日本中に自然あふれる場所はたくさんあるのですが、
北信州は雪が多いからこそ、春夏秋冬がはっきりしています。
山に行けば雪が多いのではありません、
日常的に生活圏に雪が多い場所なのです。

雪の苦労がある分、春の訪れは人間だけじゃなく、動植物も嬉しい。
命あるもの全てが輝くのは、冬のおかげです。
そして短い夏は獣や虫や爬虫類たちで賑やかになり、
秋はパッと色づきます。

移住するまで、私は山には登っても山菜には全く興味がありませんでした。
お蕎麦は好きですが、山菜蕎麦がとりたてて美味しいと思ったことがなかったからです。そう、美味しい山菜を食べたことがなかったんですね。
山菜は採れたてに限ります。しかも雪国の山菜は別物です。
そして、山菜はその土地で食べるから美味しいと知りました。
私はとても食いしん坊なので、山菜の美味しさには衝撃的でした。

雪解けを雪の下でじっと待つ植物のパワーの力強さ、
フキノトウは雪にさらされて黄色く柔らか
コゴミはアクが少なくて、いくらでも食べれる
根曲り竹のタケノコ汁は文句なしの最高です。
キノコも自己責任で採って食べるものなので、お店には出回りにくいものです。
そんな山菜が採れる山はアチコチにあります。

まさに、景色良し、味も良しです。
私は日常的に山の自然を楽しみたい。
60、70、80歳になっても山を楽しめる場所として選んだのが北信州です。