夏野新(なつのしん)

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夏野新(なつのしん)

ライター・ディレクターなど、文章や記事の制作をしています。noteでは仕事のノウハウから心のエッセイまで幅広く公開中です。索引:Webライター/ディレクター/物書き/電子書籍/ AC/発達凹凸/人間関係/家族/心理・哲学etc

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  • 文章を仕事にしたい人に読んでほしいマガジン

    ライター歴15年で培った経験と発見と感動をお届けするマガジン。得意なことを仕事にする方法や新しいことに挑戦する方法など、自分の文章力を使ってリモートワークを始めたい方に届けたい記事集です。

  • 大好きな絵本の記録【読み語り・読み聞かせ】

    主に小学生の子どもを対象とした読み聞かせ・読み語りを行っています。お気に入りの本、自分の中で鉄板としている本などを中心に、絵本の記録と個人的な思いを書き留めています。

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    うまくいかない人間関係、コミュニケーションのエッセイ

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    昔の思い出、雑記、ちょっとした記録文、感想文やレポートなど

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    2人の男の子を育てを通じて体感したことをまとめたエッセイです。真剣な話からおもしろネタまで

最近の記事

書くこと、公開すること|ネットはもう秘密基地ではない

以前、物書き仲間の方から「あなたにとって物書きとは何ですか?」と聞かれたことがあった。 「あんまり考えたことないです。考えたことを書いているだけなのです」 わたしはそう答えた。 わたしは文章を書くのが仕事だが、書きたいことを書いてお金をもらっているわけではない。わたしが主な生業としているのは、情報をまとめて記事にすることなので、自己表現でお金を稼ぐこととは違う。求められる業務をこなして対価をもらっているのだ……と、 このことを考えていたら、わたしはずっと部屋を片付けて

    • お仕事内容・メニュー

      わたしのページにお越しくださりありがとうございます。こちらでは普段行っている仕事内容と、ご提供しているサービスメニューをご紹介いたしております。 ▼WEB記事制作 SEO記事からニュースサイト配信を意識したコラムまで目的に応じてご対応いたします。これまでの執筆ジャンルはWEB制作/マーケティング/ビジネス/人事・採用/教育/ヘルスケア/メンタルヘルス/心理学/脳科学 などです。 (単価目安:1文字1.5円~) ▼メルマガ作成 メールマガジンや公式LINEで定期的に配信する

      • 自分がないので、社会的存在感がありません

        先日、この本にたまたま出会ってからというもの、この中のひとつの章をずっと繰り返し読んでいる。寝る前に布団に入って読んでいると温かい気持ちになる。 この本は、私が知らなかったことを教えてくれたし、私をわかってくれた。 親との繋がりを持てなかった子の不思議な訴え 私は2年前、このような記事を書いた。 母は何らかの発達障害やパーソナリティ障害を抱えていた可能性が高く、子どもを育てることがとても苦手な人だったのだろうと思っている。この頃からもう母に対して怒りや恨みというのもはな

        • 感情スイッチ ON/OFF の切り替え

          感情は人間にとってとても大事なものである一方、ときどき邪魔になってしまうことがある。本当はやるべきことや言うべきことがあっても、感情が揺れてできなくなるのはよくあるだろう。反対に、つい感情的になって余計なことを言ってしまってややこしいことになるパターンもある。 めんどくさいからと、夜中まで風呂に入るのをぐずぐずと先のばしたりすること。嫌いな人に会いたくなさすぎて授業をサボってしまうなどもある。 とくに、不安や怖さ、不快感などの感情から逃げるために、目的を断念してしまうこと

        書くこと、公開すること|ネットはもう秘密基地ではない

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        記事

          「おそろい」の気持ち悪さ

          「おそろい」ってなんか気持ち悪い。 おそろいって、かわいらしい言葉。「姉妹そろいの着物、すてきですね」とか「これ、○○ちゃんとおそろいなの」とか「彼とおそろいのネックレス」とか。そこには親密や、結束のニュアンスがある。 昨年、旅行に行ったとき、空港で同じ部活動チームと思われる男女が、手作りでおそろいの名札をリュックサックにつけていた。フェルトでできたディズニーのかわいらしいキャラクターの顔がついていた。 前途したように、「おそろい」いは親密さや仲間意識、結束、団結などの

