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【感想】第8回 べあー杯 振り返り(女性限定個人戦編)

 こんにちは、配信のメインカメラを担当していたT2-Kです。選手のリアクションを取ることや会場のライブ感を伝えることの使命感は感じていましたが…やはり難しいですね。
 早速ですが関東を代表するIIDX非公式大会としてすっかり定着した第8回 べあー杯の試合の感想について語っていきます。こちらの記事では女性限定個人戦の振り返りをしていきたいと思います。長文になってしまいますが、お付き合いいただければと思います。

第8回べあー杯 出場者紹介

第8回 べあー杯 について(べあーさんのnote)


Day1:女性限定個人戦

beatmania IIDX 大会 第8回 べあー杯 チーム戦 in 神奈川レジャーランド厚木店

 今回は新たな試みとして女性プレーヤーによるLv12での対決を行いました。盛り上がりを見せた10th KACでのあの戦いがべあー杯でも見れるということもあってか、集まった選手はいずれも闘志を燃やしに燃やしまくった強豪となりました。コワイ。

Aブロック
M vs RCHE vs LAPUTA vs .R7

選曲
M:Be quiet
RCHE:Aftermath
LAPUTA:Mare Nectaris
.R7:共鳴遊戯の華
試合結果
1st:M
2nd:RCHE, .R7
4th:LAPUTA

 KACファイナリストでスクラッチ譜面を得意とするM選手に対し、高速の鍵盤譜面を得意とするファイター3名が囲う組み合わせとなりました。完全なる包囲網が敷かれた空間ですが、はたして…
 開幕戦を飾るM選手の選曲は、無機質なメロディに合わせたスクラッチ絡みが延々と降り注ぐBe quiet。M選手と.R7選手はRANDOM、RCHE選手は正規、LAPUTA選手はR-RANとオプションが分かれましたが、やはり自選のM選手が圧倒的なスクラッチスキルを見せて頭一つ抜けて快勝となりました。2位争いはかなり混戦模様となりましたが、中盤のスクラッチ地帯で大きく稼いだRCHE選手がリードを死守する形となりました。それにしても初戦から容赦がない…
 続いてRCHE選手が選択したのは得意のCHARGEが絡む高速譜面のAftermath。全員が正規系を選択しましたが、やはり1曲目でポイントを取った2選手が序盤から着実に点数を伸ばしてM選手が1位となりました。そして2位争いですが、なんと終盤で.R7選手が粘り強い追い上げを見せ、RCHE選手を10点抜いて2位となりました。癖の強い譜面ゆえに何が起きるかわからないですね…そんな中M選手は自己ベスト-2、.R7選手は自己ベスト+37と高いパフォーマンスを見せつけました。
 さて、ここまですでに不穏な選曲が飛び交ってきましたが、ここでLAPUTA選手が繰り出したのはIIDX最高峰の高速高密度鍵盤譜面であるMare Nectaris。.R7選手はR-RAN、それ以外はRANDOMを選択しましたが、珍しく押しやすい(?)形となりました。そして序盤からM選手が頭一つ抜けていく一方、こちらも2着以下が大混戦に。最後は40点ほどでかわしたRCHE選手が2位につける形となりました。
 とんでもなく疲れる譜面が飛んできたあとは、再び疲れる譜面が飛んでくることとなりました。.R7選手は2分間休憩なくBPM190の乱打を叩き続ける共鳴遊戯の華を選択。M選手がトップを維持、そして2位がLAPUTA選手と.R7選手でほぼ横並びの激しいバトルとこれまでと同様の展開となりましたが、なんと最後の最後で2位が同点に。あまりに衝撃的な結末に、会場ではどよめきが止まりませんでした。
 結果、4曲すべてでトップを取ったM選手が8ptで決勝進出を決めました。そして2位はRCHE選手と.R7選手が2ptで同着となり…今回もべあー杯名物サドンデスに突入することとなりました。

サドンデス
RCHE vs .R7

選曲
Boomy and The Boost
結果
.R7 WIN!!

 サドンデスで選ばれたのは、横に広い譜面や終盤のスクラッチ地帯のキープ力が問われるBoomy and The Boost。両者のフィールドである高速譜面ではあるものの、勝負の分かれ目はスクラッチ地帯になることが予想されました。実際に前半はRCHE選手が少し先行しつつもほぼ横並びとなりましたが、スクラッチ地帯で.R7選手が一気に前に出ることに成功十分なリードを活かしてAAAを叩き出して勝利となり、最後まで熱い展開となったサドンデスを制した.R7選手が決勝進出となりました。

Bブロック
ROSKIL vs RU4AN vs ROCHER vs MEME

選曲
ROSKIL:GuNGNiR(L)
RU4AN:EROICA
ROCHER:雪上断火
MEME:BLACK or WHITE?
試合結果
1st:RU4AN
2nd:ROSKIL, ROCHER
4th:MEME

