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<詩>At a family restaurant

「もうダメなんだ。逃げられた」
夢の中で 彼は私にそう言う
出てくるたびにそう言う
そうやって 私に救いを求めてくる
「私のことが恋しかったのね」
自信たっぷりにそう答えると
「当然」
そう 彼は返す

テーブルの上の私の両手を
彼は両手で握る
頭を垂れて
まるで懇願するように
丁度 最後会った時にそうしたように
フィアンセがいるのにそうやって私に
公共の場でしたように

そして私たちは必ずキスをする
彼の味を確かめる
柔らかさをよく味わう
体温を確信する
「君の香りがする」
彼も私を味わっている
「じゃあ、一緒に行こう」
私たちは必ずそう夢の中で決める
秋の油絵のように寂しい街の中を
二人で手を繋いで歩く
「もう一度ちゃんと、やり直そう」
そう言いあって、夢は醒める
そうやって必ず目覚める

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