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犬に吠えらる

わたしは諸事情により毎日のように実家からお母ちゃんと車でおじいちゃんおばあちゃんの家に行ってた。
(この諸事情というのは話すとややこしいので端折るけど決してネガティブな事柄ではない)

いつも車を止めていた駐車場には、
毎回毎回わたしにだけ吠えてくる犬がいた。
その犬のところを通らないと、駐車場からは出られない。

私は当時小さかったからめちゃくちゃ怖くて、なんで吠えられてるのかわからんかった。

なんやねんわたしにばっかり吠えやがって。。
と頭に???が飛び交いながらビビり散らかしていた。


ただ、その犬だけじゃなくて、わたしの従兄弟が飼ってた犬もわたしによく吠えていた。

名前はゴロウちゃん
(犬の種類は忘れたけど、大きい黒い犬やった)

当時からゴロウと言えばわたしの中では稲垣吾郎なんですけど、
従兄弟の家で吠えられるたんびに怖いなと思いつつ頭の片隅には稲垣吾郎がチラついた。

わたしの家族は、わたしが生まれる前に犬を飼ってたらしい。
(わたしが生まれる前に亡くなった)

だからなのか、お姉ちゃんやお母さんに吠えなかった。
(昔から面識があったからかもしれないけど)

わたしも犬慣れしてたら、こんな吠えられる事はないのにと思った。

「自分が怖いって思ってるから吠えられんねん」
とかよく言われた。
そりゃ吠えてくんねんから怖いやろ!!!!!

とムカついてた。

犬に吠えれらるって人間的に終わってそうで嫌やった。

自分が欠落した人間やから吠えられてんのかなぁとか。
幼少期のわたしはそう思ってた。

大人になって周りの友達たちが犬を飼い始めた。

小さい可愛らしい犬たち。
全然吠えられへんかった。
びっくりした。
なんならキュルキュルした目で見てくるし
わたしの足の間に来て
座ってきよる!!!

大人になってわたしは、清い人間になれたのかもしれない!
と嬉しく思った。

そう思った矢先、小さい犬3匹飼ってる友達の家に遊びに行った。



めちゃくちゃに吠えられた。

友達は「この子ら警戒心強いねん〜」
とフォローしてくれた。

犬種で性格が違うのは聞いた事あるけど
「どっからどーみても君たちの飼い主の友達やで!飼い主に害は与えへんて!」
と目で訴えながら、友達の作ったシフォンケーキを頂いた。


ここまで書いといてあれですけど。。

わたしは犬が好き。

どこが好きってあの愛くるしい顔とか体のフォルムとか
テテテテーと駆け寄ってくる時の足の音とか
飼い主の事見上げてる時の表情とか

飼いたいとは思わないけど
(育てられる自信ないし先にいなくなるから)
好き!

猫派か犬派聞かれると犬派だ!

今でも道を歩いてるとき、知らん人の家から犬の吠える鳴き声が聞こえてくると
わたしに吠えてんのか?と思う。

もし犬と話ができたら、なんで吠えてくんのか聞いてみたい。

わたしそんなにやばいん?

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