見出し画像

コンビニや商業施設がない島。今では不便という本来あるべき自然な状態が存在する。
人工的な音も少なく、虫が飛ぶ羽根の音や鳥の鳴き声や波音などを、しっかりと認識することができる。

風景も子供の頃からほとんど変化しておらず、時間がゆるやかに流れている。

東京へ頻繁に出張で行っていた時期がある。
通勤ラッシュの山手線に乗ることを躊躇い、何度も何度も乗車する事ができなかった。
駅構内では、年配の方が大混雑の中を歩きづらそうにゆっくり歩くのを邪魔そうにしている人々、無関心で淡々と追い抜く人々、機械のように同じ動きを人間達?が次から次へと繰り返している状況を東京のど真ん中で1人、只々見ている自分は【一体ここで何をしているのか!?】わからなくなった瞬間だった。
全てが詰まっているかのような東京。
自分にとっては、殺伐とした時間が忙しく流れ、ひとかけらとして本当に必要なものがない場所であることに気付いた。
いや、気づいていたのにここへ来ることを我慢し続けて限界達したことを受け入れた瞬間だった。

東京から戻り、急いで島に向かった。
息が詰まり、胸が苦しい。
海を見た瞬間、涙が出そうになった。
フェリーから見る海や島々は好き過ぎて、嬉しさが溢れてきた。
島に着くと安心感と嬉しさで満ち溢れている自分の魂に気付いた。
島をゆっくりと海や山やを眺めながら散歩をした。
息の詰まりがとれ、胸の苦しさは消えていった。

自分にとって最も大切な本物が島にはぎっしりと詰まっていた。

あれからかなりの月日が流れた今日の島も、ゆるやかで穏やかな時間が流れ、魂の充電をさせてもらえる大切な場所だった。

夏の太陽と島
赤灯台
夏色

これからもずっと大切な場所、いつもありがとう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?