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パリ節約ごはん:硬くなったバゲットの戻し方。

食べきれなかったバゲットは次の日、凶器へと変貌を遂げる。


「凍ったバナナで釘が打てます!すごーい!!」

なんていう極寒中継をテレビで目にすることがあるが、「次の日バゲット」だって、負けちゃいない。

なんなら、野球のバッドの代用にすらなるのではと本気で思う。

そのくらい、硬い。


これをそのまま食べる強靭の顎を持ったツワモノもきっといるだろうけれど、食べるその顔つきはきっと野獣のようになるだろう。

もののけ姫のサンがアシタカにジャーキーを歯でちぎって与えるシーンがあるが、まるでそんな感じにグイッと噛みちぎらなければ、全く歯が立たない。

(わかる方いらっしゃる??)


フランスではクロワッサンやらビスケットやらパンやらをコーヒーに浸して食べる習慣があるようだ。

私はなかなかその習慣を受け入れられず、未だ真似はできていないのだが、硬くなったパンを食べるための工夫なのかもしれないと最近は思うようになった。


そんな「次の日バゲット」を、買いたてのふわふわ食感に戻す方法を知った。

これさえ実行すれば、この硬いバゲットを野獣のように一生懸命食べなくても、コーヒーに浸さなくても、いつものバゲットとして美味しく頂くことができるのだ。


硬くなったバゲットの戻し方


硬くなったバゲットをさっと水に通す。

100度のオーブン(予熱済み)で10分焼く。

以上。


これだけで、あの凶器とも見紛うバゲットが美味しい美味しいパンに元どおり。

我が家では、夕食のために買ったバゲットが余ってしまうことが多いため、次の日にこの方法で柔らかく戻し、サンドイッチにして頂いたりする。


上記のものは、クリームチーズを塗って、あとは家にあったハムとサラダ野菜を挟んだだけ。

とっても簡単に出来ちゃうサンドイッチだが、これを外で買おうとしたら、5ユーロはするからバカに出来ない。


ちなみに、バゲットはパン屋によっては半分で買うこともできる。

ただ、袋から頭を出したバゲットを、私は持って帰りたい。


ちんちくりんの私がこれを抱えていても、決してパリジェンヌになど到底追いつかないのだが、このスタイルでバゲットを持って、フランスの風を切って歩くのが「私流」パリの過ごし方なのだ。

どうぞ笑いなされ!!

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