天野夏海

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天野夏海

フリーランスで編集やライティングの仕事をしています。noteは趣味です。 【お問い合せ】https://forms.gle/KiBCPdztt8E8iiBF7

マガジン

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    2022年秋からふらふらし始めた記録

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    日記以上、エッセイ未満

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    毎月のお仕事のまとめと、制作に携わったnoteの記事

  • 2017年オーストラリア横断

    2017年7月から約1カ月かけて車でオーストラリアを横断した記録

最近の記事

札幌できゃっきゃとはしゃぎ、疲れ果てる

お互いにひと仕事終え、パン屋で朝ごはん。隣のおばあさまから「おいしそうね」と幼馴染が話しかけられ、おすすめのパンをお伝えする。わたしからは見えなかったが、幼馴染いわく、おばあさまは我々がきゃっきゃとパンを食べる様子をにこにこ見守ってくださっていたそう。 電車の席では、やはり隣のおばあさまが幼馴染の手をまじまじと見て、「すっごい乾燥してるじゃない〜」「かわいそう……」と心配してくださった。 幼馴染は昔から乾燥肌で、小学生の頃から手が乾燥していた。その手を見た小学生のわたしは

    • 小樽から札幌へ移動し、幼馴染と合流

      ご婦人が作ってくださったカレーをオーストリア人と共にいただく。オーストリアの移民は近隣諸国の人がほとんどなので、カレーのお店はほとんどないのだとか。 ご婦人におすすめいただいた北一硝子のカフェへ行く。仕事の本を読もうと思ったけど、照明を落としたムーディーな店内は読書に適さない。諦めて明治時代の建物を生かしたすてきな雰囲気とはかけ離れた企画を考える。 打ち合わせを終えて、ご婦人からおすすめしてもらった餅屋さんで買ったくるみ大福と豆大福をご婦人と半分こ。いろんなものをちょっと

      • 小樽の海獣とオーストリア人

        ご婦人が六花亭のシュークリームをくださった。皮がパリッとしたりサクッとしたり、クリームがとろとろしたりする最近のおしゃれなシュークリームではなく、皮がふにゃっとしていて、カスタードが固い懐かしいシュークリーム。 シュークリーム自体久しぶりに食べたけど、ふにゃっとしたやつはもっと久しぶりに食べた。おしゃれシュークリームもおいしいけど、こちらの方が落ち着く。シュークリーム。 「ニシン漁最盛期は海が盛り上がるほどのニシンの群れが小樽に来た」と博物館に書いてあったと昨夜ご婦人に話

        • 小樽は長崎とウラジオストクに似ている

          この時期の北海道は閑散期。雪はなく、道には凍結予防の砂だけが残り、一番汚い時期だそう。 セイコーマートには北海道限定のキッチンタオルがあった。ご婦人のおうちには北海道のティッシュもあった。どうやら工場が北海道にあり、雪で買い物に出にくい道民のために大容量の紙製品を出しているらしい。 小樽の気温は9度。東京の初夏のような気候とのギャップがすごいけども、とはいえ春なので構えていたほどの寒さはない。問題は霧雨で、張り切って散歩していたら歩いているうちに全身がしっとりしてしまった

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          北海道で屋久島のご婦人のおうちに泊まる

          幼馴染と来週から北海道に行くことになったので、今日から前乗りする。屋久島で出会い、青島で再会したご婦人が小樽のあたりで民泊を始めたので泊まりに行く。 昨夜のわたしが今朝のわたしに託した荷造りはすんなり終わった。煮詰まったら寝かせるが吉というのは荷造りにも通用する教訓だった。 恵比寿で外国人から「上野に行くにはどの山手線に乗ればいいか」と聞かれる。新宿池袋方面かと思いきや、乗り換え案内を調べたら渋谷品川方面だった。あとで路線図を見たらちょうど恵比寿の反対側で、どっち行きに乗

          北海道で屋久島のご婦人のおうちに泊まる

          2024年4月3週目の日記

          2024/04/15スクリーンタイムを見たら昨日は14時間もスマホを触っていた。そのうち約12時間がスイカゲーム。やはりわたしはスマホゲームをやらない方がいい。 すっかり飲み友達と化した仕事仲間に書いてもらった原稿を編集する。編集後の原稿をめちゃくちゃ褒めてもらいものすごくうれしかった。るんるん気分で仕事し、散歩し、また仕事し、夕飯を作る。いい仕事、いい人生。 2024/04/16今朝の「虎に翼」でぼろぼろ泣いたのち大吉原展へ。 帰り道、嘘みたいな色彩の花が咲いていた。

          2024年4月3週目の日記

          大吉原展で遊女が「人間」だと知った

          朝ドラ「虎に翼」で、法廷劇を演じる寅子たちに男が野次を飛ばすシーンでぼろぼろ泣いたのち、大吉原展へ行った。 遊女を描いた絵はほとんどが浮世絵だったけど、中には写実的な油絵や写真もあり、それを見て初めて「遊女は生身の人間だったのだ」ときちんと理解した気がする。 もちろん吉原や遊女、花魁が過去に実在したものであり、そこで何が行われていたのかは知っていたけれど、これまでエンタメコンテンツで眼にしてきたそれらを、わたしはどこか非現実のものとして受け止めていた。だから散々「ガラスの

          大吉原展で遊女が「人間」だと知った

          2024年4月中旬の日記

          2024/04/11朝から取材。帰りのバスを待つ間、小学校高学年か中学生か、そのくらいの男子が同級生らしき2人の男子に対し、得意げに豆知識を披露していた。 男子いわく、大きなのっぽの古時計の「100年休まずにチクタクチクタク」の100年は原曲の英語版だと90年らしい。リズムと語呂の兼ね合いで日本語への翻訳時に100年となったのだとエネルギッシュにまくし立てていたけれど、他の2人は今ひとつ関心がなさそうだった。 麗らかな春の昼前のバス停と、まだ声が高い男子たち。とても健やか

