由無し事 1

家について考える。家とは、家とは一体何なのだろうか。一般論な自分が答える。
「安らげる場所、安心できる場所、必要な場所」
もう一方の自分が答える。
「だがしかし、家の存在に悩んでいる人は多い。自分自身、学生時代はここに居るべきではない、と考えていた。必ずしもそうとはいえない。」
では一体、家とは?
長い時間を過ごす場所、とはいえそうである。見覚えのある場所、知ってる場所、懐かしい場所。
考えてみると悩んだり、嫌だと思うのはそこに居る人、つまり人間関係の問題であり、場所や風景に直接的に害される、嫌だと思うことはあまりないのではないか。
つまり場所と人を混同して「家」としがちだが、場所だけでいうとどうだろう。
ただそこにあり続ける自分と親しみのある空間。それが家なのではないだろうか。
さて、イヤイヤ言わず、実家に帰るとしよう。

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