誰だって幸せになりたい。そういうものだと思っています。わたし、大学時代心理学部で「幸せ」の定義について研究していたんです。性格の差が幸福度に及ぼす影響とか。でも結論は「よーわからんわ。」でした。

幸せになるには、2人以上の人が必要らしい、というところまではわかりました。というのも、1人で感じることのできる幸せには、上限がないから、「足りない」と思ったら不幸になってしまうらしいんです。つまり、お金がたくさんあってもまだ足りない、車をたくさん所有していても足りない、服をたくさん買えても足りない。極論、宇宙一にならなければ、上には上がいるのが現実。もっと、もっとほしい！と思った瞬間にそれは幸せな状態とは言えないらしいんです。

2人なら幸せ、というのの一番わかりやすい例は恋人、あと家族と仕事。誰かに必要とされる、誰かの役に立つということが人間の欲求として存在することや、幸福に繋がることは研究で証明されているんだって。

でも、自分が一緒にいたい！と思った相手と、色々な事情で一緒にいられなくなった場合（失恋とかね）は、一生不幸になってしまうのでしょうか。私はそうは思いません。

もちろん一時的に凹んだり、人生を憂うことはあって当たり前だと思います、人間だから。でも、誰かから必要とされるって、特定の相手ではなくてもよくて、それは恋人でも、仕事でも、友達でも、ある程度補完できるものであり、

さらに厳しいことを言ってしまえば、他人に自分の幸せを委ねている時点であなた幸せにはなれませんから！！って思ってます。自分の幸せは自分でつくりだせる。なんとなく、あなたがいないと幸せになれない！って人よりも、私は1人でもじゅうぶん幸せだけれど、あなたがいるともっと幸せになれる！って人のほうが強そう。

じゃあ幸せになるための最低条件が2人ってどういうことだよ！って話なんですが、私的な解釈は、自分1人で追い求める幸せよりも、自分にとって大切な人のためにちょっと毎日背伸びして頑張ることとか、見たことない誰かのためにちょっと公共の場所を綺麗に使うとか、そういう「自分以外の人」への優しい気持ちが幸福に繋がるんじゃないかな、と思っています。それが、身近なパートナーでももちろんそうだし、仕事によって笑顔をつくることのできる自分の部下や、お客さま、見たことのないどこかの誰かでも、いいんだと思います。

「あなたのことが好きだ」という感情は、普通にとらえれば自分だけのもののような感じがするけれど、「だから自分の思い通りになってほしい」という自己中心的な愛ではなくて「だからあなたのためにこれをやってあげたい」という自分以外の他人への思いやりのほうが本質に近い気がする。愛をふりかざして相手を従わせようとするのは愛じゃなくて暴力。こんなに好きなんだからあなたからも同じくらい愛をちょうだい！っていう見返りを求めるのは、そもそも愛じゃない気がする。他者中心的な愛を持って初めて、あなたが好きだ。と表現できるのではないかと。

他人を使って自分を幸せにしようとするのではなく、あなた自身の力で、先に周りの人を幸せにすることができます、そうやって初めて、あなたに幸せが巡ってやがて帰ってくるんだと思っています。

（あくまで私の持論です。異論は認めます。）