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SABF2018に出展して思ったこと

こんにちは。イラストレーター・スタンプアーティストの大嶋です。

先週の10月20、21日に、韓国・ソウルで開催された、Seoul Art Book FAIR 2018(以下SABF)「Unlimited Edition 10」に出展しました。
最近、アーティストの友人から「韓国のアートブックフェアってどうなの?」と聞かれることが多いので、いろいろ思うことを書いてみました。

左がわたし。右が通訳のキムさんです。

そもそもアートブックフェアとは何かといいますと、
出版社やギャラリー、アーティストが、自費出版のアートブックを各ブースごとにテーブルを並べ、各々販売するイベントです。
ニューヨーク、LAなどが大きくて有名ですが、
わたしは東京6回と韓国2回で出展したことがあります。

わたしは韓国語も英語も喋れないので、1回目の韓国は、通訳なしでジェースチャーと「Stamp」という単語を連呼して、必死でお客様に対応していました(汗)。2回目の今回は、英語と韓国語と日本語が喋れる友達のキムさんに通訳をお願いしました。

そのおかげもあって、作品の説明や支払いのやりとりなどスムーズにできたので、わたし自身もこころに余裕がだいぶできて、楽しくイベントを終えることができました。(去年はちょっと体力が追いつかないところがありました)
なにより、来場者の方がわたしのスタンプに興味を持ってくれたのが、うれしかったです。

また、去年SABFで私のZINEをご購入された方が、今年もリピートしていただいたり。めちゃくちゃうれしかったなぁ。また新作を作って出展したいと思います。

出展方法はSABFのウェブサイトより出展の申請をして、審査に通ったら正式な出展の連絡がもらえます。
そもそも、なんで韓国のアートブックフェアに出展したかというと、友人に勧められたことと、2017年春に台湾で個展をした時の感触がよかったので、アジアでのイベント出展に興味があったから、です。

ちなみに今回販売したものがこちらになります↓

ポストカード「TOKYO STAMP POSTCARD」

ZINE「TOKYOITE STAMP」

ZINE「TOKYO SALARYMAN STAMP ZINE」

手ぬぐい「TOKYO SALARYMAN TENUGUI」

まだSABFに2回しか出してない私がいうのもあれですが、
日本の出展者として、東京のアートブックフェアと違うなぁと思ったことなど、少しまとめてみました↓

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そもそもSABFとは
ソウルの書店YOUR MINDが主催のアートブックフェア。

来場者はベリーホットでナイス
韓国の来場者の方は、作品をどんどん手に取り、写真を撮っていってくれるような、好奇心旺盛な印象がありました。そのせいか「自分の作品にこんなに興味を持ってくれてるんだなぁ」と、作家としての幸福感がとてもありました(笑)。
また、日本のイラストレーターの方のトートバッグやiPhoneケースを持っている方が多くいらっしゃいました。なんだか誇らしくうれしくなりました。接客対応しながら「〇〇さんや〇〇くんが出展したら、きっと売れるんだろうなぁ」なんて、勝手に妄想していました。

会場は住宅地にある美術館 ※2018年
ソウル市立北ソウル美術館
(The Buk Seoul Museum of Art)。
あくまで主観ですが、東京でいう八王子近辺の団地ような、都心から少し離れた住宅地、という感じです。

支払いは現金だが・・・
韓国はキャッシュカード文化なので、支払いの際カードをサッと出される方が結構いらっしゃいました。ですが、わたしはカード支払いの対応ができないので、カードに関しては「No」とお伝えし、現金で対応しました。
事前に、主催者が来場者へ「ブースによってカード使用可のところもありますが、基本現金でおねがいします」とアナウンスしてくれているので、そんなに困ることもありませんでした。

搬出は集荷がない
東京のアートブックフェアのように集荷があると思いきや、ないです。
なので、最終日は全て手で持ち帰ります。郵送したい方は、後日自分で郵便局へ行って手続きをしなければなりません。その辺りを逆算して、出展物を持って行ったほうがいいと思います。

手ぬぐい売れず
もちろんわたしの力不足がごもっともなんですが・・・。通訳のキムさん曰く、日本好きの方でないと「手ぬぐい」の存在は知らないとのこと。購入された方は、手ぬぐいとしてではなく、テキスタイルとしてご購入されたんだとか。口頭でいくら「テヌグイ イズ ジャパニーズ ハンドタオル」と言っても「タオルなのになんでこんなに薄くて硬いの?」となるのです。

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以上になります。

何より、アートブックフェアのいいところは、たくさんの来場者の方に自分の作品を手にとって見ていただけるということでしょうか。
そのため、自分の作品の説明を何千回も繰り返さなければならないので、自然と「『わたし、人見知りだから・・・』とか言ってる場合でない」という状況になります。人見知りで営業苦手な方にとっては、星飛雄馬の養成ギブスのような感じで、ビシバシ鍛え上げられるかもしれません。実際、わたしがそうでしたので。
来場者の方が、自分の作品のどこに興味を持ち、どこに疑問を感じるのか、出展者にとってダイレクトにとてもわかりやすい好機なのかもしれません。

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