GREE Venturesから投資先のラブグラフにフル出向したので振り返る

出張撮影サービスを提供するラブグラフ(投資先です)に、2018年1~6月の半年間、フル出向していました!結論としては、半年後にはKPIの桁が1つ上がり絶好調😏新メンバーも入社したところで私は役目を終え、今はグリーベンチャーズに戻りました。簡単にですが、半年の振り返りを記したいとおもいます。

  ■ラブグラフとは?
  ■なぜ出向したのか
  ■ラブグラフで何をしたのか
  ■結果、半年間で大躍進
  ■おわりに

■ラブグラフとは? 

ラブグラフについての説明は色々あるので、私の思う強みを紹介すると、①駒下さんの世界観の強さ、②それに対するお客様やカメラマンコミュニティの熱さ、③早く質の高い(=CVRやエンゲージメントの高い)アウトプット、になります。

特に、③のアウトプットに関しては、社員からインターンまで、クリエイティブが得意なメンバーが揃っています。C向けビジネスでは、ロジックから答えが出てくるわけではないことが往々にしてあるので、打ち手となる企画やクリエイティブが強いのは大きな強みです

■なぜ出向したのか

2018年上期に、事業戦略として顧客ターゲットを「カップル中心」から「カップル・結婚・家族」と人生を追う形に拡大することになりました。それに伴い、以下の大きなPJTが始動しました。

  ①プラン価格変更💸
  ②複数チャネル垂直立ち上げ
  ③C2Cならではの複雑な会計回りの整備

色々な意思決定の中で、メンバーの持ち味である「柔軟な発想」のもと「思い切りのよい決断」を下していましたが、当の本人たちは、「実は自分たちが知らないだけで世の中に定説があるのではないか」「取り返しのつかない失敗にならないか」など苦心して、分析やヒアリングだけでなく、夜通しディスカッションを重ねていました。

そんな姿を見て、色々仕組化すればもっとやりたいことを実現しやすくなるのでは、と思い、駒下さんに「仕組みを作ることメインに、ラブグラフにフルコミするのはどうか」と提案させてもらいました。

■ラブグラフで何をしたのか

意思決定のスピードを上げるという点において、駒下さんと取り組んだ具体例を2つ紹介します。

  ① アドバイザーを頼れる環境づくり
  ② 施策に「チャレンジ枠」を作る

①アドバイザーを頼れる環境づくり
限られたメンバーで専門外の事もやるとき、「これ絶対世の中に正解あるよね?」「細かいHowがわからない」など思いますよね。以下のような形で、世の知見を取り入れられるようにしました。

  (1)経験豊富なアドバイザーをつける
  (2)現場の担当者も含めた定例を開く

一定の経験がある人を頼れるのであれば、「誰」に聞くかより、「聞きやすいかどうか」のほうが大事な気がします。(1)は、知り合いであれば、単発でアドバイスを聞くことはできるけど、継続して聞きたい時など業務委託でお金を払う方が「お金を払っているから聞いていい」と聞くハードルが下がるのでお勧めです。(2)は、特に現場メンバーは「とはいえ、こんなくだらないこと聞いていいんだっけ?」と遠慮しがちなので、定例があれば、気兼ねなく聞けます。

社長がこういった環境を作りに行くことで、意思決定がスムーズになるだけでなく、現場の社員のスキルやネットワークが向上する副次的な効果も大きく、それでモチベーションも更に上がる好循環ができました

②施策に「チャレンジ枠」を作る
意思決定するときに「多分効果あるけどよくわからないこと」をどう扱うかで悩むことが多いので、マーケ費用・工数ともに「チャレンジ枠」を作って「やってしまう」ことにしました(スタートアップだから、とりあえずリーンにやる、とはいえ、工数が限られている中での工夫です)。

打ち手は、「やったら効果絶対あること」「多分効果あるけどよくわからないこと」と分けて、前者を80%、後者を20%の実行リストを作りました。

そうすれば、「全部やっても結果出なかったらどうしよう」と不安に思うこともないし「効果がありそうだけど踏み切れない」こともなくなります。C向けは打った施策の幅や数も大事になるので「あとはやるだけ、やればやるほど成功確率が上がる」と思える状態に持っていくことがポイントです

ラブグラフでも「チャレンジ枠」でトライして、ボツになることもありましたが、同数くらい本格投資に昇格したものもありました。

また、チャレンジ施策のアイデアを出す社員的には「コストと時間かけて効果なかったらどうしよう(震 」と思うのが常なので、はじめから駒下さんと予算や工数バッファーを確保して、アイデアが出やすいようにしました。

■結果、半年間でKPIの桁が1つ上がる大躍進

冒頭でも触れた通り、半年間で、KPIの桁が一つ上がる大躍進でした(リアルオペレーションが絡むビジネスとして劇的な成長👏)。元々アウトプットが早かった上に、意思決定スピードがあがり、短期間でPMF(Product Market Fit)や新チャネル立ち上げを軌道に乗せることができたと思います。

具体例はまた別の機会で紹介できればと思いますが、この期間中にCEOの駒下さんとCPOの吉村さんが下した「思い切った意思決定」や、CCOの村田さん率いるマーケチームの企画・アウトプットの速さなど、スタートアップで意思決定をする立場の人はとても参考になると思います。ぜひ本人たちに聞いてみて下さい。2018年3月の駒下さんのnoteがとてもよかったのでここに紹介しておきます。

■おわりに

私は元々ロジカル・サイエンスに強い方なのですが、半年間強く身に染みて思ったのはロジカルだけでは新しい体験は生まれないということでした。ラブグラフのようなヴィジョンドリブンで、企画やクリエイティブが沢山出てくるチームを心から尊敬しています。

あまり詳しいことは語れないのでふんわりとした文章になってしまいましたが、今のラブグラフは、正に「やればやるだけ伸びる状態」で、次々と出てくるアイデアをどんどんリリースできる状況です!(スタートアップの皆さん、ヒストリ見てくれました?)更なる拡大、より高いステージに移行すべくメンバー大募集中です!


最後に、受け入れてくれたラブグラフの皆さんとグリーベンチャーズに感謝!今日も爆速でわくわくするサービス作りましょう!!

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