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【感想】第5回 べあー杯 振り返り(個人戦編)

 こんにちは、運営スタッフとして筐体周辺をうろちょろさせていただいた、シルクハットシャツのT2-Kです。
 早速ですが2022年で最も熱いIIDX大会の第5回 べあー杯、いかがだったでしょうか。2日間とも驚きのドラマの連続で、現地の空気はこれ以上ないほどヒートアップしておりました。
 こちらの記事では個人戦各試合の振り返りをしていきたいと思います。長文になってしまいますが、お付き合いいただければと思います。

第5回べあー杯 出場者紹介

第5回 べあー杯 について(べあーさんのnote)

【感想】第5回 べあー杯 振り返り(チーム戦編)

個人戦

beatmania IIDX 大会 第5回 べあー杯 個人戦 in 神奈川レジャーランド厚木店

 各ブロックにプロ経験者を1人ずつ配分した組み合わせとなりましたが、やはり選手のレベルが高すぎるゆえにどのブロックもいわゆる「死のブロック」となっていました。ただ、その中でもBブロック、Dブロックは一際ヤバさが引き立っていました。

-Aブロック-
46 vs GOLUSI vs RIN vs HIDEKA

選曲
46:MENDES
GOLUSI:Marie Antoinette
RIN:Abraxas
HIDEKA:IDC feat.REVERBEE (Mo'Cuts Ver)

 個人戦の開幕は超物量型の46選手、中速マスターのGOLUSI選手、高速スクラッチを得意とするRIN選手、技巧派スクラッチが武器のHIDEKA選手の戦いとなりました。
 昼とはいえある程度アップから時間が空いており、いきなり重い選曲をするのははばかられる中、46選手が繰り出したのは高密度物量譜面のMENDES(自家製の極太MENDES)。いきなりやる曲じゃねぇ…。全員RANDOMですが、譜面は選手全員が嫌われる形になりました(誰か一人くらい当たってくれ…)。そんな中圧倒的なリードを見せた46選手が1位、なんとか食らいついたRIN選手が2位となりました。(ここでGOLUSI選手のリザルトを飛ばしてしまったのは私のせいです。すみませんでした。)
 2曲目のGOLUSI選手は得意の中速系ではなく、同時押しとトリッキーなソフランが難しいMarie Antoinetteを選択。自己ベストが圧倒的であったため、相当練習を積んできたことが伺えます(何故LEGACY…?)。ただ、ここでも46選手が圧倒的な本番力を見せつけて、2位のRIN選手に40点もの差をつけてトップを攫いました
 ただ、プロの実力を遺憾なく発揮する46選手相手に、スクラッチが得意なRIN選手とHIDEKA選手が黙っていられません。RIN選手が選んだのはスクラッチとトリルを丁寧に処理する力が求められるAbraxas。GOLUSI選手同様、本来のフィールドではない武器曲にちょっとびっくりさせられました。HIDEKA選手のみR-RANでの勝負となる中、ここでも強さを見せたのは46選手RIN選手が自己ベストを5点伸ばして2431点を叩き出しましたが、46選手は5点も上回ってトップを死守しました(自己ベストも4点伸びています。手首皿できれいにスクラッチ取れるのは超人です)。
 Aブロックの最後を締めくくるHIDEKA選手の選曲は、ハネリズムと変則スクラッチが非常に難しいIDC feat.REVERBEE(Mo'Cuts Ver)。46選手、RIN選手がS-RAN、GOLUSI選手がRANDOM、HIDEKA選手が正規とオプションがかなり分かれましたが、46選手がここでも強かったHIDEKA選手が正規でフルコンボを決めてRIN選手に18点差で勝利したものの、46選手は24点上回る大暴れを見せつけて全タテを達成
 得意な鍵盤譜面はもちろん、苦手とするスクラッチでも全く傷一つつかない圧倒的な強さで46選手が8pt、次いでIDC以外でしっかりと2位をキープしたRIN選手が3ptで2回戦進出を決めました。

