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生まれ変わったら幸せになっているよ

どうも「キャラ弁」だと聞いて買ってみたら「キャラメル」と「白米」が入っている弁当だったとは・・・しかもこれがあの巨大裁判の原因になるとはねぇ・・・。とタバコをふかしながら語る女性です。

それは冗談でして肝数値高男です。
この文章を書いているのは2024年4月27日でごぜいます。ゴールデンボールではなくゴールデンウィークでごぜいますね。天気もいいしサングラスとアロハシャツ麦わら帽子でどこか遠くにお出かけをして、日々の仕事の疲れを取りにでも・・・なわけもなく、今日は夜勤なんですけれども、午前中に食料品を買いにスーパーに行きましたよ。

俺はこのスーパーに10年以上通い続けているので、商品は何がどこに置いてあるのか完全にマスターしております。目隠ししても完璧に買い物ができる自信しかありません。目隠しどころか、手足も縛られてチェンソーを持った狂人に追いかけられているという絶体絶命な状態でも完璧に買い物ができる自信があります。

そんなスーパーで、いつものように手際よく買い物をしていると、「スターフォックス64」に出てくる「アンドルフ」みたいな顔をしたおじさんが女性店員さんに話しかけているところに遭遇。前後の会話はさすがにわからないんですけれども、おじさんはその女性店員さんに「生まれ変わったら幸せになっているよ。」と言ったのです。
一体どういう会話だ!?って思っちゃうかも知れませんが、しばらくして「もしかしたらそう言うことかな。」と、とあることを察してしまいました。
というのも、実は過去に、俺も同じ店員さんに声をかけたことがあるのです。って言ってもアレですよ。「何時に仕事終わるの?」「仕事終わったら飲みに行かない?」的なナンパじゃないですよ。

あの時、普段買わないような食材がどこにあるのかわからなくて、たまたま目の前にいた女性店員さんに聞いたのです。
「すみません、〇〇買いたいんですけれども、どこにあります?」と聞くと、女性店員さん、めちゃくちゃ目を丸くして驚いた後に「えぇ〜!?わからない!わからない!!」とちょっとしたパニックになってしまいました。
まぁ確かにそうだわな。俺みたいなデカブツキモ不審者に急に背後から話しかけられたら、そりゃパニックになってしまいますわね。これは俺が100パーセント悪かった。だがしかし・・・そんなにも怯える必要はあるのか!?
と、思いつつも、どうすることもできないでいたら、近くに品出しをしていた店員さんが「どうしたの?」と言いながら駆けつけてきました。

ヤバい!この状況、どう見ても俺がこの店員さんに意地悪なことを言って泣かせているみたいじゃないか!
全身から汗が出まくる俺。「あ、えーっと・・・その・・・。」と、俺もオドオドしているとその店員さん俺に「どうかされましたか?」と聞いてきました。「あの・・・えーっと、〇〇を探していて・・・。どこにあるのか聞いたら驚かれちゃって・・・。」と言うと「ハイ、大丈夫ですよ。こちらです。」と、商品があるところまで案内してくれました。

それはとてもありがたかったんですけれども、一体何があったのだろうか!?案内してくださった店員さんに「先ほどの方、大丈夫ですか?」と聞いたところ、軽くではありますけれども説明をしてくださりました。
俺が声をかけた店員さん、何かの障がいをもたれている方だったそうです。知的障がいなのか、精神障がいなのか、もしくは聴覚などの身体障がいなのか、詳しいことはわかりません。

今、障がい者の方を雇用する企業はめちゃくちゃありますし、普通に働いていてもおかしくはない話です。周りの方のサポートがあって、そういう方々も働くことができる。これはすごくいいことだろうなと思いますし、俺がたまたま声をかけた方がそういう方だったと言うだけの話です。
ということがあったので、俺の中ですごく印象に残っている店員さん。買い物をするたびに度々見かけていました。
その、女性店員さんが今日、アンドルフにクリソツのおじさんに声をかけられていたわけだ。

先ほども書きましたが、俺は目に止まらぬ速さで手際良く買い物をしていたので、前後の会話は聞き取れておりません。ただ、横を通り過ぎたときに唯一聞こえた会話が「生まれ変わったら幸せになっているよ。」だったのです。
生まれ変わったら・・・って、と言うことは、今はこの方、幸せではないということなのだろうか!?
これは、本当に申し訳ない。かなり憶測で文章を書いているので、もし違ったらいろんな方面に失礼な話になってしまうんですけれども、もしもこのおじさんが女性店員さんの障がいのことを知っている上での会話だったら、めちゃくちゃヤンべーこと言っているなと思ったのです。