 Aブロックから大荒れとなった選曲ですが、独自性の高い戦い方をする選手が揃うBブロックもまた負けず劣らず治安の悪い選曲となりました。
 ROSKIL選手は1曲目にも拘らずIIDX最多ノーツ数の高密度鍵盤譜面であるGuNGNiR(L)を切ってきました。MEME選手は正規を選択、他3選手はRANDOMとなりましたが、譜面の形は右に寄った嫌なものに。試合は早いうちから高密度譜面を得意とするROSKIL選手とRU4AN選手の一騎打ちとなりましたが、ここは自選のROSKIL選手が華麗に捌き切って1位となりました。それにしてもよくアップなしで4000出せるな…
 激重選曲で指が温まった(?)ところで、続いてのRU4AN選手の選曲は高速階段に豆粒CNトリルが難しいEROICA。一切の情を感じさせないRU4AN選手はMIRROR、MEME選手はR-RAN、ROSKIL選手とROCHER選手はRANDOMを選択とオプションは分かれましたが、やはり後半のトリルでRU4AN選手が大幅にリードに成功。見事AAAを叩き出してパンヨッシャ1位を奪取しました。一方の2位争いも激しく、ROSKIL選手とMEME選手がほぼ自己ベストを出す高パフォーマンスながら、ROSKIL選手が2位となりました。
 治安が悪い高密度譜面が続いた次はテクニカルな2選手のターン。ROCHER選手はズレたスクラッチやソフランへの理解度が問われる雪上断火を選択。ROCHER選手とMEME選手は正規、ROSKIL選手はR-RAN、RU4AN選手はRANDOMとなりましたが、やはり自選のROCHER選手が圧倒的…と思いきや低速地帯でRU4AN選手が逆転となりました。その後も点差がギリギリのデッドヒートでしたが、終盤のスクラッチを完璧に取り切ってフルコンボを達成したROCHER選手が1位を死守することに成功し、決勝進出争いに殴り込みをかけました。
 Bブロックラストは正規系を得意とするMEME選手の選曲。選んできたのは綺麗な高密度乱打がノンストップで続くBLACK or WHITE?でした。ROCHER選手が正規、他3選手がMIRRORを選択しましたが、高速譜面を得意とするRU4AN選手がまずはリード。その真後ろを他3選手が追いかける展開となりましたが、結果はRU4AN選手が3800overでフルコンとオーバーキルの1位。2位は接戦を制したROCHER選手が付けることとなりました。
 この結果により圧倒的な破壊力を見せたRU4AN選手が1位となりました。そして2位はROSKIL選手とROCHER選手が同着となったことで、Aブロックに続きサドンデスに突入となりました。

サドンデス
ROSKIL vs ROCHER

選曲
Apocalypse
結果
ROCHER WIN!!

 剛のROSKIL選手と技のROCHER選手の対決。持ち味が全く異なる2選手が対決することになったのは、中高速の乱打に24分が絡んでくるApocalypseとなりました。ROCHER選手が知らないと言ってしまうほど大会では選ばれにくい譜面とあり勝負の行方は分からないものとなりましたが、ここは持ち前の開脚ガチ押しスキルを活かして捌き切ったROCHER選手の勝利となりました。ROSKIL選手としてはCPU1が強すぎた不本意な結果に終わってしまい悔しいところだったと思います。

決勝
M vs RU4AN vs ROCHER vs .R7

選曲
M:灼熱Beach Side Bunny
RU4AN:n/a
ROCHER:eRAseRmOToRpHAntOM
.R7:DropZ-Line-
試合結果
1st:M
2nd:RU4AN
3rd:ROCHER
4th:.R7

 決勝に進んだ4選手、見事に得意傾向が分かれていて面白いと思いました。栄冠をかけてそれぞれはどんな武器で戦ってくるのでしょうか。
 M選手が繰り出したのは代名詞ともいえる灼熱Beach Side Bunny。M選手と.R7選手がRANDOM、RU4AN選手が正規、ROCHER選手がS-RANを選択しましたが、ここはテクニカル譜面を得意とするM選手とROCHER選手が頭一つ抜けてきました。そして2回目のトリル地帯でM選手が超大幅リードを稼いでぶっちぎりトップ。2位はRU4AN選手に11点差まで迫られつつも、ROCHER選手が死守となりました。
 2曲目にRU4AN選手が飛ばしてきたのは、段階的な加速に無慈悲な高密度が襲い掛かるn/a。序盤はM選手が事故RU4AN選手とROCHER選手が横並びとなりましたが、中盤の加速からRU4AN選手がグングンスコアを伸ばし、あわやAAAでパンヨッシャトップとなりました。2位は前半の貯金を活かし切ったROCHER選手が取っていきましたが、.R7選手も50点差まで迫っておりかなり接戦模様でした。
 3曲目のROCHER選手の選曲は、大きく傾向が変化しBPM135のガチ押し力を要求されるeRAseRmOToRpHAntOMとなりました。3選手がS-RANを選ぶ中、.R7選手はRANDOMと大きな賭けに出たもののトリルが12に偏る絶望的な配置に襲われることとなりました。1位争いはM選手とRU4AN選手が激しく競り合うこととなりましたが、最後の最後まで押し切ったRU4AN選手が3200overを叩き出して1位を奪取。寸でのところでM選手を躱すことに成功しました。
 運命の4曲目、.R7選手の選曲は高速の軸押し絡みの乱打に中盤のソフランへの理解力が問われるDropZ-Line-となりました。全員が大きく点差をつけない展開となり、中盤のソフランでもほぼ横一線は変わらず。しかし最後は密度が高くなったところで崩れなかったM選手が抜けたことで1着キープ2位はROCHER選手が滑り込むことになりました。
 この結果、5ptを取ったM選手が優勝となりました。3曲目終了時点ではRU4AN選手、ROCHER選手にも優勝の可能性があった非常に拮抗した戦いでしたが、.R7選手のDropZ-Line-でトップをとれたことが非常に大きかったと思います。本当におめでとうございます!

最後に

 まだまだ音ゲー界は女性プレーヤーの数は少ないですが、大会を開くと必ず面白い展開が待っていると思わせる素晴らしいものになったと思います。自分の得意な譜面を真っ向からぶつけ合うという闘志全開のファイトスタイルは他の大会ではなかなか見られないものになったと思います。今大会をきっかけに、他の機種も含めて女性プレーヤーにスポットライトが当たる場面が増えることを願っております。

 長くなりましたが、以上で第8回 べあー杯DAY1 女性限定個人戦の感想は終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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