-Bブロック-
RKS-32 vs NAGISA vs K-CHA* vs CIS

選曲
RKS-32:RAGE feat.H14 of LEONAIR
NAGISA:GO OVER WITH GLARE -ROOTAGE 26-
K-CHA*:SWEETEST SAVAGE
CIS:EVANESCENT

 都合により欠場となった*TA93N選手の代わりに、解説席から戦場へ降臨したK-CHA*選手を迎え撃つのは、中速プリンスRKS-32選手・ガチ押しキングNAGISA選手・精密機械CIS選手と難敵揃い。(全試合そうなのですが)超ハイレベルなバトルが約束された組み合わせは、始まる前からワクワク感が大きかったです。
 スクラッチを得意とするRKS-32選手は3600overの大台スコアを持つRAGE feat.H14 of LEONAIRを選択。1曲目から情け容赦ない選曲です。RKS-32選手はRANDOM、NAGISA選手はRANDOM+LEGACY、K-CHA*選手はMIRROR、CIS選手はR-RANと個性の光るオプションとなりましたが、やはり自選のRKS-32選手が圧倒的な実力を見せつけて1位を奪取。2位はK-CHA*選手と8点差のデッドヒートを制したNAGISA選手となりました。
NAGISA選手は得意のガチ押し曲の中でも最高峰の重さを誇るGO OVER WITH GLARE -ROOTAGE 26-。K-CHA*選手のみMIRRORで他はRANDOMとなりましたが、勝負は曲の特徴通り最後まで分からない形に。とはいえ自選のNAGISA選手は最後で多少崩れつつも3861と高水準のスコアで1位。RKS-32選手も3800を軽く超えて2位につけました。
 重い曲が続く中K-CHA*選手が選択したのは自身のフィールドであるズレハネ系で片手力も活かせるSWEETEST SAVAGE(K-CHA*選手とRKS-32選手の自己ベストが同じ)。RKS-32選手とNAGISA選手はS-RAN、K-CHA*選手は正規、CIS選手はRANDOMとオプションがやはり分かれましたが、K-CHA*選手のフライングで始まった勝負は自選のK-CHA*選手が少し抜けていきました。ただ、じわじわと後ろを追っていたNAGISA選手が最後に4点差で捲り上げて1位に。K-CHA*選手の悔しそうなリアクションは必見でした。
 Bブロック最後の曲となるCIS選手の選曲は変則リズムに細かいズレた配置が難しいEVANESCENT。意外にもこのブロックで唯一全員RANDOMでの勝負となりましたが、ここはNAGISA選手が圧倒的な実力で1位、次いでRKS-32選手が2位となりました。
 結果は数多くの都トップ記録を持つNAGISA選手が7pt、元プロの意地を見せたRKS-32選手が4ptで2回戦進出となりました。

-Cブロック-
NCHO72 vs STRNGI vs EGPT vs NO4XTK

選曲
NCHO72:GOBBLE
STRNGI:Level 2
EGPT:Chronos
NO4XTK:op.31 叙情

 このブロックでは低~中速の譜面を得意とする選手が並びました。が、譜面の得意傾向は異なっているため、どの選手も個性あふれる選曲となりました。
 NCHO72選手は変拍子・変則リズムに微縦連が絡む猛烈な局所難譜面のGOBBLE。ちょっと意外な選曲にいきなり驚かされました。全員とも中盤の高密度地帯を難なく捌きましたが、NCHO72選手はmax-14と別格のスコアを叩き出して1位に。さらっと1700点を乗せているNO4XTK選手もかなりの上手さなのですが、何故これで2位なのでしょうか。
 続く2曲目、STRNGI選手は得意の中速スクラッチであるLevel 2を選択(解説のK-CHA*選手、RIN選手ニコニコ)。NCHO72選手、NO4XTK選手はRANDOM、EGPT選手はR-RAN、自選のSTRNGI選手はMIRRORとなりましたが、先行したNCHO72選手は安定の実力でmax-を出して1位をキープ。自選のSTRNGI選手は惜しくも12点差で2位となりました。ただ、大台の2800を乗せてもポイント貰えない世界が非常に恐ろしいです。
 EGPT選手は自身のフィールドである低速ガチ押し曲のChronosを選択(NORIさんに捧げる選曲)。NCHO72選手はR-RAN、STRNGI選手、NO4XTK選手はRANDOM、EGPT選手は正規とオプションはかなり割れました。が、NCHO72選手は全く譲らずで1位をキープ。2位は終盤でNO4XTK選手をまくったEGPT選手となり、勝負は最後の1曲まで分からなくなりました。
 運命の4曲目、NO4XTK選手は大会ではお約束となったソフラン曲のop.31 叙情(解説席のNORIさんもにっこり)。NO4XTK選手はこの曲を非常に得意としているため、選ばれたときには内心喜んでいました(選手の皆さんは心の底からやりたくなさそうでしたが)。STRNGI選手が開幕優勝各選手とも対策はバッチリでしたが、やはり自選のNO4XTK選手が1617点とBPLプロでもなかなか出ない高水準スコアを叩き出して堂々の1位に。本番に強いEGPT選手が、STRNGI選手を10点上回って2位につけました。
 Cブロックの結果は、圧倒的な強さを見せたNCHO72選手が6ptで1位、叙情で魅せたNO4XTK選手が3ptで2位となり、2回戦進出となりました。

-Dブロック-
1-PIN vs HERMIT vs SYTU-- vs O

選曲
1-PIN:four pieces of heaven
HERMIT:東京神話
SYTU--:おーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん!
O:EROICA

