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違う、そうじゃないラーメン

どうも「渋谷で5時」ってまさかの午前中だったの!?スペシャルです。

それは冗談でして肝数値高男です。
会社にグルメ好きな上司がいるわけだ。今までにいろんな美味しいお店の話を教えてもらい、実際にそのお店にも行ったことがあります。しかしその上司と俺では、年齢差が20歳あるわけです。ってことは今32歳と20歳差ってことで・・・その上司の今の年齢は12歳ということになるわけでございますね。えぇぇぇ!?12歳で上司!?すげぇぇぇ!!!しかも32歳の肝数値高男が12歳の、言ってしまえば中学1年生くらいの年齢の奴に先越されて「上司」になってしまっているとか、ダッセ〜〜〜☆!!!・・・という方向に話を持っていったら、それはそれで大変に面白い文章ができたのかもしれませんが、ボケはこの辺でやめて、上司はあのヒップホップ MC の「Zeebra」さんと同世代の52歳でございます。

さすがにねぇ〜〜同世代同士だったらアレでございますけれども、20歳も年上だったらねぇ〜。32歳と52歳ですよ。そりゃ味覚とか嗜好とか、じぇんじぇん違いますので、そういうのは難しいですよねぇ〜。
とは言っても、若い世代の方からしたら52歳も32歳もどっちもおっさんじゃ!って話ですけれども、同じおじさんでも52歳と32歳はさすがに違いすぎます。
これまでに上司に勧められて行ったラーメン屋なんかは、確かにめちゃくちゃ美味しいんだけれども、とても「やさすぃ〜味」なのです。なんかこう・・・味濃い〜油多い〜量多い〜ライスと一緒にどうぞ〜という、若者が満足しそうなラーメンとかではなく、魚介出汁がすごく出ていて、麺の味も生きている感じの。確かにこういうのはめちゃくちゃ美味しいし、ご飯?え?そんなのないですよ系ラーメンは俺も大好きなんだけれども、食べ盛りの若者はちょいと満足できなさそうな、あの感じ。

やっぱり50代にもなればこういう感じの食事がはまるんだろうなと思ったりもしました。そんなグルメ上司なんですけれども、先日いつものように会社でどこのラーメンが美味しいだのという話をしていた時に、流れで俺がここ数年好きでたまに行っているラーメン屋さんの話をしたのです。
結構繁盛しているラーメン屋なので、グルメな上司はそこに行ったことがあるものだと思い「あそこのラーメン美味しいですよね。」というと「俺そこ行ったことないんだよねぇ〜。」とのこと。なんとまぁ!グルメの上司が行ってなかったとは!!!

会話の流れで「ぜひ食べてみてくださいよぉ〜」だなんてお薦めしてしまいました。「じゃあ行ってみるかな。」と上司。
上司が、近日中に俺の勧めで、そこのラーメンを食べに行くことになったわけでございます。という、なんてことない話なんですけれども、こういうのって結構気を遣っちゃったりしませんか?

というのも、俺が結構な勢いで勧めたラーメン屋さんが、上司の口に合わないって可能性も十分にあるじゃないですか。しかも、先ほど書いた通り、俺と上司は20歳も年齢が離れているわけだ。味覚や嗜好も、そりゃ20歳も年齢が離れていたら変わってしまうものです。「美味しかった!」と言ってくれたらそれはそれで嬉しいんですけれども、そうではなかった場合がどうも気まずいですよね。
さらに考えると、食事なんてのは1日にせいぜい3回しか食べられないじゃないですか。そのうちの1回を俺の勧めたラーメンで腹が満たされるわけじゃないですか。それが微妙だった場合、なんか申し訳ないって考えてしまうのが射手座 B 型の俺です。

例えばこれが勧めた相手がつくもひふみくんやアリストテレスくんのような同世代だった場合、もしも彼らに「食べてみたけれども微妙だったワー」と言われたら「お前らの舌がバカなだけだよ。」と言った後にリボルバーのトリガーを引くだけで済まされるじゃないですか。
これが後輩だったらこれもこれで別問題でして、まともな人間だったら俺に勧められて、微妙だった場合「肝数値さんに勧められたお店、微妙でしたワー」だなんて言わないじゃないですか。というか、普通言えないよね。微妙だったとしても、先輩の肝数値高男に勧められたラーメンだから、とりあえず「美味しかったです。」って言っちゃうじゃないですか。そりゃ俺がリボルバ片手に銃口を額に突きつけられているから、そう答えるしかないですよね。
そんなことを考えたら自分の好みのあった飲食店を他人に勧めるってのはどうも難しい。そもそも、味の好みってのは人それぞれだし、自分自身の味覚にそこまで大きな自信がないわけでもありますし。

