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高山と大島に通ずるもの

 岐阜(高山)に到着してから3日目で、やりたいことが出来ました。ずっと地元の人とゆったりお話がしたかったんです。カフェで出来ました☕️

 ということでこんにちは!川島なつ子です🍅伊豆大島出身で7月から地方を飛び回る生活をしている大学2年生です。現在は岐阜県高山市に滞在しています。


 ということで今日はカフェでお聞きしたお話を皆さんに共有したいと思います〜!店員さんとお客様3人とお話させていただきまして、高山のことを沢山教えていただきました。お名前聞き忘れてしまって申し訳ないのですが、お茶1杯ご馳走してくださった方がいらっしゃって😭ありがとうございました!!

 今回お邪魔したカフェは「Cafe Courier」さん。オーナーさんが台湾の方で、台湾メニューが取り揃えられている素敵なカフェでした!

台湾カステラと飛騨りんごジュース🍎

高山のカフェの面白いところ

 高山にあるカフェは、ほとんど移住者が経営しているそうです!昔はレトロな喫茶店(レモンスカッシュ🍋とか)が多かったようですが、おしゃれなカフェはここ数年、移住者が開業したそうです。ちなみに、今回お話した店員さんも大阪から結婚を機に移住された方でした!!

 これまたびっくりしたことなのですが、もし自分がカフェのオーナーだったら、お客さん取られないために他のカフェの存在は出来るだけ紹介したくないですよね?!ライバルですもん!
 でも今回のカフェでは近隣のおすすめのカフェを沢山紹介してくださりました😳お客さんも「◯◯というカフェに紹介してもらって来ました!」とおっしゃる方が結構いらっしゃるようで😳😳😳


 ここからはまだ1店舗しか見ていない自分の考察になるのですが‥笑 
 今回お会いしたお客様3人、おそらく定年退職をされてのんびり過ごしている世代の方で、美味しいコーヒーを飲みたいという気持ちよりも、カフェの店員さんや、鉢合わせたお客さんとおしゃべりしに来てる感覚が強い感じがして🤔実際、ご近所さんの常連さんが沢山いらっしゃるようでした。

 カフェ同士が紹介し合うことで、日常の中にカフェに行くことを組み込む働きがあるのかなと思いました。お会いしたお客さんの中には、今日カフェ4店舗目!!なんて方も😊

 移住者にとって、地元の人に受け入れてもらえるかが悩みになると思うので、お互い協力し合っている文化が素敵だなぁと感じました🫶


高山と大島の似た境遇


 高山には大学がありません。調べてみたら2026年4月に飛騨高山大学が開校予定らしいです。ですが現状、高校を卒業したら高山を離れる人が多いようです。
‥‥
大島と一緒じゃないか!!!
大島も大学がなく、専門学校もなく、働き口も少ないため、高校卒業したら島を離れます。私の同級生43人中、1人だけ島内で就職し、42人は島を離れました。

懐かしくなったのでダンス部の練習場所の写真笑

だからこそ生じる人手不足

 こういった境遇だからこそ人手不足問題が起きます。地方ならどこも直面していると思いましたが、頭で分かっているのと、地元の声を聞くのとでは理解度が全く変わってきました。

 高山は、春の高山祭と秋の高山祭という2つの伝統行事があります。どちらも神社にまつわるお祭りで日本三大美祭の1つになるそうです。お神輿が登場するなどとにかくめちゃめちゃ盛り上がるみたいです!!ちょっとこのお祭りのこと、もう少し調べてみます🗒️

 昔はお神輿を担いでいましたが、人手が足らず車輪を付けて引くスタイルに変化したそうです。それでも人手集めに苦労して、なんとか毎年開催している状況だとお客さんが教えてくださりました。

 同じことが島でも起きています。小学生の頃毎年開催されていた地元のお祭りが数年に1回の開催になりました。シンプルに寂しいです😭人手不足も生じており、島民でもなんでもなく、島に赴任してきた小学校や中学校の教員に声をかけて人手を確保しているようです。もちろんお金の問題で回数が減ったのもあります🥲

 こうやって話を聞くと高山が他人事じゃなく思えます。どこも悩んでいることは一緒だと体感でき、とても良い時間でした。


開拓される高山に対する地元の人の印象

 おしゃれなカフェが高山に沢山出来たように、ホテルも高山にここ数年で急激に増えたようです。しかも、外資系企業がほとんどとおっしゃっていました。
 もちろん、高山の発展に喜びや期待を感じている人がいる一方で、知っている景色が失われていることに寂しいと感じる地元の方もいらっしゃるようです。

‥‥
分かる。めちゃめちゃ分かる。私が島を離れた後、知らない飲食店がぽこぽこ誕生しました。島はご飯を食べる場所が少なく、いつも悩むので、選択肢が増えるのは嬉しいし、新しいものはいつだってワクワクします!!
ただそれと同時に帰省した際に、自分の記憶と今の景色が違うとどこか寂しい気持ちになったりもしました。


地元の正しい愛し方とは

 
 景色が変わる寂しさを抱くように、高山の地元の人の中には移住者を受け入れたくない、自分達の場所を守りたいと言う方もいらっしゃるようです。これまた大島もおんなじ。

 気持ちは分かるんです。顔も知らない人が自分達の住む街を変えていこうとしたら嫌な気持ちになるし、不安になります。

 でも、移住者を含むその土地で生まれ育っていない人は圧倒的にその地元の弱いところ、足りないところに目を向けてくださります。だからこそ、新しいものを創造して活性化させようとしてくださる。生まれ育った場所ではない地域を深く愛しているからこそ、行動に移してくださる。

 ここまで読んでくださったみなさん!!何が愛する地元にとってベストな選択になるかもう一度考えてみませんか?その地元の愛し方は正しいのでしょうか?

 長年培ってきた観光資源を台無しにするような開発は私も反対です。だけど、現状維持は衰退でしかない。変化していかないといずれ地元の人が苦しくなる。

 そんなことをカフェでお聞きした話から考えてみました。私はまだ何も力が無くて、説得力もないですが、この記事をきっかけに地元なんてどーでもいい!って人も考えるきっかけになればいいなと思います。

川島なつ子

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