実質決勝戦みたいなとんでもないメンバーが揃ったDブロック重い鍵盤曲を得意とする選手が並ぶため、治安がよろしくない曲が飛び交う予感がしていました(何故か解説がナガチャンさんです。Happy Wedding16個ウマスギ)。
 開幕の1-PIN選手は高密度ズレ鍵盤のfour pieces of heavenを選択。ここでスクラッチ譜面ではなく鍵盤譜面を選択したことに強さを感じました。RANDOMが選ばれることが多いこの曲ですが、1-PIN選手は正規を選択。自選の強さを見せて頭一つ抜けた1-PIN選手はそのまま1位を奪取していきました。ただ、2位争いは非常に混戦しており、結果はなんと1点差でHERMIT選手が勝利となりました(紅茶<HERMIT何をしている!?)。
 勢いを掴みたいHERMIT選手は混フレの超密度鍵盤が厳しいザ・PEAK譜面の東京神話を選択。HERMIT選手はなんと正規でプレーしており、解説の3人も思わずびっくりです(後日プレーしてみましたが、意外と正規系アリでした)。ただ、混フレ鍵盤は1-PIN選手も得意としており、2800をしっかりと超えて1位につけました。HERMIT選手は結果を見てこれで2位なのかと言わんばかりのリアクションを取っていましたね(正規で2798はかなり高いと思うのですが…)。
 STYU--選手はスクラッチではなく単発精度が求められるおーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん!を選択。重い譜面を得意とするメンバー相手にLv11の曲を選択するのはらしさが出ています。オプションは全員正規と統一感のある勝負となりましたが、自選のSTYU--選手は難所のトリルを綺麗に拾い、2位の1-PIN選手と5点差の接戦を制して1位となりました。
 緩急の激しい曲が飛び交ったDブロックの最後の選曲となったO選手は、高密度鍵盤と豆粒CNが非常に難しいEROICAを選択(フルコンランプ付いているは圧巻です)。STYU--選手はMIRROR、他の選手はRANDOMとなりましたが、譜面はHERMIT選手と1-PIN選手が少し厳しい形に。トリル地帯まではほぼ横一線でしたが、ここは1-PIN選手とSTYU--選手がともに3800を乗せて1・2フィニッシュを決めました。
 激戦のDブロックは、プロの意地を見せた1-PIN選手が7ptで1位、自選を取ったSTYU--選手が3ptで2位に入り、2回戦進出となりました。

-Eブロック-
TENIN vs X-JIN vs HITA* vs PHN!X

選曲
TENIN:Love Me Do
X-JIN:魔法のかくれんぼ
HITA*:Boundary
PHN!X:Red. by Full Metal Jacket

開脚ブロックEブロックはガチ押しを得意とする選手が揃いました。得意傾向が割と重なっているところがあったので、各選手がどのようなアプローチで選曲するかかなり注目でした。
 開幕のTENIN選手はスクラッチ複合のガチ押し曲であるLove Me Doを選択。貴重なLv12ではないTENIN選手の選曲に驚きました。当然全選手S-RANを選択しましたが、いきなりの精度曲に選手の皆さんは心臓が痛かったと思います。とはいえ自選のTENIN選手は流石の安定感でmax-11を叩き出して1位となりました。2位のPHN!X選手もmax-22と健闘していましたが、自選のプライドが光った一戦でした。
 続いてのX-JIN選手は、対戦相手がガチ押しを得意としていることを考えたのか、ズレ・トリル・ソフランとテクニカル詰め合わせ譜面の魔法のかくれんぼを選択しました。TENIN選手はR-RAN、X-JIN選手はMIRROR、HITA*選手とPHN!X選手はRANDOMとなりました。ここで強さを見せたのはPHN!X選手ソフラン手前で50点のリードを作ると、最後のトリルで崩れつつも2649点で1位を逃げ切り奪取3点差で惜しくも追いつけなかったTENIN選手は相当悔しかったと思います。
 HITA*選手は独特のリズムで同時押しラッシュが降り、譜面の当たり外れが激しいBoundaryを選択。BPL S2でも選ばれた楽曲で、対策が必要な譜面であることからHITA*選手らしい選曲と言えますね。TENIN選手とHITA*選手はS-RAN、X-JIN選手はRANDOM、PHN!X選手はR-RANとオプションが分かれましたが、全員が2000点を超えるハイレベルな戦いの結果はTENIN選手がPHN!X選手に1点差で勝利して1位となりました。
 ここまで鍵盤が中心の曲が続いてきましたが、最後のPHN!X選手は得意の中速スクラッチ譜面であるRed. by Full Metal Jacketを選択(発音が良すぎる…)。TENIN選手はR-RAN、X-JIN選手はRANDOM、HITA*選手とPHN!X選手はMIRRORを選択しました。自選のPHN!X選手は圧倒的大差で余裕の1位となりましたが、2位は自己ベスト-17と高いパフォーマンスを発揮したX-JIN選手となりました。
 Eブロックは隙を見せずポイントを奪取し続けたPHN!X選手が6ptで1位、低難易度の曲を中心に勝利を重ねたTENIN選手が5ptで2位となり、2回戦進出を決めました。

-Fブロック-
UCCHIE vs TAKWAN vs ENMT! vs RAITO.

