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【サボタ日記 49鉢目】短歌を始めてみた話

こんにちは毎日暑いですね。
隔週になっている感もありますが地味に続いております本日記。
今日は最近始めた短歌について書いてみるとかみないとか。

短歌。
今、日経の夕刊でも「業平」連載してますしね。
あれですよ。
五七五七七の、計31文字で詠む、アレ。
俳句と混同されがちですが、季語は特に必要ありません。
つーか、俳句もしくは短歌で、一生続けられるような趣味が欲しいと数年来思っていまして。
筋トレもその数年来続けられそうな趣味だからこそ続いてるんですけれども。
そう、で、俳句か短歌、どちらかにしようと思ったときにですね、俳句は季語が絡むんですよね。
歳時記を買って、季語を覚えなきゃいけない。
そこがちょっと手間だなと思いまして。

あと。
これまでに心を動かされたものを思い出してみたら、短歌の方が圧倒的に出てきて。
俵万智さん、有名ですよね。
教科書にバッチリ載っていたから、ある意味世代です。
中でも、アレ。
かの有名なサラダ記念日に収められている歌なんですけど。

はつ夏の公園をゆくあんだんてあなたの2歩とわたしの3歩/俵万智

これ、超よくないですか!?
アンダンテって、「歩くくらいの速さで」っていう意味なんですよね。
それをここに持ってくるセンス。
たまらん。

さらに。
twitterか何かで見かけて覚えるくらいに何度も読み返してしまった歌も。

だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急いでないし 旅でもないし/宇都宮敦

…うん、超いい。
急いでないし旅でもないしっていうところがしみじみする。
どちらでもないんだよっていうことを、敢えて分けて書いているところがとてものんびりして感じられてよい。
たまりません。

あとは、これ。
この歌。
父親に何度も教えられたから覚えていたんですけど(苦笑
これも短歌なんですよね。

戯れに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩歩まず/石川啄木

…泣ける。
めちゃ泣ける。
31文字に凝縮されまくってる。
共感を呼びながらも独自の切り取り方。
短歌ってなんてすばらしいんだろう。
すごい。
美しい。
自分の視点なり感じたことが、こうしてひとつの作品になって文字として残るって本当にすばらしい!って心から思いまして。

そんなこんなで、短歌を詠もう!詠んでみよう!と思ったのですが。
まずは短歌をそれなりの数読んでみることが必要かなと思いまして。
ネットで調べてみたんですよね。
そうしたらまぁ、心に響く歌が出てくる出てくる。
つか。
短歌ってミソヒトモジって呼ばれる31文字だから、なんと文明の利器、Twitterとめちゃくちゃ相性いいんですよね。
むしろもう、日本人のためにつくったんかTwitter!って思うくらい。
Twitterを開くだけで、たくさんの歌人がたくさんの歌を投稿している。
夢の国。
そんなわけで、いくつか心に響きまくった歌をご紹介させてくだされ。

女には人生一度か二度くらい逃さねばならぬ終電がある/倉野いち

…うおー!すげー!
31文字にドラマが詰まってる。
短歌って、結構ドロドロした感情が詠み込まれているものもたくさんあるというか、「もうこれ、どこにも誰にも言えないけれど、詠まずにはいられない!」みたいなものも多いんですよね。
そして、だからこそを胸を打つ。
佐藤真由美さんの短歌も、たくましくて好きです。

マスカラがくずれぬように泣いている女を二十五年もやれば/佐藤真由美

…うん、ホントすげーわ。
泣いているときのこの細かい感情の揺れを、こうして表現できていることに心から尊敬。
この瞬間を切り出して、そして表現し切るという、その部分に感動する。

こんな歌を、自分も詠みたい。
というか、生きている中で湧き上がる、嬉しかったり悲しかったりやる瀬なかったり腹が立ったりすることを、こうして作品にすることで、美しいものとして後から振り返りたいなと。
そう思っているわけなのです。

ちなみに。
わたくしも早速Twitterで短歌アカウントを作って、毎日一首を目標にいろいろなところに投稿しております。
あ。でも、超恥ずかしいので、アカウント名は秘密です。
秘密なんですけど、ここ数週間くらい、地味に短歌の投稿を続けていたら、コメントをつけてくださる方などいらっしゃって。
もう、心から嬉しいです。
だって、ここでいただくコメントって、わたしの肩書やら外見やら一切関係なくて、個人的な利害関係なしについたものなので。
頭の中身を純粋に褒めてもらえているようというか。
自分の感性なり、物事をとらえる切り口、感度を褒めてもらえているよう、というか。
本当に心から、短歌を詠んで表現するようになって、救われたのです。
短歌と、世の中にいる多くの歌人たちに、心から感謝したい。

たぶんこれから、たくさん短歌を詠んでいく中で、苦しかったり辛かったり詠めなくなったりすることもあるだろうけれど、この感謝の気持ちは忘れずに、一首一首、丁寧に詠んで、読ませていただきたいなと思ってます。

ちなみに。
世の中とても便利になっていて、短歌を投稿したり読んでみたいと思ったときには、便利で超使いやすいサイトがたくさんあります。

ここら辺は、マジで鉄板です。
うたの日とか、ずーーーーーーーーーっと読んでいられる。
過去に遡ることもできるから、本当にずっと時間を過ごせる。
おまけにTwitterで短歌botアカウントやらをいくつかフォローしていたら、マジでTwitter一日中やってられますヤだ怖い←

ということで。
短歌、もしよかったらまずは読むところから始めてみてはいかがでしょうか。

今週のサボタニ・ネタは、月曜日に二子玉川にあるプロトリーフさんから連れ帰ってきた「ユーフォルビア・アエルギノーサ」ちゃんをご紹介。
…ええ、ついに100均以外のサボタニに手を出してしまいました。
って言っても、324円ですけど。
アエルギノーサだ!ってことで即決。
嬉しい限り。
大きくなって、ニョモニョモしてくるのが楽しみです。
まずは夏を無事に超えられますように。

まだまだ風強いですし、残暑はとにかく厳しいので、みなさまくれぐれもご注意を。

それではまた来週。

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