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脳を鍛えるには運動しかない!

来年の3月3日に開催される東京マラソンへの出場が決まっているので、現在時間をやりくりしながら走っているが、本書「脳を鍛えるには運動しかない!」を読んで、東京マラソン終了後も走る習慣は継続しようと誓った。

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本書は、精神科医として

・ストレスからアルコール依存になりかけた主婦

・不安障害に苦しめられた女性管理職

・うつと薬物依存ので自殺未遂まで追い込まれた若者

など、多くの患者の精神的な障害を医師からの目線で「運動」をキーに患者と向き合った経験と、様々な研究成果から導かれた運動が及ぼす脳への効用を一冊にまとめた本である。

詳細は本書を読んで頂くとして、運動が脳へ与える影響としては簡単にまとめると以下の様なものがあるという。

・脳内に新しい神経接続回路が出来るための基盤を作り、脳を活性化させることが出来る

・毛細血管を新しく作り出し、また血流が良くなる事で、良い働きをするホルモンを体中に行き渡らせることが出来る

・抗うつ薬と同じ様な働きをするホルモンを作り出し、うつなどの改善が期待できる

・発汗や心拍の上昇を意図的に起こす事で、普段の緊張から起こる発汗や心拍の上昇に体と脳が慣れ、緊張しにくくなる

この様に運動は私たちに多くの恩恵を与えてくれる。

そもそも私たちは、元々狩猟採集民として一日中餌を探して動き回っていた。現在の様に農業や酪農などによって安定して食糧を得ることができる様になったのは、長い歴史から見れば最近の事である。

人間の体は元々1日中獲物を探して歩き、走り回る事へ最適化されており、それは現代人の体も変わらない。だから、実は現代の座りっぱなしの生活というのが体へ大きな負担となっている。

その為、運動しない事は現代人の体に合わず加齢と共に体のあちこちに変調をきたすのだそうだ。

高齢でも毎日数キロ歩いて元気だった著者の母親が、骨折を機に体を動かすのを辞めてしまい、明晰だった言葉遣いなども日に日にあやふやになっていくという著者の母親のエピソードを読むと、いかに運動が脳に好影響を及ぼしているかがわかる。

私たちの多くは脳=体の司令塔という考えを持っているが、実は体も脳へ大きな影響力を持っているのである。

本書で著者も言っているが、まずは「続ける事」を念頭において少しづつ運動する日課をつけるのはどうだろうか。

すぐに効果は出なくても、間違いなく数年後、数十年後に周りと差がつくほどの効果はを実感できているはずである。

さてと、東京マラソンの練習も兼ねてランニングにいくとしようかな。

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