選曲
UCCHIE:桜
TAKWAN:Y&Co. is dead or alive
ENMT!:Y&Co. is dead or alive
RAITO.:Lords Of The Roundtable

 1回戦最後のブロックは尖った武器を持った選手が揃った組み合わせとなりました。物量型のUCCHIE選手、ズレハネを得意とするTAKWAN選手、ジャリ系を得意とするENMT!選手、中難易度の精度が飛びぬけているRAITO.選手と、各々がバラバラの得意分野を持っているので、大混戦が予想されました。
 UCCHIE選手はBPLでも披露したガチ押しソフラン曲の桜を選択しました。TAKWAN選手はR-RAN、他の3選手はS-RANとなりましたが、TAKWAN選手はスクラッチ側に縦連が寄る配置となってしまいました(綺麗だけど押せない)。自選のUCCHIE選手はmax-74と圧倒的なスコアで1位となりました(一発で出したらダメなスコア)。接戦の2位はわずかに頭一つ抜けたRAITO.選手が取っていきました。
 続く2曲目ですが、ここでTAKWAN選手とENMT!選手がまさかの自選被りとなり、恐怖の2曲連続Y&Co. is dead or aliveとなってしまいました(最悪の大会)。オプションはUCCHIE選手とRAITO.選手がRANDOM、TAKWAN選手がMIRROR、ENMT!選手が正規とかなり分かれる形に。序盤は大きな差はありませんでしたが、中盤の急加速地帯でTAKWAN選手が一気に追い上げ、最後は2743点でUCCHIE選手とTAKWAN選手が同着3位もENMT!選手とRAITO.選手が2689点で並ぶ珍事が発生し、会場が一気にどよめきました(どんな大会やねん)。
  続いて2回目のY&Co. is dead or aliveは全員のオプションに変化なし。先ほどのような事態が起きないかハラハラしながら観ていましたが、なんとここでUCCHIE選手の筐体がフリーズ(筐体 is deadは笑えない)。自己ベスト確実だったにもかかわらず、あと少しで曲が終了するというタイミングでのフリーズに、UCCHIE選手は本当に悔しそうでした(この試合、TAKWAN選手が自己ベスト-10点、RAITO選手が自己ベスト+26点とかなり良い試合だったのですが…)。ここでHommarjuさんが解説席に降臨(後ろに勤務中のPPJTさんも降臨されました)。急遽解説席に登場となったHommarjuさんは流石のトーク力で場を繋ぎ、べあー杯の熱気を保つどころかますます盛り上げていただきました。Hommarjuさん、本当にありがとうございます。
 無事筐体の再起動が完了し、UCCHIE選手は本日3回目となるY&Co. is dead or alive(すごくやりたくなさそうでした)は加速地帯終わりでまさかのミスそれでも2位を獲得したUCCHIE選手の実力はお見事でした。
 大荒れのFブロックの最後を締めくくるRAITO.選手の選曲は、実は得意な高速スクラッチ譜面のLords Of The Roundtable。Lv11の曲ではない選曲に少し驚かされました。オプションはUCCHIE選手がR-RAN、TAKWAN選手とRAITO.選手は正規、ENMT!選手はRANDOMと分かれました。スクラッチ譜面ではあるもののUCCHIE選手は3000点を超える好プレーで1位に、自選のRAITO.選手は自己ベストを8点伸ばして2位につけました。
 波乱のFブロックは無双状態のUCCHIE選手が7ptで1位、Y&Co.でポイントを取ったTAKWAN選手が4ptで2位となり、2回戦に進出する12名が決まりました。

2回戦

-Aブロック-
46 vs RIN vs NAGISA vs RKS-32

選曲
46:EROICA
RIN:Level 3
NAGISA:BITTER CHOCOLATE STRIKER
RKS-32:BLACK.by X-Cross Fade

 2回戦はどのブロックもイカついメンツが揃っているのですが、このブロックは重い鍵盤譜面を得意とする46選手、NAGISA選手長いスクラッチ譜面を得意とするRIN選手、RKS-32選手と得意傾向が二分されているのが面白いと思いました。
 2回戦の開幕を飾る46選手の選曲は本日2回目となるEROICA。珍しく(?)全員がRANDOMを選択しているのが面白いです。全員微妙な譜面で終始大きな差がつかない試合でしたが、豆粒CNから差をつけた46選手が3800overで堂々の1位(BPL 4巡指名のスコアじゃない定期)。2位は超接戦を1点差で制したNAGISA選手となりました。
 続いてのRIN選手は得意の高速スクラッチ譜面のLevel 3を選択。NAGISA選手はR-RAN、他の選手はRANDOMを選択しました。こちらも大きな差がつかない接戦でしたが、自選のRIN選手が3414点を叩き出して1位スクラッチを得意とするRKS-32選手がNAGISA選手を11点上回って2位となりました。
 NAGISA選手が選んだ曲は1回戦と同様ガチ押し譜面のBITTER CHOCOLATE STRIKER。全員RANDOMですが、RIN選手の譜面が少し厳しい形に。それでも各選手かなりいいスコアで進んでいき、3915点を叩き出した46選手が1位でフィニッシュ。自選のNAGISA選手も3902点と大台を乗せて2位となりました。
 ハイレベルな戦いが続く2回戦Aブロックの締めくくり、RKS-32選手は自身の代名詞でもあるBLACK.by X-Cross Fadeを選択しました。46選手とRIN選手はRANDOM、NAGAISA選手はR-RAN、RKS-32選手はMIRRORとなりましたが、NAGISA選手の譜面は配置が厳しめに。ここはスクラッチを得意とするRIN選手とRKS-32選手が頭一つ抜けており、30点差をつけてRKS-32選手が1位、RIN選手が2位となりました。
 獲得ポイントがかなりバラけた2回戦Aブロックですが、EROICAとBITTER CHOCOLATE STRIKERで1位を取った46選手が4ptで1位、2位が3ptでRIN選手、RKS-32選手と並びましたが、EX SCORE差でRKS-32選手が準決勝進出となりました。