          「おそろい」の気持ち悪さ

          ヤクーバとライオン【読み聞かせ・読み語り】

          深刻な話や、教訓めいた絵本を読むのはあまり好きではない性分だけれど、この本は高学年用のレパートリーとして大事にとっておいている。 アフリカのマサイ族が、立派な背年になった証としてライオンをひとりで仕留める儀式の話、ヤクーバとライオンだ。 読み聞かせの活動を始めたばかりのときに、古典的な作品をいくつか探していたときに見つけたもの。道徳の教科書にも載っているようだ。 なぜこの作品に惹かれたのかというと……ただ、ライオンが好きだから気になったというただそれだけの理由である。し

          ヤクーバとライオン【読み聞かせ・読み語り】

          綱渡りの男【読み聞かせ・読み語り】

          わたしは、ノンフィクションの本や映画が好きだ。実際にあった話を題材にした映画や本を読むと、どこにでも自由自在にタイムリープできるような気持ちになるからだ。 この記事では、実話の絵本「綱渡りの男」を紹介しよう。 この本の題材は、1974年8月7日に、フィリップ・プティという若い大道芸人が、NYのワールドトレードセンターで綱渡りをしたときの話だ。 彼は、有名な建造物で無許可で綱渡りをすることで知られていた人物である。 このような行為は、世間ではお騒がせな迷惑行為以外のなに

          綱渡りの男【読み聞かせ・読み語り】

          激流の1年間 おつかれさまでした

          12月に入って3日が過ぎた。2023年の終わりが、着々と近づいている。 わたしは今年、ずっと川下りをしていたような気がする。年明け早々から11月まで、ずっと濁流と激流に流され続けてきた。 少し流れが緩やかになったかと思っても、またすぐに速まる。ボートを漕がないと、大勢を保ち続けないと、終われない。途中棄権できない。 そんな1年間だった。 しかし、わたしの川の流れは、11月の終わりごろから徐々に穏やかになりはじめた。12月に入った今はもうボートから降り、自分が下ってきた

          激流の1年間 おつかれさまでした

          ものぐさトミー【読み聞かせ・読み語り】

          この本の表紙を見て、何を感じるだろうか。わたしは「絵が古い」「特に惹かれるものはない」と思った。小さい本だし、並べていても決して目立つことはないだろう。 でも、この本はわたしが読み語りや読み聞かせをするなかで推したい作品のひとつである! あらすじとしては、電気仕掛けの豪邸に住んでいるトミーのお話。朝起きるところからシャワー、着替え、朝食に至るまでのすべての身支度が自動装置で行われる。 「めんどくさがり」という意味の「ものぐさ」とは、そういうことかと膝を打つような始まりで

          ものぐさトミー【読み聞かせ・読み語り】

          かっこつけたかっただけ

          小学校のクラスを後にしたあと、静かな廊下をひとり速足で歩く。 この時間は、いつも、夢を見ているような気がする。「なんでわたしはここにいるのか?」「なんでこんなことをしているのか?」そんな気持ちになる。 しかし、どこか温かさに包まれているような感じもしていて、余計に自分のことがわからなくなる。 ◇ 昨年の夏から、わたしは小学校で絵本の読み聞かせボランティアをしている。週にいちど10分間だけ、持ち回りで各クラスを訪問して絵本を読むのだ。 昨年の7月、学校から息子が持ち帰

