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【写真練習】OM SYSTEM(OLYMPUS)OM-5を衝動買い。関西でリハビリ撮影

「どうせ老いて死ぬだけなのに、なんで生まれ(ここでの「れ」は被害受身です)なきゃいけないんだ」

根底にそういうマインドがあるから、撮影はいつも祈りに似ている。今日こそは生きるに値するだけの何かを発見したい。できればときどき思い返したい。私にとって写真はそういう営みであり、だからこそ撮影機材が重くなりすぎてはいけない、と思う。

先日ヨドバシカメラでOLYMPUSのOM-5を衝動買いした。もともとは別メーカーのフルサイズ機を検討していたのだが、触ってみると「これじゃない」感が拭えず、購入には至らなかった。それで新宿西口のヨドバシに立ち寄った。

OLYMPUSはTough TG-5を持っていて、そのとき撮った写真の色がけっこう好みだった。ただまあ仕事では「大きなカメラで撮られている」ことが大切だったりするので、プライベート用だな、と思っていた。

加工せずともこの青を出せるのはかなり魅力的

が、今回はまさにプライベート用を探していたので、とりあえずフラッグシップ機のOM-1から試す。うーん、すごく良いカメラなんだろうけど、EOS 90Dと体感サイズがあまり変わらない。これではちょっとなあ、と悩んでいたらおすすめされたのがOM-5だった。

https://www.rentio.jp/matome/2023/05/om-system-om-5-review/

詳細なレビューは他の記事に譲るとして、持ってみて感じたのは圧倒的な小ささ。日頃から手の小ささに悩まされ、1日仕事をすると手が開かなくなることも多いのだが、これならスマホ感覚で持ち歩けそうだ。

ダイヤルが2つ付いていて、サッと操作できるのも良い感じ。この価格帯でこのギミックはなかなかないんじゃないかと思う。液晶もタッチパネルだし、タッチで合焦(そしてタッチシャッター)もできるので、スマホからのステップアップ機としても良いんじゃないだろうか。

防塵・防滴なのも嬉しい。この記事でも書いた通り、カメラといえど所詮は機械である。人間様が機械の機嫌ばかり窺って行動するのはおかしい。雨が降ろうが風が吹こうがへっちゃらなカメラは、“粗雑なくらし”を営む私でも扱えそうだと感じた。

そんなわけで迷わず購入したOM-5とともに京都へ。最近あまりプライベートで写真を撮っていないのでリハビリも兼ねて。


のっけから京都でなく神戸です、すみません。人生の半分をともに過ごした女たちとカフェへ行きました。昼食の中華も良い感じだったな。

これも京都でなく北新地。車のヘッドライトがソリッドすぎず、ぼやけすぎずで良い感じ。ただ、下の空間がちょっと寂しい。雨の日とかだったら全体のバランスが良かったかもな。(そしてこのカメラは雨の日でも持ち歩けるのです。スゴイ!)

ここからちゃんと京都。裏路地にあるお店に出入りしているらしきネコ。お店の方にお話を伺ったら「ノラちゃんなの」とおっしゃっていたが、TNRは済ませ、「しまちゃん」という名前ももらっているようだ。

これも京都。今のところレンズは14-150mmの1本だけなので、欲を言えばもう少し寄りたい。でもそうなるとサイズが大きくなり、当初の目的である「スマホ感覚」が薄れてくるのでここは退きどころかな。

京都の「急に寺」感が好き。あと、ガードレールが朱色だったりすると、何のご利益もないのにありがたい感じがしてくる。サイバーパンクに通ずる魅力。伝わってくれ。

今回の京都行きは高校の同窓会でした。その翌日は友達と貴船へ。この写真はなんか全体的に構図がダメだけど電車に当たってる光だけは好きなんです。そういう反省を次に活かしていく。

貴船口から貴船神社までは2.5kmくらいのウォーキング。何でもない山道を歩いていると、大学2年生のときに流星群をみんなで見に行ったことを思い出します。山奥まで歩いていって、「『スタンド・バイ・ミー』みたいやな」とか言って騒いで、ちゃんと星も見た。で、帰りに道のど真ん中ででっけえヒキガエルが死んでいて、「本当に死体を見つけちゃった」とかいって。そういう思い出があることのありがたみを、大人になってからよく噛み締めます。

いい天気でした。光条の効果的な扱い方はまだよく分かっていません。

このへんからちょっとずつ好きな感じになっていく。もみじ見に行ったからって本体を撮らなくても良いよね。

好き2。鳥居の色でもみじの色を表現できたのはテクニカル賞ではないでしょうか。

貴船めちゃくちゃ静かで良かったです。友達は恋みくじにボロクソ言われててかわいそうでした。金は無くなる、旅行はケガする、転居はやめとけ、恋は無駄口を慎めとか。(「南へ行け」って書かれてたけど貴船は超・北だよ。)

同窓会LINEに流したら「ただでさえ無口やのに、もう筆談しかできへんやんけ」みたいなこと言われてて笑いました。

撮ってて分かったけど「急に」系が好きなんだと思います。「急に苔」みたいな。これはもうちょっと構図をなんとかできたかな……。友達といるときは粘らないことにしてるので仕方がない。百発百中の構図センスを磨くしかない。

今回の良いやん賞。何でもない写真なんですけどね。色が好きでした。


専門学校に通ったおかげで、最近は「何が気に食わないのか」を言語化できるようになってきて楽しい。ムカつくポイントが明らかになれば解消に向けて努力できるので。

それでいくと最近乗り越えたい壁は、似たり寄ったりになりがちな構図と、「急に」感の出し方。割り切ってパートカラーのアート写真とかに仕上げてみても良いのかもしれない。もうちょっと研究ですね。

今週末は福岡に出張があり、前後を1日ずつレジャー日として確保しました。体調が悪くない限りは撮影に出るつもりなので、良い1枚が撮れることを祈っててください。

とっても嬉しいです。サン宝石で豪遊します。