-Bブロック-
NCHO72 vs NO4XTK vs 1-PIN vs SYTU--

選曲
NCHO72:Reflux
NO4XTK:IMPLANTATION
1-PIN:Theory
SYTU--:Elisha

KAC東日本エリア予選多彩な武器を持つ超実力者たちが揃った2回戦Bブロック。どのジャンルも隙が無くこなせるプレーヤーばかりであるため、どんな曲が飛んでくるか全く想像がつきませんでした。
 NCHO72選手はBPLで選択しつつもストラテジーカードの餌食となったRefluxを選択。オプションは全員RANDOMですが、譜面は四者四様のハズレ譜面に(この曲、こんなにハズレの種類あるのか…)。点差が全然つかない超接戦が続きましたが、3000点を超えた1-PIN選手が1位、自選のNCHO72選手が2位となりました。
 NO4XTK選手はトリッキーな縦連が多く降るIMPLANTATIONを選択(1-PIN選手の自己ベストが733点…って何があった?)。ガチ押しを得意とするNCHO72選手へ真っ向勝負を挑む熱い選曲となりました。一般的にはS-RANが選ばれるこの曲ですが、NCHO72選手はRANDOMと独自路線に。ガチ押しスキルはほぼ同等の戦いですが、ここで頭一つ抜けたのはNCHO72選手。RANDOMで2299点と驚異的なスコアで1位をもぎ取りました。1-PIN選手は惜しくも3点差で2位になり、かなり悔しかったと思います(NO4XTK選手もmax-39とかなり高いスコアなのですが…これでポイントとれないの?)。
 1-PIN選手はスクラッチとソフランの対策が必須のTheoryを選択。トリッキーな選曲が刺さりにくい選手ばかりの中選んできたことから、相当な自信を感じました。1-PIN選手のみ1P側ですが、全員がMIRRORとオプションが揃う珍しい展開です。ソフランの対策は選手によってかなり分かれましたが、低速地帯のスクラッチで高い精度を発揮した1-PIN選手が自己ベスト-1、2600overのスコアを叩き出して1位、続いてmax-を叩き出したSYTU--選手が2位となりました。
 テクニカルな譜面が飛び交った2回戦Bブロックの最後、STYU--選手が選んだ楽曲はチャージノート絡みの鍵盤精度が問われるElisha。NCHO72選手、1-PIN選手は正規、NO4XTK選手はRANDOM、SYTU--選手はMIRRORとオプションに差が出ましたが、RANDOMを選んだNO4XTK選手はあまり譜面に恵まれなかったようでした(曲が始まる前にNO4XTK選手が必死にオプションを調べていたのは思わず笑ってしまいました)。序盤は流石の精度力を発揮した4選手ですが、序盤についたわずかな差の影響で、1-PIN選手がSYTU--選手に3点リードして1位を奪取となりました。
 超ハイレベルな試合が続いた2回戦Bブロックの結果は、圧倒的な精度力を発揮した1-PIN選手が7ptで1位、ガチ押し力でIMPLANTATIONをもぎ取ったNCHO72選手が3ptで2位となり、超実力者のNO4XTK選手、SYTU--選手が敗退となる波乱の展開となりました。

-Cブロック-
PHN!X vs TENIN vs UCCHIE vs TAKWAN

選曲
PHN!X:New Castle Legions
TENIN:冥
UCCHIE:ASIAN VIRTUAL REALITIES (MELTING TOGETHER IN DAZZLING DARKNESS)
TAKWAN:ワルツ第17番 ト短調”大犬のワルツ”

