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【感想】BPL Season3 Final Stage 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。数多の熱戦が繰り広げられたBPLS3もこれにて一区切りです。決勝の舞台に立ったのは初代王者前回王者というまさに頂上決戦と言わんばかりの組み合わせです。第3代王者は一体どちらが手にするのでしょうか。

展開予想

BEMANI PRO LEAGUE SEASON3 公式サイト

BPLSeason3 Final Stage

Final Match
ROUND1 vs APINA VRAMeS

 品川インターシティの舞台に立ったのは、圧倒的なパワーで2連覇に王手をかけたラウンドワンと、日々成長を続け、本番でも力を発揮してしまうアピナとなりました。どちらが勝利しても2度目の栄冠、一体どんな戦いになるのやら…

先鋒 -TREND-
NAGACH VS KENTAN

予想
NAGACH:真夜中のバベル

KENTAN:神っぽいな
結果
NAGACH:Summerblue
KENTAN:GET UP AGAIN
試合結果
予想 DRAW
結果 DRAW

 初戦は両チームの切り込み隊長が登場しました。これまで何度も精度・本番力ともに爆発力を見せてきた両者ですが、どちらがより強さを見せつけられるのでしょうか。
 NAGACH選手は何度も来る細かいズレを光らせる力が問われるSummerblueを選択。両者RANDOMで正面からの対決ですが、やはり何度も激しく点差が入れ替わる展開となりました。最後までどちらが勝つかわからない勝負となりましたが、結果は7点差でNAGACH選手が開幕一閃となりました。自選をしっかり押さえるNAGACH選手の本番強さが光りましたね。
 KENTAN選手が選択したのは、BPM180で8分・16分を休みなく押し続けるGET UP AGAINです。中高速譜面で精度勝負というKENTAN選手の本気をこれ以上ないほど感じる選曲。両者MIRRORでの戦いとなりましたが、KENTAN選手は見事なまでに崩れず走り切り、MAX-14で勝利となりました。素直な譜面ほど強いKENTAN選手の怪物っぷりを見せつけ、先鋒戦は引き分けとなりました。

次鋒 -SCRATCH-
I6VV VS CHP*1E

予想
KUREI:廿

CHP*1E:Really Love
結果
I6VV:SPEED DEMON
CHP*1E:Close my Eyes for Me
試合結果
予想 APINA VRAMeS WIN
結果 APINA VRAMeS CHP*1E WIN!!

 次鋒戦はオールラウンダーI6VV選手職人CHP*1E選手の対決となりました。ジャンルSCRATCHはCHP*1E選手5回目の登板とあり非常に有利に思えますが、I6VV選手が持ち前のパワーで粉砕してしまうのでしょうか。
 I6VV選手は細かい24分同色配置にテクニカルなBSS絡みが難しいSPEED DEMONを選択。お互いR-RANでの勝負となりましたが、鍵盤力に自信があるI6VV選手が序盤からリード…するかと思いきやCHP*1E選手はしっかり食らいつき、BSS地帯が終わった時点でわずかながらリードを持っていきました。この点差を最後まで守り切り、7点差でCHP*1E選手が逃げ切りに成功。大きなカウンターを決めることになりました。
 波に乗るCHP*1E選手が持ってきた武器は、しつこく絡むスクラッチに微ソフラン・トリルの対策を要求されるClose my Eyes for Meでした。I6VV選手がRANDOMを選ぶ一方で、CHP*1E選手はMIRRORを選択。序盤のスクラッチからジワジワとリードをつけていたCHP*1E選手ですが、加速直前の長いスクラッチで一気に前に出てそのまま勝利し2タテに成功となりました。まさかの自己ベストを出しての2タテに思わず叫んでしまうCHP*1E選手の大きな喜びは、画面越しでも十二分に伝わるものでした。

五将 -CHARGE-
KUREI VS WELLOW

予想対戦カード
I6VV:鬼天
WELLOW:GIGANT
結果
KUREI:Daily Lunch Special
WELLOW:Psycho Sheep Riddim
試合結果
予想 APINA VRAMeS WIN
結果 DRAW