まず全体的に「上から目線」なところもヤンべーですし、そもそも「障がいがあるこの人は、幸せではない」という、一方的な考えで言っているような。

「生まれ変わったら幸せになっているよ。」

ってことは、じゃあ今の人生は不幸なのかよって話ですよ。
アンドルフはいいことを言っているつもりなんだろう。この方を励ますつもりで言ったのでしょう。ということで、悪い人ではないんだろう。むしろ、いい人なのかもしれない。でも、かなり大きくズレているなと感じました。
とにかく、ツッコミどころがありすぎだよ。まず、基本的に「上から目線」なのもどうかなと思いますよ。まぁ、女性店員さんよりもアンドルフの方が確実に年上なので、上から目線絵もおかしい話ではないんですけれども、そもそもの「生まれ変わったら」って言っておりますけれども「生まれ変わり」なんて本当にあるのかよって話ですよ。
俺自身、死んだら「無」だと思っているので、「生まれ変わり」という考え自体がないんですけれども、そういうのも、「生まれ変わり」というものが100パーセントあるんだと実証できる状態じゃないと言っちゃダメだよな。
なぜそんなことが言えちゃう?もしかしてこのアンドルフは「神」なのか!?
神目線だったら「生まれ変わり」って言葉使っても「そう言うのがあるんだ」って話ですけれども、生きた年数は違えど、所詮一度も「死」を経験したことのない、赤い血の通った人間じゃないですか。だからなぁ〜そんな奴に言われても「うーん・・・」って感じですよ。
「人生」をいう期間をコンパクトに見たら、正社員1年目がバイトに「仕事ってのはね・・・」って語っているような感じでしょうか?(何か違う気がしますが)

あとは何だろうなぁ・・・。障がいを持っているからかわいそう、病気を抱えているから不幸ってのは、所詮健常者の我々のエゴじゃないですか。障がいを持っている、病気を持っていることで、確かに社会的ハンデはあるかと思いますが、その中でもその人なりの幸せを感じながら生きていると思いますけれどねぇ・・・。

「健常者」の我々だって、実は「自由」ってなかったりするじゃないですか。主に金銭的な理由だったり、自分自身の能力だったり、そういうのって実は「有限」だったりするじゃないですか。あるいは「ルックス」なんかもそうですよ。
病気や障がいと同じ話にするのもどうかとは思いますが、俺の中では似たようなものだと思いますよ。
例えば俺は貧乏ですよ。サラリーマンなので年収は決まっているし、稼いでも稼いでも税金が徴収されて自民党の裏金に使われる。金持ちで一生働かないで遊んで暮らせる人からしたら「なんて不幸な人生」と思われるでしょう。しかし俺は、安い金で食える牛丼やラーメンでも十分に幸せですし、金が溜まったことでできるたまにの贅沢がとにかく幸せで、日々の活力にもなりますよ。

そんでもって俺はみなさんご存知の通りめちゃくちゃブサイクですよ。あれは10年くらい前だったかな、会社の先輩と2人で出張に行った時に、「相席バー」的なところに行ったんですよ。我々男2人で向こうも女の子2人なわけだ。どう考えても「先輩と話す女の子」「俺と話す女の子」であってほしいと思うわけだ。
しかし見た目が爽やかでかっこいい先輩に女の子2人は釘付けで、誰も俺と話をしようとしない。あの時はめちゃくちゃ屈辱的だったけれども、じゃあ俺はどうしたらいいのかなと考えた結果、顔がダメならば一緒にいるだけで面白いと思われる奴になればいいのだと考え、お笑いを好きになったり、深夜ラジオなんかを聴いて自分のユーモアさを磨き上げた。
少しずつ自分に自信を持って、外に出て面白いことを言えば誰かが笑ってくれる。寄ってくるのは野郎どもらが多いけれどもそれでも俺は幸せを感じている。

「ビジュアルが悪い」「貧乏だ」を、「障がいを持っている人」「病気を持っている人」と一緒にするのは失礼だと言う感覚もわかる。でも、それも健常者側のエゴじゃないかよって思いますよ。「障がい者」「健常者」という言葉での括りがあるからわかりにくいだけであって、そんなのとっぱらっちまえば、どの人間にも、体が悪い・頭が悪い・顔が悪い・貧乏だ・人と話せない、などと言ったハンデがあるじゃないですか。でも、その中で、その人なりの「幸せ」があるんじゃないですかね?

日本から離れてみれば、世界中には「空が青い」「水が綺麗で飲める」ってだけでも幸せに感じる人がたくさんいるわけだ。
それぞれに、それぞれの幸せがある。だから、それでいいじゃないかと。
だから、自分にとっての「幸せ」の価値観を、他人に押し付けることって、何の意味もないなって思いますよ。
「いつもより多く歩けた」「いつもより体の調子がいい」「いつもよりたくさんしゃべれた」「お給料がもらえた」「奮発して美味しいもの食べに行っちゃった」それだけで幸せ。それでいいじゃないか。
「生まれ変わったら幸せ」なんてことなんか、絶対にないはずだ。

・・・あれ?
なんでこんなにアツくなっているのだろうか?
ここまで買いておいて、実はそのアンドルフと店員さん、ドラマ・映画の、いわゆる「フィクション」の話をしているだけで、例えばそれに不幸な登場人物がいて、それの話になり「生まれ変わったら幸せになっているよ。」って言っただけかもしれない。
もしも、そうだったら・・・俺のこのテキスト自体が、ヤンべー文章じゃないかーい!
というわけで、ゴールデンウィークですが仕事に行ってきます・・・はぁ・・・幸せだ・・・。


というところまで書いて文字数が4327文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。

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