 とんでもない試合が続く2回戦ですが、Cブロックはテクニカルな譜面を得意とするPHN!X選手、TAKWAN選手と、物量譜面を得意とするTENIN選手、UCCHIE選手がぶつかることになりました。各選手の得意譜面の傾向通り、技と剛の選曲が飛び交うことになりました。
 PHN!X選手は微妙に変化するBPMと細かい鍵盤処理が難しいNew Castle Legionsを選択(チャージが得意って何???)。PHN!X選手は正規、TENIN選手はMIRROR、UCCHIE選手、TAKWAN選手はRANDOMとオプションが分かれました(正規系ありなのか…)。各選手とも対策はしていたと思いますが、やはり自選のPHN!X選手はソフラン対策バッチリで2737点の好記録。が、UCCHIE選手はさらに9点上回って1位となりました。PHN!X選手渾身の武器をもってしても、UCCHIE選手の底なしの実力には敵わないのが恐ろしいです。
 TENIN選手はランダム非同期であることを利用して冥を選択しました(昔のKAC?)。当然全員がRANDOMを選択しました(TENIN選手をはじめ、全員がお祈りしていました)が、天罰が当たった全員とんでもない譜面が降ってくる罰ゲームみたいなハメに(お祈り通じず)。それでもAAAの壁を越えてきたUCCHIE選手、PHN!X選手が1曲目と同様1位、2位となりました。
 ここまで確実にポイントを稼いできたUCCHIE選手が選択したのは、得意な高密度ズレ鍵盤にスクラッチ絡み、高速軸の詰まったASIAN VIRTUAL REALITIES (MELTING TOGETHER IN DAZZLING DARKNESS)。(意外にも)全員RANDOMを選択となりましたが、自選のUCCHIE選手はぶっちぎりでトップをキープ。3300の壁をブチ破って圧巻の1位となりました。2位は終盤で頭一つ抜けられたTAKWAN選手がつけました。
 大荒れの選曲が飛び交った2回戦を締めくくるTAKWAN選手の選曲は代名詞となるソフランにズレ・縦連・トリルとスコアが出ない要素の詰め合わせ譜面であるワルツ第17番 ト短調”大犬のワルツ”。ここで自選のTAKWAN選手はRANDOMで当たり譜面を引き寄せると、縦連・トリル・ズレを確実に光らせて終始独走状態に。気付けば単独で3200over、max-を叩き出して堂々の1位となりました。2位のUCCHIE選手が70点差をつけられていることから、如何にとんでもないスコアを叩き出したかが伝わってきました。お見事です。
 2回戦Cブロックの結果は圧倒的な強さを見せたUCCHIE選手が7ptで1位、自選で見せ場を作ったTAKWAN選手が3ptで2位となり準決勝進出を決めました。TAKWAN選手は非プロ経験者で唯一のストレート勝ちを決めているのが驚異的でしたね。

敗者復活戦

-Aブロック-
TENIN vs NO4XTK vs SYTU--

選曲:Y&Co. is dead or alive

 毎度恒例となった敗者復活戦のランダム選曲。Aブロックの選曲を担当するのは前回DUE TOMORROWを引き当て、選手を恐怖のドン底に叩き落としたA級戦犯K-CHA*選手。べあーさんが「今日の大一番」と表現するほど(ある意味)期待のかかった瞬間、会場もどこからともなく「紅茶」コールが湧き上がる盛り上がりを見せました(「DUEやれ」というガヤも聞こえましたが気のせいでしょう)。
 そんな中、K-CHA*選手が引き当てた運命の一曲は…

Y&Co. is dead or alive

#紅茶を許すな
(ナガチャン<俺は許す)

本日一番の大爆笑を生んだ瞬間でした。流石ズレハネエンタテイナー。選手の皆様は当然頭を抱えたり、K-CHA*選手をにらみつけたりしました(Y&Co.かぶりを笑った報いか?)。直前の練習でも当然Y&Co. is dead or aliveが流れており、もう笑うしかありませんでした(そんな中CODE:1を選んだSTYU--選手のメンタル強い)。
被害者の会Y&Co. is dead or aliveをやる羽目になったのはTENIN選手(Fブロックじゃなくてよかったと思ったらコレだよ!)、NO4XTK選手(無理です助けて…)、STYU--選手(UCCHIEかわいそうと思ったけど、#紅茶を許すな)の3名(珍しく全員2P側です)。オプションはSTYU--選手のみRANDOMで、他2名はMIRRORとなりました。当然ながら加速地帯まではほぼ横並びの展開となりましたが、加速地帯で全員ギアチェンがうまく決まらず。意図せずいい勝負で点差がほとんどつかない中、最後の最後でわずか1点の差を制したNO4XTK選手が勝利し、見事準決勝へ復活を遂げました(紅茶を許さないTENIN選手と、謙虚なコメントを見せたSTYU--選手と、熱い掌返しで紅茶ファンを公表したNO4XTK選手の差がえげつなくて面白かったです)。

-Bブロック-
NAGISA vs RIN vs PHN!X

選曲:Evans

 場を荒れに荒らした伝説の一戦が終わり、Bブロックの運命の選曲はNORIさんに託されました(TOGAKUSHIか、FAXX以外か、灼熱というなんとも言えないリクエストを受けています。それにしても誰がどの曲をリクエストしたか丸わかりですね)。運命の5カウントののち、NORIさんが引き当てた曲は軸押しとスクラッチ複合が特徴のEvans。Aブロック(K-CHA*選手)と異なり、NORIさんは許されました(7つ下ならFAXXでしたがギリ回避)。
 敗者復活戦Bブロックに出場するのはNAGISA選手、RIN選手、PHN!X選手の3名(前の試合がアレ過ぎて、頑張りますしか言えなくなっています)。全員RANDOMを選択しましたが、全員が皿寄りのバスを引く配置に。その中でも最初から判定を掴み切って、宣言通り2800点を超えてきたNAGISA選手が1位となり、準決勝進出となりました(RIN選手も自己ベスト付近の大健闘、PHN!X選手もかなり高いスコアでした)。