 五将戦は鉄人KUREI選手エースストライカーWELLOW選手の対決です。BPL2021以来の対決で、これまで2分と五分五分の戦いをしております。CHARGEはどちらも際立って得意というわけではないですが、決着はつくのでしょうか。
 KUREI選手はBPM205でチャージ混じりの同時押しラッシュを捌き続けるDaily Lunch Specialを選択。固定オプションで精度勝負を仕掛けることを得意とするKUREI選手らしい選曲ですが、オプションはお互い正規系にとなりました。当然ほとんど横一線の戦いが続きますが、最後までほとんど大きな点差がつかず。結果は3点差で勝負を制したKUREI選手の勝利となりましたが、MAX-28とMAX-25の戦いは心臓爆発間違いなしですね…
 WELLOW選手が選択したのは、12分主体のリズムにテクニカルなスクラッチがしつこく絡むPsycho Sheep Riddim。1曲目と同じく両者正規系での対決となりましたが、序盤はKUREI選手が先行していきました。しかし中盤からWELLOW選手がどんどん点差をつけていき、そのまま最後まで崩れることないまま走り切って勝利となり、今回も決着つかずの引き分けとなりました(WELLOW選手、しれっと自己ベストタイを叩き出しています。)。この二人の因縁はまだまだ続きそうです。

中堅 -SOF-LAN-
U*TAKA VS CHP*1E

予想対戦カード
U*TAKA:(This Is Not) The Angels
UCCHIE:SABER WING
結果
U*TAKA:four pieces of heaven
CHP*1E:(This Is Not) The Angels
試合結果
予想 DRAW
結果 ROUND1 U*TAKA WIN!!

 中堅SOF-LANは偶然にもBPLS2でU*TAKA選手が出場したジャンルと同じです。昨シーズンもここで2タテを飾りチームに流れを呼び込んでいますが、今回の相手は次鋒戦の2タテで勢いに乗るCHP*1E選手とまたも強敵に。エースU*TAKA選手が今回も強さを見せるのか、それとも…?
 U*TAKA選手はズレまくりの高密度鍵盤譜面であるfour pieces of heavenを選択。鍵盤力の高さは語るまでもないU*TAKA選手の本気度が感じる選曲で、1回目のスクラッチ絡みで少し崩れたように見えたものの、そこから全く持って崩れず無慈悲のパワーを見せつけ見事な勝利をおさめました。これ誰が勝てんねん。
 とはいえここの敗戦は織り込み済みでしょう。CHP*1E選手が持ってきた切り札は何度も来る疑似停止への対応力が試される(This Is Not) The Angels解説の1-PIN選手が昨シーズンの決勝でU*TAKA選手と名勝負を繰り広げた曲ですが、その時のスコアは尋常でないものでした。しかし自選のCHP*1E選手はU*TAKA選手相手に序盤からリードを奪うことに成功…したもののU*TAKA選手も全く譲らず。横一線の戦いは3点差で逃げ切ったU*TAKA選手の勝利となりました。両者とも2700を超えるえげつないスコアなんですが…結果はU*TAKA選手の2タテですが、これはU*TAKA選手相手に可能性を見せたCHP*1E選手がお見事だったと思います(そして勝利時にレジャーランドポーズをとるU*TAKA選手、相変わらず粋ですね)。

三将 -PEAK-
I6VV VS UCCHIE

予想対戦カード
I6VV:蛇神
CHP*1E:BREAK OVER
結果
I6VV:Next Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv "Ring" Theme)
UCCHIE:diagram
試合結果
予想 DRAW
結果 APINA VRAMeS UCCHIE WIN!!

 アピナからはついにエースUCCHIE選手が発進となりました。とはいえこのジャンルはI6VV選手も得意とするところ。U*TAKA選手が作った流れにうまく乗りたいところです。
 I6VV選手は広い同時押しにトリルと気が抜けない要素満載のNext Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv "Ring" Theme)を選択しました。I6VV選手は正規を選ぶ一方、UCCHIE選手はRANDOMと強気の選択。ただこの選択はかなり良い方向に向き、譜面は押しやすい形となりました。ただ点差が全然つかない激しいデッドヒートが終始繰り広げられましたが、3点のリードを守り切ってUCCHIE選手がカウンターに成功しました。勝ちをしっかりと確認して雄叫びを上げるUCCHIE選手の大きな喜びがとても強く伝わってきました。
 UCCHIE選手はハネたリズムに24分鍵盤・縦連・スクラッチと精度が取りにくいdiagramを選んできました。楽曲への理解度が問われる譜面ながら、UCCHIE選手が序盤からとんでもない精度で取っていき、リードをどんどん伸ばして勝利となりました。エースUCCHIE選手の2タテによりアピナが再びリードすることとなり、ラウンドワンとしては少々苦しい結果になってしまいましたが、I6VV選手が可能性を見せたのは大きかったのではないかと思います。

