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しんしん日記

【深深(しんしん)】
1.あたりがひっそりと静まりかえっているさま。森森(しんしん)。「夜が—と更ける」
2.寒さなどが身にしみとおるさま。「冷気が—と身にこたえる」

デジタル大辞泉


・雛祭りの日

娘がいるわけでもないのに毎年ちらし寿司を作っている。

・ちらし寿司
・はまぐりの潮汁うしおじる
・菜の花のおひたし

夫が「春の間はできるだけ菜の花を食べたい」と言うので最近菜の花が登板過多。
潮汁には利尻産の昆布を使ってます。


30gで¥600ぐらい

そういえばイクラも北海道産だった。
完全に北海道によって生かされている。
はまぐりは千葉産です。

砂抜きしたはまぐりと一緒に水から弱火でじっくり火を入れると旨味がめちゃくちゃ出ます。
アクを取り続けないといけないのが少々面倒ですが。

貝の口が開いたら火を止めて完成。
調味料は無し。
汁だけ飲むと薄く感じますが、はまぐりを口中で噛み締めると信じられないぐらい美味しい潮の味が溢れてくるので、トータル的にバランスが取れます。



・差し入れの日

夫がどこかでもらってきたピスタチオチョコレート。

検索したけどそれらしい商品が出てこなかったので、もしかしたら限定品だったのかもしれない。
ピスタチオがザクザク入ったチョコレートバーで、食べ応えもあって美味しかったです。

夕食は肉じゃが。

・肉じゃが
・豆腐とわかめの味噌汁
・菜の花のおひたし(昨日の残り)

夫はペロリと平らげたけど、私はあまり食欲が湧かなくてほとんど食べられなかった。
明日は残った肉じゃがにじゃがいもを足してマッシュし、コロッケにリメイクする予定。




※ここから暗くなります。

引き返すなら今


夜、ロイくんからLINE。

「ごめん。スケジュール変更があって土日も仕事になっちゃった」

自分でもビックリするほど落ち込んでしまった。
「週末にデートしよう」という約束だけをよすがに生きてきたというのに。

何故私が出会う男はどいつもこいつも忙しいのだろうか。
仕事に人生を支配されやがって。

お金なんて稼がなくていい。
ただ私と会う約束を守ってほしいだけなのに。

誰かに「おまえを本気で愛してくれる男なんてこの世にいないよ」と言われているようで絶望しかない。
身体が震えて指先がどんどん冷たくなっていく。

彼に会えないぐらいなら死にたい。
いや、死なないけど。

そもそも私は仕事を理由に予定をキャンセルしてくる男が大嫌いだ。

でも彼はまだ一回目だし、転職前で「引き継ぎが多くて」と言っていた。
だから許そう。
大体私のほうがだいぶ年上なんだし、ちゃんと広い心で受け止めて返信しなければ。

「会えなくなっちゃったのはすごく残念だけど、お仕事だからしょうがないよね。頑張って!」

嘘。
微塵もそんなこと思ってないくせに。
本当は「今すぐ仕事なんかやめて私に会いに来て」って思ってるくせに。

大人になると嘘ばかりが上手になる。

相手を喜ばせる嘘。
相手を安心させる嘘。
相手を気持ち良くさせる嘘。

私は大嘘つきだ。
すでに地獄行きが確定している。
まぁ地獄でも嘘つくけどね。

だけどここnoteでは嘘をつきたくない。
正直な自分でいたい。
痛みも悲しみも不様な自分も全てさらけ出したい。

彼から返信が来た。

「本当にごめんね!俺も会いたかったんだけど…」

私はいつまで物分かりの良い年上の彼女を演じられるだろうか。
本当は彼に仕事を依頼する人間をひとりずつ捻り潰したいと思っているのに。

いけない。
こんなサイコパス思考でいたら美が曇る。

週末は春服とアイシャドウを買いに行こう。
今シーズンのトレンドカラーって何だったっけ。

あと断捨離もして、積読を解消したりウォッチリストに入れてる映画を見よう。
ヤケ食いなんかしたら自分が後悔するだけだから、鶏むね肉でサラダチキンを作って筋トレしよう。

次に彼に会う時に、ちゃんと自信を持って笑顔でいられる自分でいたい。


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