長く短い道のりを推しと共に歩く
「あっという間」
「めちゃくちゃ長かった」
MUSEUMファイナル公演での最後の挨拶で、秀太くんはまったく真逆の感想を同時に述べました。
2020年のOWV結成から約4年。
コロナ禍での無観客ライブから始まり、今回の花道やセンターステージを設けられる規模のライブを行えるまでの期間として、この年数は果たして長いのか短いのか―――。
子供の頃から芸能活動を行っていた秀太くんにとって、ここまでの道のりは他の3人よりも「めちゃくちゃ長かった」のかもしれません。
しかし楽しい時間ほど早く過ぎるもので、昨年10月から始まったMUSEUMツアーも今年が始まるとほぼ同時に終了してしまい、まさに「あっという間」の出来事でした。
MUSEUMツアーを体感時間の「あっという間」と絶対時間の「めちゃくちゃ長かった」という相反する言葉で表現した、インテリジェンスな秀太くんらしい言葉でとても印象に残っています。
同時に、ここまでたどり着くのに「長かった」というややネガティブな発言をしたことに、OWVのムードメーカーでもある秀太くんにしては珍しいとも感じました。
QWVさんの間で『プロアイドル』とも評される秀太くんは、いつも明るく前向きで、その場にいる人を常に笑顔にしてくれる太陽のような存在です。
その秀太くんがツアー最後にQWVの前で見せてくれたのは、彼のほんの少しの弱さであり、アイドルではない素の『浦野秀太』の姿だった気がします。
MUSEUMツアーが終わってしまい、一番悔しさを感じていたのは秀太くんではないでしょうか。
子供の頃から夢見ていた、ずっと憧れていた、志を同じくする仲間と作り上げた最高のステージ、それがこんなに早く終わってしまうのか―――秀太くんのそんな歯がゆさがあの矛盾する言葉となって表れたように思えてなりません。
『プロアイドル』の鎧を脱いで、ほんの一瞬でもありのままの姿をQWVに見せてくれたことに嬉しさを覚えたのも確かです。
「めちゃくちゃ長かった」けど一緒に歩いてきてくれてありがとう、そんな風に聞こえたのは私だけでしょうか。
締めの言葉はいつも通り笑いを誘うものでしたが、素の姿を見せてしまった『プロアイドル』秀太くんの照れ隠しだったのかもしれません。
これから先、OWVが歩む長く短い道のりをQWVとして共に歩んでいけたら、これほど幸せなことはありません。
後ろを振り返らず前を進み続ける彼らがほっと一息つける場所、それがQWVの前であって欲しいと願うばかりです。
願わくばその道がずっとずっと永く続きますように―――。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※現在、以下の企画を主催させていただいております。
こんな推し活もあると知っていただけるだけでありがたく存じます。
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