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目を凝らすための十箇条

1 目の前の専門家を大切に
2 自分は自分、他人は他人
3 公式情報をよく見よう
4 複数を比較しよう
5 考えることを厭わない
6 優先順位をつけよう
7 遡って見てみよう
8 裏を取ろう
9 聞くことはよく知ることの第一歩
10 視野を広くもとう

 

目の前の専門家を大切に

専門家は責任をもって仕事をしているもの。
病気に関することならば、主治医や担当医の存在を大事にするといい。カルテが残るということは、実はとても大きなこと。
 

自分は自分、他人は他人

自分と全く同じ人間はどこにもいない。
他人の経験がすべてそっくり自分に当てはまるとは限らない。同じように、自分の経験や考えが他人と全く同じということもない。他人の発言にあわてず、また謙虚になろう。
 

公式情報をよく見よう

国や自治体などの公的機関、学会(医療ならば日本医学会の分科会)、病院ならば国公立病院など、公式の情報を見よう。
 

複数を比較しよう

ニュースやデータは複数を比較しよう。比較することではじめて見えてくるものもある。偏った情報に躍らされないことが大事。
 

考えることを厭わない

本当に大切なことならば、たとえ苦手なことだとしても少しずつ時間を割いて考えてみよう。頭のトレーニングのつもりで、軽い気持ちで考えることからはじめよう。
 

優先順位をつけよう

物事には優先順位がある。何を先にしたらよいのか考えてみよう。メモを書いて可視化することは、後々振り返って考えるのにも役に立つ。
 

遡って見てみよう

その情報の出所はどこで、誰が、いつ話題にしたのかを探ってみよう。古い情報に惑わされないようになる。
 

裏を取ろう

口コミやインターネットの情報には不確かなものが多い。得た情報が本当に確かなものなのか、もう一度確かめてみよう。わからなければ「目の前の専門家を大切に」して「公式情報をよく見よう」。
 

聞くことはよく知ることの第一歩

聞くことは決して恥ずかしいことではない。自分よりも多くのことを知っている人に質問してみよう。
 

視野を広くもとう

物事はたくさんの側面から出来ている。幾つもの視点を持つことで、また違った見方が出来るようになる。ジャンル、分野にとらわれず、たくさんの知識を手に入れよう。

 

見た目や語感のキャッチーさ、見掛けのわかりやすさに躍らされることなく、本質を見分けて見つめること。それは必ず力に、糧になります。

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」