準決勝

-Aブロック-
1-PIN vs RKS-32 vs 46 vs NO4XTK

選曲
1-PIN:Proof of the existence
RKS-32:Level 3
46:嘆きの樹
NO4XTK:カジノファイヤーことみちゃん

 準決勝まで勝ち上がってきたメンバーはいずれもかなり高い実力を持っており、本当にどの選手が勝ち上がるか一ミリも予想できませんでした。
 1-PIN選手はズレが激しくスコアが出にくいProof of the existenceを選択。1-PIN選手が選ぶイメージは確かにないため、スーパーオールラウンダーらしい読めない選曲だと思いました。自選の1-PIN選手のみ正規で、他3選手はRANDOMとなりました(令和のProofは正規系)。自選の1-PIN選手は圧倒的な安定感でほかの選手を離しにかかりましたが、ここで実力を発揮したのはPEAKマスター46選手1-PIN選手は正規で大台の3200を超える3234点の好記録を出してきましたが、46選手はさらに8点上回って1位に(自己ベスト+23点、本番強すぎる)。いきなり勝負をわからなくさせてきました。
続く2曲目、RKS-32選手は得意とする長い規則スクラッチ譜面のLevel 3を選択(ズレ鍵盤譜面からスクラッチ譜面と、振り幅のデカい大会です)。譜面は全員RANDOMを選びましたが、勝負は順位変動が大きく起きる大混戦に。全員3400を超えるハイレベルな戦いの結果は、スクラッチを安定して光らせ続けた1-PIN選手がRKS-32選手に10点差をつけて1位に。要所要所での失点の仕方が変わっていれば、大きく変わったかもしれない激闘でした(46選手はほぼ全部手首でスクラッチ拾っていたけど、手のひら焼き切れないのかな?)。
3曲目、ボス曲大好きな46選手は中速PEAK曲屈指のRANDOM泣かせ譜面である嘆きの樹を選択(ランダム非同期の大会で選ぶ度胸がスゴい)。当然全員がRANDOMを選択しましたが、肝心の譜面はNO4XTK選手が若干厳しい配置に。前半の中速乱打はRKS-32選手が大きくリードしていましたが、終盤の24分階段で46選手と1-PIN選手が一気に追い上げ、1-PIN選手が3860点、46選手に至っては3886点を叩き出して勝利となりました(RKS-32選手は惜しくも17点届かず)。
重い譜面が次々と飛んできた準決勝Aブロック最後の曲、NO4XTK選手は変則リズムの鍵盤とスクラッチが難しいカジノファイヤーことみちゃんを選択してきました(すげえ場違い)。1-PIN選手とNO4XTK選手はMIRROR、RKS-32選手と46選手はRANDOMを選択しましたが、全員最初のことみちゃんが正しくしゃべるハイレベルな戦いに(これIIDXやってない人は一ミリも理解できない例えですね)。MIRRORを選んだ1-PIN選手とNO4XTK選手が終始競り合う展開となりましたが、最後の最後でついた点差はわずか3点1-PIN選手がNO4XTK選手に勝利し、1位となりました。
 勝負は安定してスコアを伸ばした1-PIN選手が6ptで1位に、自選とProof of the existenceで1位を取った46選手が4ptで2位となり、決勝進出となりました。

-Bブロック-
UCCHIE vs TAKWAN vs NCHO72 vs NAGISA

選曲
UCCHIE:Dynamite
TAKWAN:IDC feat.REVERBEE (Mo'Cuts Ver)
NCHO72:表裏一体!?怪盗いいんちょの悩み♥
NAGISA:255

