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「何度も読んでもらう本」としての仕掛け

今、こちらの本を読んでいる。

非常にざっくりと本の概要を説明すると、シカゴ大学では世界標準の論文執筆マニュアル「シカゴ・スタイル」というものがあり、それをもとに「伝わる文章の書き方」を解説している。内容はわりとマニアック。とはいえ、編集やライティングをしている身としては「今度この書き方を試してみようかな」みたいな学びがけっこうある。

気になったのは、ページのところどころで見る「●」部分だ。

でも小見出しは別にあるからなぁ…?と見ながら、「ああ、そうかこれ、章ごとでポイントになる箇所を示しているのか」と気づいた。

強調したい一文は太字にすればいいけれど、あとからもう一度その場所を探すのはけっこう手間だし面倒くさい。これだったら読んでいる途中でも終わった後でも、パラパラとめくりながらもう一度読みたいポイントへすぐにたどり着けそう。

とはいえ、初読では気になって少し邪魔な気もするけど。

「何度も読んでもらう本」としての仕掛け。こういうの、個人的にすごく好き。

これ、ミステリー小説や恋愛小説でやっちゃダメかなぁ…と考えていたら、以前Twitterで勝手ながら尊敬している編集者の柿内芳文さん(お会いしたことはない)がこんなつぶやきをしていたのを思い出した。

あー、やっぱりダメか〜。

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