副将 -CHORD-
KUREI VS WELLOW

予想対戦カード
KUREI:Say YEEEAHH
WELLOW:GO OVER WITH GLARE -ROOTAGE 26-
結果
KUREI:waxing and wanding→ストラテジー→THE DEEP STRIKER
WELLOW:Secrets
試合結果
予想 DRAW
結果 DRAW

 五将戦に続き2回目の対決となった組み合わせですが、Lv12 CHORDはWELLOW選手の絶対領域です。精度力ピカイチのKUREI選手は一体どう戦うのでしょうか…
 KUREI選手はU*TAKA選手の必殺の武器である横に広い同時押しラッシュが休みなく降り注ぐwaxing and wandingを選択しました…が、ここでストラテジーカードが炸裂。選ばれたのはまさかの12分の縦連交じり乱打を叩き続けるTHE DEEP STRIKERWELLOW選手の二つ名である「エースストライカー」らしい選曲が出てきたことで、アピナがかなり優位に立ったかと思いましたが、両者正規系で挑んだ戦いはなんとKUREI選手が先行する展開に。その後中盤で追いついたWELLOW選手がジワジワと追い上げを見せ、7点差で逃げ切ることに成功しました。大きなミスを出して申し訳なさそうにしているWELLOW選手ですが、MAX-23を叩き出しているのが恐ろしいですし、KUREI選手もMAX-30で負けるとは思っていないと思います。
 WELLOW選手が選んだのは、10thKAC予選でも選択したBPM150で超密度の鍵盤を休みなく捌き続けるSecrets。立ち上がりこそ少しミスが出たものの、曲が進むにつれてどんどんリードを積み上げていって勝利となりました。ついに決着がついたKUREI選手とWELLOW選手の対決、大きな2タテを決めたうえでBPLS3の締めくくりとなる大将戦を迎えることとなりました。

大将 -NOTES-
U*TAKA VS UCCHIE

予想対戦カード
U*TAKA:Phoenix
UCCHIE:perditus†paradisus
結果
U*TAKA:BLACK or WHITE?
UCCHIE:ハイテックトキオ→ストラテジー→quell~the seventh slave~
試合結果
予想 ROUND1 WIN
結果 DRAW

 最終戦はあらゆる大会で鎬を削ってきたU*TAKA選手UCCHIE選手の対決となりました。現代Beatmaniaを代表する両者による、最高峰の戦いが始まります。
 U*TAKA選手はリーサルウェポンのBPM185で16分乱打を休みなく叩かせるBLACK or WHITE?を選んできました。U*TAKA選手伝統の武器であり、もちろんMIRRORを選択しました。UCCHIE選手はRANDOMですが、なんとわずかながらUCCHIE選手がリードする波乱の展開に。しかし最後はラストで安定感を見せて6点差で逃げ切ったU*TAKA選手の勝利となりました。今回はU*TAKA選手の貴重な人間らしい(?)瞬間と、UCCHIE選手の恐ろしい強さが見られた戦いでした。
 UCCHIE選手はMSSを回しながら高密度の乱打を叩かせるハイテックトキオを選択しましたが、もちろんストラテジーが飛んできました。代わりに選ばれたのは高密度の乱打に3回の32分鍵盤が飛んでくるquell~the seventh slave~。どちらが勝つかわからない楽曲でしたが、開幕の32分乱打でUCCHIE選手が大幅リード。ここで作り上げたリードを最後まで確実に守り切ったUCCHIE選手が3215点を叩き出して勝利を飾り、大将戦を引き分けで終えました。

 この結果により、10-16でアピナが3代目王者に輝きました。ラウンドワンも高いパフォーマンスを出したのですが、チーム全員が実力を出し切ってポイントを取り切ったアピナが本当に強かったです。

APINA VRAMeS
優勝おめでとうございます!

 BPLも3シーズン開催され、毎年最高の戦いが更新されていくのが感じられました。今シーズンも毎週水曜日を楽しみにしており、友人とともに楽しく視聴してきました。ファイナルが終了して以降、しばらくの間水曜日にやることがなくなったことに物寂しさを感じていました。
 とはいえ、BPLS3自体は終了しておりません。次は2期目のSDVX部門が待っています。これからもまだまだBPLファンとして楽しませていただきたいと思います。

振り返り配信はこちら!

【APINA VRAMeS × ROUND1】 BPL振り返り配信【23.11/16.20:00~】

がんばります