 準決勝Aブロックの戦いがあまりにも白熱しすぎてしまい、こちらの戦いも超ハイレベルであることが確実視されていました。
 UCCHIE選手はスクラッチ・BSS・軸・CN絡みが複雑で、苦手な人はとことん苦手なDynamiteを選択。対戦相手を刺しに行った選曲かなと思いました。1P側は正規・2P側はMIRRORと綺麗にオプションが分かれましたが、やはりUCCHIE選手とNCHO72選手が最初から頭一つ抜けていました。中盤のブレイク時点では15点ほどNCHO72選手がリードしていましたが、最後の最後でUCCHIE選手が7点捲り上げて逆転に成功、1位獲得となりました(NCHO72選手はこのリザルトを以てCHORDがRESIDENT達成になったようです。めでてえ)。
TAKWAN選手は1回戦Aブロックでも選ばれた変則スクラッチ譜面のIDC feat.REVERBEE (Mo'Cuts Ver)を選んできました。TAKWAN選手にはスクラッチのイメージが全くなかったので、意外過ぎる隠し玉にビックリしました(ハネ曲なら何でもできるんですね、すごい)。UCCHIE選手、TAKWAN選手は正規、NCHO72選手はMIRROR、NAGISA選手はS-RANとなりましたが、全員が開幕のリズムキープ鍵盤をPERFECTで抜けるハイレベルな戦いに。ただその中でも自選のTAKWAN選手は異次元の精度を発揮して、大台の2200を軽くぶち抜く2223点を叩き出して勝利(TAKWAN選手、めっちゃデケェ声出して喜んでいました。大犬以外にもとんでもない武器持っていることが発覚した瞬間です)。2位のUCCHIE選手に43点差をつけていることから、如何に規格外のスコアであるかよくわかりました。
NCHO72選手は中速リズムキープ譜面の表裏一体!?怪盗いいんちょの悩み♥を選択(陰キャじゃないほうの委員長、誰も正しい曲名を覚えていない)。全員RANDOMではあるものの、各選手とも譜面が当たり気味であり、とんでもない記録が出る予感がしていました。終わってみると自選のNCHO72選手は3601点の超記録。にもかかわらず、UCCHIE選手は8点上回って1位を死守しました(3位のNAGISA選手も3592点とかなり高スコアです)。
NAGISA選手は今までと同様ガチ押し曲の255を選択(一貫してガチ押し曲を投げ続ける意志の強さが凄いです)。当然全員S-RANで当たりはずれの関係ない対決ですが、UCCHIE選手が圧倒的な強さを見せつけて1位となりました。2位は開幕から競り続け、NCHO72選手に3点差で勝利を掴んだNAGISA選手となりました。
 準決勝Bブロックは圧倒的な強さを見せたUCCHIE選手が7ptで1位2位は2ptでTAKWAN選手とNCHO72選手が並びましたが、EX SCORE差でNCHO72選手が勝ちぬけて決勝進出となりました。とはいえ、強豪相手に自選を通す強さを見せたTAKWAN選手と、自分のフィールドでゆるぎない火力を持つNAGISA選手の恐ろしさを改めて認識できた、非常に面白い試合だったと思います。

決勝

46 vs NCHO72 vs 1-PIN vs UCCHIE

選曲
46:東京神話
NCHO72:Initiation
1-PIN:Grand Chariot
UCCHIE:n/a

 いよいよ最終戦。メンバーはいずれもBPLプロ選手となっており、ある意味ではプロの強さを見せつけたといえると思います。
 開幕を飾る46選手は本日2回目の超局所難譜面である奈良東京神話を選択。全員RANDOMとなりましたが、UCCHIE選手の譜面は少し偏る形に。それでも全くダメージを受けないUCCHIE選手は46選手に21点もの差をつけて1位に(ハズレ譜面を捌く能力が人知を超えている…)。そもそも全員のスコアが2800を超えている時点でおかしいのですが、開幕から恐ろしい映像をみせつけられました。
 NCHO72選手は最終戦らしく必殺の切り札である中速ガチ押し乱打譜面最高峰のInitiationを選びました。こちらも当然全員RANDOMですが、なんと開幕の同時押しラッシュは全員が4GREAT以内というわけのわからないものに。その中でもブレイク時点でmax-9、最終的に3987点という規格外スコアを出したUCCHIE選手が圧勝して1位に。2位はなんと46選手に4点というわずかな差をつけたNCHO72選手が勝ち取りました
 1-PIN選手は得意な高速均等乱打譜面のGrand Chariotを選択。このメンバー相手ならスクラッチ曲を選べば勝てるであろうという中、あえて鍵盤曲で真っ向勝負に挑んだことは非常に素晴らしいことだと思います。が、ここであわや3500の激ヤバスコアを叩き出したのはNCHO72選手2位のUCCHIE選手が3479点、続く46選手が3472点、1-PIN選手が3460点といい勝負だったのですが…NCHO72選手が頭一つ抜けるスコアとなりました。
 UCCHIE選手はAPINA VRAMeSチームテーマ作曲者のBlacklolitaさんをリスペクトしてn/aを選択。大会の締めにふさわしい激重譜面に思わずNCHO72選手と1-PIN選手は顔をしかめてしまいました。NCHO72選手が未プレーだったり、1-PIN選手がスタートに失敗するトラブルはありましたが、勝負は中盤の減速⇒加速地帯まではほぼ横一線。ただ加速後はUCCHIE選手が異次元の火力をみせつけて3565点のぶっちぎり勝利(これ一発でmax-出る曲だったんですね~)。2位の1-PIN選手に約100点差をつけている時点で如何におかしいスコアであるかがよくわかると思います。
 以上の戦いを以て、7ptと圧倒的大差をつけたUCCHIE選手が第5回べあー杯個人戦のチャンピオンとなりました!NCHO72選手が3pt、46選手と1-PIN選手が1ptであることから圧倒的大差であることは誰もが認めるところでしょう。現代ビートマニアを牽引するプレーヤーとして(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)、UCCHIE選手の今後の益々のご活躍を期待しています!

最後に

 第5回 べあー杯 個人戦、いかがだったでしょうか。24名の選手が作り上げた熱き戦いの数々、非常に素晴らしいものだったともいます。また、惜しくも1回戦で敗退してしまった方はもちろん、「この選手のこんなプレーがもっと見たい!」と思う瞬間は非常に多くあったため、今後もIIDX非公式大会を代表する大会としてべあー杯を続けていってほしいと思いました。第6回以降も開催を期待していますので、楽しみにしております。

がんばります