          かっこつけたかっただけ

          「心が読めるようになりたい」

          「わたし人の心読めるようになりたい!」 ゆきちゃんはわたしの家に着くなり、唐突にそう言った。 「人の心読めればいいのにって思ったことない?」 「あるけど、人の心なんか読めたらたまったものじゃないよ。だから読めなくていい」 「そうなの?」 「そうだよ」 ゆきちゃんとちゃんと会話したのは、この日がはじめてだった。 その日は、息子の友達の男の子たち数人がうちに遊びに来ることになっていた。 公園で待ち合わせをしていたら、ゆきちゃんと男の子たちがばったり出会い、そのまま

          「心が読めるようになりたい」

          腹の底から笑ってくれ

          わたしには、自分を自分で褒めたくなる瞬間、自分を誇らしく思う瞬間がある。 それは、人を笑わせたときだ。しかも「もうやめてくれ」と言うほど、腹の底から笑わせたとき。 最近になって急激に「人を笑わせたい」という欲求が強くなり始めた。 息ができなくなるまで笑ってほしい。自分が言ったことで人が笑うのが嬉しくてうれしくて、しょうがなくなり始めた、34歳である。 芸人を目指すわけでもないし、ギャグ漫画を描こうと思っているわけでもない。「夏野さんっておもしろい人だね」というレッテル

          腹の底から笑ってくれ

          時空がゆがむほどの「よろこび」

          洗面台の鏡の前で、わたしは茫然としていた。目の前にいる人は、誰なんだろう。わたしの髪の毛を梳かしているこの人は、いったいどこから来たんだろう。 14歳になるわたしの息子は、少し前から自分の髪型のことで頭を悩ませていた。いっぽん一本が太くて硬い、クセのある髪。ツヤがなくて、広がりやすい。ちなみに、うちの家族は全員同じ髪質だ。 若い男子の流行りは、さらさらのボブカット。マッシュの子もいれば、センター分けにしてさわやかな雰囲気にしている子もいる。 一方、息子の髪は硬くてごわご

          時空がゆがむほどの「よろこび」

          大好きな仕事を6ヶ月間離れて

          わたしは、14年以上前からWeb記事を書くライターをしていた。この間には、出産や子育てなどで休業していた時期もあったが、ほとんどの期間は、何かしらを書いて過ごしてきた。 今年の3月ごろだったか。以前からお付き合いのある企業で、ディレクターをやってみないかという話をいただいた。 実を言うと、わたしはずっと「ディレクターには絶対ならない」と決めていた。業界では「ライターは経験を積んで、いずれディレクターにステップアップしていくのがこの世界で生き残るひとつの方法だ」とかいう話を

          大好きな仕事を6ヶ月間離れて

          【第9回】気持ちは観測によって証明される~そこにあるものとないもの~

          言葉から人の心やコミュニケーションのヒントを紐解きたい。その思いから『言葉とこころの解剖室』というシリーズものを書いています。 無意識に使う言葉や、言葉に対する感覚から「自分」を知り、言語コミュニケーションを通じて「相手」を知ることができます。決して正解のない世界ではあるものの、言葉という高度な道具をできる限り大切に、そして有用に使いたい。 執筆業に携わる者としても、いち人間としても、言葉と心をもっと追求したい!ここは言葉やコミュニケーションを分解、分析して明らかにする「

          【第9回】気持ちは観測によって証明される~そこにあるものとないもの~

          「そういう時期だよね」って、どういう時期?9歳の壁・中間反抗期のまとめ

          長男が小学校3年生のころ「中間反抗期」という言葉に巡り合ってだいぶ楽になった記憶がある。 しかし、そのあともうひとつ重要な概念である「9歳の壁」という時期があることを知って「なんだ、もっと早く知っておきたかった」と思ったことも、鮮明に覚えている。 どちらも、小学校中学年~高学年にかけての重要な成長過程であり「難しい時期」と呼ばれる期間だと思う。 ……いや、子育ては、休みなくずっと難しいとは思うんだけど「最近やたらぶつかる」とか「どうもうまくいかない」ってときは、やっぱり

          「そういう時期だよね」って、どういう時期?9歳の壁・中間反抗期のまとめ