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【ブログvol7】社会構成主義プチ入門〜当たり前を問い直す〜


こちらは3分で読める「ダイバーシティ・インクルージョン」と関連キーワードである「社会構成主義」についてのプチ入門記事です!


突然ですが「この世界は神様がつくったのでしょうか?

それとも宇宙のビックバンがつくったのでしょうか?」


よく対立する「宗教」と「科学」の考え。

対立するのは、どちらが「正しいか」を明らかにしようとしているからだと思います。

どちらが「正しいか」明らかにする、姿勢には絶対的に「正しい」ものがあるという前提が垣間見えます。


しかし、そもそも「正しい」とは何なのでしょうか。


その鍵が「社会構成主義」の考えにあります。


「社会構成主義」それは「人々がこの社会にあるあらゆるものをつくった(構成した)ね」という考え。


言葉をつくったのも制度をつくったのも私たち。

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人々がりんごを見て、これはりんごだという共通認識を社会でもったから

りんごという言葉も事実も生まれた。

また、世の中のルールも私たち人がお互いに良いと思うこと、不都合なことの了承をすり合わせてつくった。


「正しい」という言葉も「正しい」という言葉の意味をつくったのも私たち。

そして「正しい」の言葉の意味や前提は、その言葉を共有にもつコミュニティ(社会)によって、しばしば異なります。


「社会をつくっているのは人々、言葉もルールも当たり前をつくったのも人々」

そんな社会構成主義の考えは

「社会が変われば当たり前もルールも変わる」ことを考えさせます。



その例として「この世界は神様がつくったのでしょうか?それとも宇宙のビックバンがつくったのでしょうか?」という問いを投げました


以下は私の一意見に過ぎませんが

未来により安心やリスク回避をするためには、わからない未来を仮説をつかって想像できること、再現性高い将来をつくれることが大事だと思います。

そのような視点で「正しい」を考えると

不安な未来を予測できる「宇宙のビックバンが世界をつくった」が正しいのかもしれません。

私達が明日エレベーターに気軽にのれるのは、その安全性が実証されていて、安全性の再現性があると思えるからです。


一方、未来を見る余裕もなく、辛い気持ちと戦う今を一生懸命生き抜くとしたら…

「神様が世界をつくった」と考えることで、辛いことがある今をより前向きに一歩でも生きられるのかもしれません。

そのような前提では「神様が世界をつくった」が「正しい」のかもしれません。


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波紋を呼びそうな文章ですが

世界的に「事実」とされてきたことも、ある視点から考えて「正しい」ということをお話したいのです。


「正しい」という言葉や考えも私たち人がつくったもので

人や文化によってその視点は異なります。


社会構成主義は「私たちが世界や社会の当たり前をつくっているよね」ということに目を向けます。


女らしさ男らしさというジェンダーのようなカテゴリーが社会でつくられたものであることは、もちろん

「事実」としてきたことも「何かしらの価値観」に基づいて描かれている

と宗教と科学の例で感じませんでしたでしょうか。


社会構成主義の考えは、自分の当たり前は自分が生きる社会での事実であり

超越的な真実ではないと考えさせます。


ダイバーシティ・インクルージョン

それは私たち「人と人の間には違いがあると認めること」と私は考えますが


社会構成主義の考えは「違うわけない!」と感じてきた「当たり前」を問い直してくれます。



入門書を読んで見たくなった方にオススメの本はこちら。

(NGO Diversity cafe かなこちゃんのご紹介)

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ダイバーシティ・インクルージョンは面倒だけど

対立やコンフリクトの先に、より豊かな景色がある。

対立を超える鍵」として社会構成主義をご紹介しました。


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