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生レバー炙り最強説

ゴールデンウィークは、ここ数年の連休で5本指に入るほど楽しかった。

やりたい事はたくさんやれたと思う。

特に訳あって会ってなかった友人と和解する事が出来たのは、良い一歩だった。

自分の傾向として、一回厳しいと感じた人とはもう2度と会いたくない癖がある。
何故ならば、再開した時にムカついた出来事が頭にこびりついて離れないからだ。

その友人と話してみて、お互いの認識に齟齬があった事を理解してすぐに仲は修復した。

自分の友人関係は、とても狭い。
かつて居た友達や知り合いも、2度と会いたくなくなって連絡先を全て消した。

それでも、小学校や中学校を共にした彼らだけは連絡を経っていない。

それでも和解出来たのは、好きな作品の言葉を少し借りるならば自分にとって彼らは絶対的な存在だからだと思う。

ハッキリ外から見て判断するなら、
しょーもない存在だ。

朝方突然ネズミ花火に火をつけ、
爆破音と共に歯茎剥き出しでくしゃくしゃ笑う男。
路上でゲロを吐き「あの後床が溶けた」と言ったら数年信じた男。
人ん家でフルチンで暴れる男たち。ついでに便器を舐める。
駅の交差点ででんぐり返し、刹那大絶叫する男たち。

とてま書けないぐらい、下劣でみっともない。
そんな彼らの小汚い動画やコラージュは数え切れないほどデータとして残っている。
たまに見返しては、今の事のように笑う。
エンタの神様でカンニング竹山が脱糞しようとした回ぐらい面白い。
今じゃ偉そうなコメンテーターになっちゃったけど、昔は地上波でウンコしようとする面白え奴だった。今でもあの時の映像は脳に焼き込まれている。

正直、去年まではもう諦めていた。
そんな男達でさえ家族が出来て、「おもんなくなった」と感じていたからだ。
今の竹山ぐらい、おもんない。
竹山さん含め基本人は皆良い人だと思うけどね。
ただおもんない。

きっと俺だけが、この感覚のまま取り残される。
川の離れ小島みたいなとこにポツンと残って、キーキー喚いてそのまま沈む。そんな感覚だったから、おもんなくなったら割といつ死んでもいいやって心持ちだった。

どうにも、皆の感覚が分からなかった。
家族が出来たら守るものがあるから変わるだとか、死別したら変わるとか。
竹山も相方を白血病で亡くしてからガラッと変わった。たまにワイドショーで見るけどしっかり的を得たような事も言ってるし、エンタで脱糞しようとしてたことなんてもう俺しか覚えていない気がする。

こんな感じで、俺は取り残される。
でも、それはあくまで主観の話であった。

友達とたまに会えば「しょーもない」事で盛り上がる。
Mi○sAVが無限に広告を出してくるのは政府の陰謀だとかトチ狂った会話をし続けた。
それがとにかく楽しくて、キラキラなガキの画像がスライドに流れることよりも、数億倍楽しかった。

こんな腐った世の中で、きっと同じように取り残された感覚の人間はいっぱいいるだろう。
どうかその人達にお前だけじゃないよという事と、いっそのこと楔になってやろうぜと伝えたい。

一生しょうもなくても良い。
自分が面白いと思うスタンスを貫き通せば良い。
「あの頃はバカやってたな」なんて言って全てチャラにする連中が増えないように俺達で楔になろう。

そんな事を連休に思った。
思うだけタダだ。
せめて今繋がりのある人だけは大切にしよう。
それ以外は、ぶっちゃけその辺で死に転がっててもどうでもいい。
それぐらい素直でいいや。

以上!

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