痛いの痛いの飛んでいかない

 今日、背中にできていたアテロームとお別れしてきた。いや、強制的にお別れせざるを得ない事態になったのだ。
 発端は先週半ば。元々背中にあった事は何年も前から気づいていた。が、特に痛みもなく大きくもならなかったのでとりあえず様子見でいいかーと放置していたのだが。
 「あれ?なんか痛い気がする」
 突然痛みが現れた。しかし思い当たる原因がない。強いていうなら、引っ越し関係のストレスで急激に痩せてお肉が減ったせいで、アテロームが擦れているような感じがあったような…。
 するとどうだろう、だんだん痛みが強くなってきたと同時に赤みまで出てきた。しかも痒みまで。耐えられないレベル。
 覚悟を決めてアテローム治療専門のクリニックを探して今日早速行ってきた。予想通りアテロームで、即手術を選択。痛いことは一度で済ませたい、と思い臨んだのだが。
 実は数年前にも顔にできたアテロームの切除をした事がある。その際は炎症もなく麻酔もそこまで痛みがなく、ただ目の近くだったからめっちゃ怖かったのだが痛みがそこそこだった為耐えられた。しかし今回は炎症を起こしてしまっているため、麻酔する前から「炎症してるからかなり痛いかも☆」と予告された。
 痛みに弱い自分。クリニックに行く前から不安が強く、既に心が折れそうだったのにその一言でもうドン底まで心が落ちた。治療が始まるまで時間があり、その間必死に気を逸らそうと努力したがムリだった。怖い、不安、怖い、怖い…。
 そしてドクター登場。麻酔しますねーの恐怖の宣告。でもまだこの時点では「あ、痛いかも。まぁでも一回入れたらこの後はきっと平気でしょ☆」くらいに思えるはずとほんの少し余裕を持っていたが、そんな思いは一瞬で消えた。
部分麻酔を何箇所かに打ったのだが、その全てがやばい痛みを生み出して、いい歳した女が大号泣。叫び出す一歩手前。いや本当は叫びたかったがそこは耐えた。褒めて欲しい。
 麻酔後の治療も地獄だった。炎症がひどかったみたいで、痛みが本当に辛くて何度か麻酔を追加してもらう事態になった。せめてもの救いはドクターが優しかった事だ。いい歳したアラフォー女が涙流しながら話しかけて質問しても、丁寧に答えてくれた。ありがたかった。
 しかしこれでもう、背中に抱えていた時限爆弾とはお別れだ。新しい私が待っている。なんて輝かしい未来なんだろう。
 …そんな風に思えたら良かったのにな。
 こんなに痛い思い二度としたくない。治療費も高いし痛い出費だ。傷も痛いのに財布も痛い。何コレ、罰ゲームですか?先月半ばから続いてる持病のめまいもまだ落ち着かない。横になると目がまわる。朝起きて仕事に向かうとめまいで気分が悪くなる。そして今回の事態。もうメンタルダメージ大きすぎ。しばらく連絡してなかった母に話を聞いて欲しくて連絡するも、そっけない返事。連絡しなければよかった。連絡した自分がバカだった。そうだよね、1人になるってこういう事だよねって再認識しただけだった。
 今、心を支えてくれるのは某9人組アイドルだけだ。彼らの出演作を見て、公式動画を見て今夜は癒されようと思う。痛みで寝れるかどうかはわからんけど、痛み止め飲んでとりあえず寝る努力はしようと思う。

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