そんなある日のこと。会社に行くと、例のグルメの上司が「肝数値の勧めてくれたラーメン屋、行ってきたぞ〜!」とのこと。「お!行ってきたんですね!」と、声には出すんですけれども、内心どうだったかってのがめちゃくちゃ気になるわけでございます。
勧めた手前「微妙だった」だなんて言われたら俺の全身は一気に石化して粉々になってしまいます。逆に「めちゃくちゃ美味しかった!」って言ってくれたら俺も薔薇色の人生がはじまります。

美味しかったかどうかの感想をストレートに聞けない俺は、なぜか「混んでましたか?」と、ラーメンの味ではなくお店のことを聞きます。「まぁまぁ混んでいたけれども、昼過ぎだったから少し空いていたかな。」と上司。続いて「どのメニューにしたんですか?」と聞くと「全盛」と言うではないですか!
「全盛」・・・ああ、確かに聞いた事がある。それってすべてのトッピングを乗っけた、あの店で一番高いメニューのラーメンだ。
言われてみれば俺はそれを一度も頼んだ事がない。
お店のことからラーメンにどんどん近づいてきたぞ・・・!次はいよいよ松本いよ、ラーメンの味を聞こう!と思ったら。

「いやぁ、トッピングのネギがしょっぱくて、味が濃かったなぁ〜」
と上司。

・・・一旦整理しよう。
「味が濃かったなぁ〜」と言うことは、つまりは「美味しかった」と言うわけではない。
そして俺がこのラーメン屋でいつも頼むのが、ノーマルの「ラーメン」のみ。味が「醤油」か「塩」その時の気分で注文するが、どちらも美味しい。ちなみに「味噌」はない。
トッピングとか乗せたことは一度もありません。トッピングの材料に味がついているかどうかなんて俺は知ったこっちゃない。
つまりは、トッピングをわちゃわちゃ乗っけたラーメンのなんぞ、今まで注文をしたことなんかない。
なのに、なのにだ!何を血迷ったのか、上司ははじめて行ったそのラーメン屋で、勝手にトッピングをわちゃわちゃ乗っけて、そんでトッピングの味つけてラーメンの味がブレちゃって「味が濃かったなぁ〜」って・・・。

申し訳ないですけれども、言わせてください。
「トッピングのことなんか知らね〜〜〜〜よ!!!!!!!!!!!」

もちろん、直接上司に言ったわけではなく、心の中で言ったんですけれどね。
しかも上司「俺は〇〇のラーメンの方が好きかな。」と、別のお店の名前を言うではないですか!!!!
ガツーン!!!!
いやいや、グルメだったら、はじめてのラーメン屋に行ったら、普通トッピングをわちゃわちゃ入れないで、ノーマルのラーメンを注文するもんじゃないんですかねぇ?

何なんだろう・・・このモヤモヤした感じ。
トッピングがどうのとか、俺のせいじゃないしーーー!!!!

でも、この感じだと微妙な空気になってしまうからか、上司は俺にこんなこと言ってきた。

「でも、餃子はおいしかったよ。」

知らねーし!!!!!!!
あそこの餃子、食ったことないし!!!!!
俺いつも、ノーマルのラーメンだし!!!!!

なんだかな〜。「まずはノーマルのラーメンでどうぞ。」だなんて言わなかったのは俺だしなぁ・・・。でもトッピング全乗せとか注文したことないからどんな味になるのか知らんし〜・・・。
とりあえず思ったことは「人類皆、滅べばいいのになぁ〜」でございます。
今日はそんな話を書かせていただきました。
あ、マクドナルドのピエロが包丁片手にこっちにダッシュしてきたので俺はそれそろ帰るな!じゃあな!!!


というところまで書いて文字数が3424文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。


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