          2024年4月中旬の日記

          京都の右上に住みたい

          京都最終日は晴天。昨日の飲み屋のおじさんから桜がきれいだと勧められた植物園へ行く。桜とチューリップが見頃を迎えていた。どちらも4月の新学期のお花。この春、身近なお子さん3人が1年生になった。 植物園はシニアの皆さんがのんびりゆっくり園内を巡っていらした。おばあさんは「重そうなのにえらいねぇ」と枝垂れ桜を褒めていた。すれ違ったわたしは思わずにっこりした。 竹とバンブーが別物だと初めて知った。熱帯性のタケ類がバンブーで、竹は地下茎を横に伸ばして増えていくけど、バンブーは地下茎

          京都の右上に住みたい

          京都の飲み屋は楽しい

          小雨だったり曇りだったりで、しかも寒い。外出の気持ちが削がれる天候だけれども、あんみつを食べようと意を決して午後から上洛。ところがお目当てのお店は休業。しょんぼり。 近くのカフェに入り、宿泊先に置いてあった村上春樹の本をバターサンド片手に読む。村上春樹は伏見区で産まれたそうな。だから伏見の宿に置いてあったのか。 あまり気は乗らないけれども、明日東京に戻るのだからと近くのクラフトビール屋に入る。妹から勧められたお店と思いきや、近くの別店舗だった。 お店のお姉さんはオースト

          京都の飲み屋は楽しい

          京都の飲み屋でアイドル論を盗み聞く

          8時間ぐっすり眠り朝を迎えるも、体はベッドにへばりつくような重さ。顔がぱんぱんにむくんでいるのが鏡を見ずとも感覚でわかる。 午後から雨予報なので、午前中に上洛し、先日食べてすっかり気に入ってしまったパン屋へ行ってとんぼ返り。おだしパンが相当好き。 東京にいたら、電車に乗って往復1時間もかけてパンを買いに行くことはしない。でも旅先ならそれができる。旅先の非日常感もあるけど、最も大きな違いは「いつでも行けるわけじゃない」と自分が思うかどうかなのだと思う。 「いつでも行ける」

          京都の飲み屋でアイドル論を盗み聞く

          大阪から再び京都へ

          予定より1時間以上早く目覚める。滞在先はドミトリーで、キャパ36人に対して女性用の洗面台は3つ、シャワーは4つしかない。朝は絶対に混むと予想し、7時過ぎに行ったけれどすでに満員。8〜9時を想像すると恐ろしい。 8時には宿を出る。滞在時間は10時間弱。寝るだけならドミトリーで十分だけど、本当に十分なだけで快適ではない。 昨夜は結構食べたのに、もうしっかりお腹が空いている。動くのは基本なのだとしみじみ思いながら、がつがつお粥を食べた。 桜の名所だという造幣局に向かう。昨日の

          大阪から再び京都へ

          京都から吉野山へ行き、大阪で飲む

          2年前、大学の先輩とその弟と3人で吉野山に登った。寄付というかたちでお金を出せば自分の桜の木を植えてもらえることに気づいたわれわれは資料請求をし、後日東京の自宅でパンフレットを見たわたしはそっと申し込み用紙を資源ゴミに出し、先輩とその弟は吉野山での勢いそのまま桜の木を買った。 今日はその桜を見に行く。人の桜の木を見るために吉野山を登るというのは、かなり雅な遊びではなかろうか。 吉野に向かう電車には明らかに吉野山へ行くのだなという登山ルックの人がたくさん。 東京の通学通勤

          京都から吉野山へ行き、大阪で飲む

          京都、住みたいかも

          京都に来てからの日々で考えればゆっくり目だが、東京の日常からすると早起きして、近所の伏見桃山城へ行く。2日目に行ったクラフトビール屋さんからおすすめされた場所。 あたりは閑散としていて、地元民と思わしきご老人が数人散歩をしているのみ。観光客と思わしき人も外国人もおらず、ものすごく落ち着いている。 しかも桜は満開とまでいかないものの見頃を迎えており、観光名所にいくつか行ったけれど、ここが一番良かった。 写真を撮ろうとする場所には毎回おじいさんがいる。彼もまた写真を撮ってい

          京都、住みたいかも

          京都で日本酒の日

          ふと思い立ってまつげパーマに行く。お店は古いマンションのような建物の2階にあり、部屋番号は各々が好きな番号を選んだのだろうかと疑うくらい並び方に規則性がなく、201から210まである中で、なぜか209がない。 その足で月桂冠の記念館へ行く。現在、酒の出荷量は近畿地方が全国の約半分を占めていて、その中心が兵庫の灘と京都の伏見とのこと。その中でもたぶん月桂冠は最大手と思われる。 月桂冠は11代目当主が一代で事業規模を100倍にしたらしい。13歳で家業を継ぎ、現場作業の厳しさを

          京都で日本酒の日

          京都のおうちで沖縄で少し話した人と再会

          終日雨なので仕事デー。というか、もともと仕事デーのつもりだった日が終日雨だった。ラッキー。 夜、階下が賑わっていたので降りてみたら晩餐が始まろうとしていた。 そのうちの一人をどこかで見たことがあるような気がして、記憶をたぐり寄せた結果、去年の9月に沖縄の名護のおうちへ立ち寄った際に少しだけお会いした方だった。 もう一人の方はわたしが沖縄でお会いした方とやはり沖縄で知り合ったそうで、今回たまたま京都でばったり再会し、今宵の晩餐が開催されたとのこと。 全員「ADDress

          京都のおうちで沖縄で少し話した人と再会