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手に入りにくいスパイスは育てるべきか・前編

写真の植物は私が育てたアニスの花である。海外では、種の部分をスパイスとして焼き菓子などに入れる。旅行行った時に食したアニスキャンディがとても気に入って、日本の輸入食料品店で同商品をしばらく買ってた時期がある。甘くて清涼感のある匂いが癖になるのだ。ただ、アニスというのはスパイスとして日本では手に入りにくい。私の住んでる田舎でも、店を何件かハシゴをしてもなかった。中には、スターアニス(いわゆる八角。アニスの匂いと似ているのでその名前がついている)と混同してしまう店員さんもいた。これは確かに紛らわしい。

という訳で、文明の英知であるAmazon.jpを利用した。スパイスとしてのアニスはすぐに手に入った。100グラムで500円前後。乾燥してるので、かなりの量なのである。さっそく焼き菓子に入れたり、そのまま食べたりしてた(胃の消化促進剤として実際に使われているそう)。ある暖かい日、ボリボリとアニスを食べてたら、思いついたのだ。

これ、種だから土に埋めたら生えてくるんじゃね?

え?生えて花が咲いて種が出来て回収し、またそれを繰り返したら、アニスが循環して半永久的にアニスを食べれるようになるんじゃね?

やってみた。思ってた以上に新鮮なスパイスなので、種は発芽した。発芽率も思ってた以上にとても高かった。芽を丁寧に間引きをし、水をやり、日に当てたら二か月で花が咲いた。結実に成功し、成熟した種を回収したらこの上二つのバカげた理論は成立するのだろう。

という訳で、種を回収出来たらこの記事の後編で報告しようと思う。そして、種から育てて回収するのは効率がいいのか、考察してまとめるとする。また、同じように食用として売られているキャラウェイやクミン、フェンネルなども可能かどうか実験しようと思う。(ちなみにキャラウェイもクミン、フェンネルもアニスと同じ種を使うスパイスで、同じセリ科の植物だ)もしかしたら、これは来年になるかもしれないが。

※注意として、スパイスとして売られたものを種として土に埋めて育てるのは大丈夫だが、逆は絶対にやめてほしい。種として売られたものは、薬品処理してる場合が多いから絶対に食用にしてはならない。