ちかしく。
 したしく。

(だから私は、私だけが側近のなかでこの庭園の"コア"なるものを――)

 それは、いわば、赤く脈打つ心臓。
 いきているがごとき、

(……宝石の、ルビー)

 まさか、この巨大な空中庭園――もとい、コロシアムが。
 そんな、……小さな血の涙のようなしずく一滴、そのような宝石で、できあがっているとは、

(……思うまいよ、)

 ところでトレディアには考えていることがあった。
 というのも、くる客くる客つまり、くるエルフくるエルフ、

(でかいなあ……)

 乳の部分が、――でかくて。

 トレディアは鎧のなかとはいえ貧相な自分のそれを見下げた。

(……ふだん、私はほとんどエルリアさまのそばのおそとに、でない。
 だからだろうか……)

 ――そんなところに種族の秘密が隠されているなどと、たしかに――賢さの生き物、エルフたちは、考えないのかも、……しれない。

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柳なつき

異世界転生虐殺クロニクル

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