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未利用魚のサブスク「フィシュル」を使ってみた

以前から気になっていた、お魚ミールキット宅配サービスのフィシュル


ワイン・エキスパート・エクセレンスの資格をお持ちのるもわ脛さんのこちらの記事を読んで興味を持ちまして。

サイトに行ってみたところ「おかげさまで好評のため現在新規申し込みを停止しています」との文字が…。
まぁ再開するまで気長に待とう、とそのまますっかり忘れていました。

年が明けて2024年。
「そういえばフィシュルどうなったかな?」と見に行くと新規受付を再開しているではありませんか。
早速申し込み、先日ついに第1便が届いたのです。

フィシュルのシステムや料金、実際に食べてみた感想と「どんな人にオススメか」をレポします。

※めっちゃ案件ぽい感じの構成になりましたけどお金は一切もらってません。
趣味で書いてるだけです。

ステマじゃないのよ



そもそも未利用魚とは

知名度が低いから売れない・処理が難しいなどの理由で市場に出回らない魚というのは日本近海だけで500種類以上あります。
また、人気であっても他の魚や海上の鳥に噛みつかれたりして傷が付き、売り物にならない魚も。

漁師さんも商売ですから、売れない魚が網にかかっても困るだけです。
多くの場合は海に戻したり「雑魚」として飼料や肥料として活用されています。

しかし「食べたら美味しい」「傷があっても加工すれば良いだけ」という魚が沢山あるのです。
フィシュルはこうした未利用魚を買い取り、食べやすいように下処理をして味付け加工し全国へ配送しています。

フードロス問題解消への取り組み。
SDGs。
漁師さんも助かる。

でも私がフィシュルに興味を持ったのはそんな高尚な理由ではありません


東京のスーパー、魚の種類少ない問題

私も夫も魚は好きなのですけれども。
立地にもよりますが都内のスーパーというのは基本的に箱(ガワ)が小さいです。
その昔、地方のスーパーに行った時は迷子になるレベルの広さで愕然としました。

東京のスーパーは売り場面積が限られているので、取り扱う魚介類も少なめなのです。
切り身ならサケ・タラ・タイが主力で、季節によってサワラやサンマにブリが顔を出す程度。
刺身コーナーもマグロ・サーモン・イカ・ホタテなどの「まぁとりあえずこれがあればいいっしょ」な一軍メンバーで構成されています。

圧倒的魚種不足っ…!

もっと様々な種類の魚が食べたい。
そう思って注文してみたのです。


開封の儀

今回注文したのは6パックコース。

バラエティ豊か

・シイラの旨しお
・ゴマサバの魚醤ガーリック
・シイラの和風塩ごま
・キハダマグロの和風カルパッチョ
・ブリのハーブオイルマリネ
・サワラの煮切り醤油漬け

ラインナップ

その日に水揚げされた未利用魚を加工して出荷しているため、魚の指定はできません。
届くまでのお楽しみです。

今回は知っている魚が多めだったので、ちょっと肩透かし感はあります。
でも季節外れのサワラがあったり人気があまり無いだろうシイラが入っていたので充分ワクワクしました。


流水解凍

今回使うのはこちらの2品。

表面


裏面

10分程流水解凍しました。
「流水解凍って水道代かからない?」とご心配の方もいると思います。

例えば1時間細めに水道を出した場合にかかる料金は平均で150円です。
10分なら20円程度。
それでも惜しいという方は、調理する8時間前に冷凍庫から冷蔵庫へ移しておいてくださいね。


作ってみた

白菜200gを細切りにし、塩を振って10分置きます。
しんなりしたら絞って水分を切り「シイラの旨しお」と合わせて完成です。
仕上げに黒胡椒を振りました。

白菜とシイラのサラダ


続いてフライパンにゴマ油を引いて温め「ゴマサバの魚醤ガーリック」をタレごと投入します。
タレ付きは焦げやすいので弱火でじっくり両面に火を入れ、彩りに小口ネギを振りました。

ゴマサバ焼き


味の感想

2品ともめちゃくちゃ美味しかったです!
ゴマサバは安定の美味しさとして、シイラはちょっと恐る恐る食べました。
あまり美味しい印象がなかったので。

けれども食べてみたら旨しお味にしっかり漬かっていたおかげか、ネットリと身が柔らかくなっていて美味!

ただ、個人差があるということを前提に聞いて頂きたいのですが。
今回の2品はどちらも味が薄めでした。

良く言えば上品ですが、お酒のつまみやご飯のおかずにはちょっと物足りない、と感じまして。
お好みに合わせて塩や醤油などを足すと良いと思います。
逆に元々の味付けが塩辛かったら調整が難しくなるので、ある意味正解の味付けです。


フィシュルに向いている人

実際に頼んで食してみた感想から、フィシュルをオススメ出来る人を勝手に選定します。


①1.5人前食べられるひとり暮らし

フィシュルの1パックは1.5人前という微妙な量です。
ひとりで食べるには多いけど、ふたりで食べるにはちょっと物足りない。
というわけでワンパク飯がイケるおひとり様にはオススメです。


②料理が苦にならないふたり暮らし

フィシュルは「ミールキット」と銘打ってますが、実際には野菜や他の食材を足さないと献立が成り立ちません。
調理過程が必要になるので、少なくともどちらか一方が料理が得意だと活用法が広がります。


③SDGsに関心がある富裕層

正直言って、フィシュルは安くないです。
私が今回頼んだ6パックコースは初回割引が効いてますが、通常利用なら5,390円。
1パック(1.5人前)900円弱という計算なので高いと感じる人も多いでしょう。
しかしSDGsの観点から「寄付」の意味合いもあると考える方には良いと思います。


④知らない魚を食べたい勢

これが我が家です。
エクセルでフィシュルの資料を作って夫にプレゼンをした際も「知らない魚が食べられるなら全然OK」と了承を頂きました。
ちなみに我が家は会社制度を取っているので基本的にプレゼンが必要となります。


初回は30%オフ

結果的に宣伝ぽくなりましたが、要は試してみてってことです。
3人以上の大人がいる世帯の食事としてはオススメできませんが、るもわ脛さんのようにちょっと良いお酒のアテが欲しい人が家族にいるなら全然アリだと思います。

冷凍で届くので賞味期限も長いですし、食べきれないと思ったらスキップ(次回の配送を先送りにする)ことも可能です。

未利用魚を美味しく食べてくださる人が増えることを願っております。


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