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息子の不登校について

うちの息子は現在中学3年生。
中学1年の時から不登校です。

小学1年でASD(自閉スペクトラム症)が判明しました。
当時学童に入っていましたがいろいろと問題を起こしていました。
2年の1学期で学童を辞め放課後等デイサービスに行くようになりました。
3年で支援学級に入りました。
この頃から登校渋りが始まりました。
朝、一緒に学校まで歩いて行き校舎に入るのを見送るという毎日。
教室には入れたり入れなかったり。
4年の終わり頃コロナで休校に。
5年の途中で登校再開、そしてとうとう教室には入れなくなりました。
6年は「行きたくない」と泣き、
当時一人で留守番が出来なかった息子のために
パートを休むことが出来なかった私は嫌がる息子を無理やり車に乗せ
毎日学校へ連れて行っていました。
今思えば息子の気持ちを完全に無視した酷い行いだったと思います。
一日中支援級で過ごし給食も支援級で先生と食べていました。
優しかったクラスの子たちが時々支援級にきて
息子と一緒に給食を食べてくれていました。
修学旅行にはなんとか参加。
クラスの子たちとも楽しく過ごせたようです。
それでも教室には入れない。
物作りが大好きな息子は一日中ほぼ工作をして過ごしていました。
支援級の先生は怒ることなくずっと息子に向き合って下さいました。

中学に入り「僕頑張るよ」と
新しく始まる中学校生活に胸を膨らませていました。
ですが入学してから次第に教室に入れなくなり早退が続き、
入学から2週間が経った頃、早退し先生に連れられ
私の職場までやってきました。
その時の息子の顔は心底疲れたという顔をしており
私に怒られると委縮していました。
その顔を見たときにこんなにも無理をさせていたのかと愕然としました。
このままだと息子はいなくなってしまうのではないかと
初めて息子を失うかもしれない恐怖を感じました。
その夜、主人と『もう無理に学校に行かせることもないのではないか、
勉強はどこでもできるじゃないか。元気で生きていてくれればそれでいいじゃないか。』と話し合いました。
息子とも話し合い息子が自ら不登校の道を選択しました。
ですがいくつか約束をしました。
学校に行かないからといって夜遅くまで起きていてはいけない。
朝は登校していた頃と同じ時間に起き、夜も22時には寝ること。
毎日学習の時間を取ること。それが終われば好きなことをしてもいい。
朝は家の手伝いをする。
これだけは守って欲しいと。
本来とてもまじめな息子は「わかった」とこれを受け入れ
今も変わらず守っています。

今は課題を受け取り、少しだけ友達と触れ合う時間を取るために
週1回だけ登校しています。
主人が1年当時の校長先生と話し合いをして
支援級の授業のみではありますがリモート授業ができるようになりました。
大きな決断をして下さった校長先生にはものすごく感謝しています。
多分、他の保護者からすればけしからん親だと思います。
でも私も主人もどう思われてもいいんです。
息子が生きていてくれればそれで。
1年の頃にはPTA委員を務めました。
学校で必要なことは積極的に参加しています。
息子が学校に行っていなくても学校にはたくさんお世話になっているから
出来ることはしたいと思っています。
学級担任の先生や支援級の先生、SSWさんとも連携をして
月1回ケース会議も開かれています。

不登校という選択をしましたが
先生方は決して見放すことなく向き合って下さいます。
本当に有難いことです。

なぜ不登校になったか、最初は本人もよくわかっていませんでした。
ですが最近、言語化できるようになってきました。
息子は特性上、にぎやかなところが苦手です。
1年、2年と割とやんちゃな子が多いクラスになってしまい
その子たちが騒ぐのがどうしても無理だったようです。
授業中も関係のないところでいきなり喋り出したりということが
とても居心地が悪く感じていたと話してくれました。

勉強ははっきり言って学年の履修課程は出来ていません。
ですが息子は高校に行きたいという気持ちは持っています。
普通の高校は無理だろうと
2年の頃から自分でいろいろと調べているようです。
そして息子は通信制の高校に行くと決めました。
説明会に連れて行って欲しいと何度となく足を運びました。
そして希望の高校を何校かに絞りいろんな情報を収集しているようです。
そんな息子のために先生も入試はどんな感じか、
どの程度の学力が必要かなど調べて下さっています。

息子は通信制の高校に入りアルバイトをしたいという目標があるようです。
高校に行けたとしてまた不登校になるかもしれません。
でもその時はその時です。
またどうしようかを考えればいいのだから。

息子が生きていてくれればそれでいい。
その気持ちはずっと忘れずこれからも息子とともに。


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