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「感じる手」になるための訓練法

前回の「「感じる手」でスキャニング」に書いたように、どこに手を当てたら良いかを確実に知るためには、まずは「感じる手」になることが重要です。
では、どうすれば「感じる手」にすることができるのでしょうか?
今回は、それをテーマに書いてみたいと思います。

「感じる手」になるためのポイント

前回紹介した「手の妙用」という本に、以下のように書かれています。

「一言にして言えば、手に精神を集注する練習をすれば「感ずる手」になるのである。」(p.143)

はっきり言えば、これがすべてです。他に方法はありません。
精神を集中して感じていることをつかむようにする。その繰り返し(練習)しかないのです。

もちろん、個人差というものがあるので、ある人が1日で「感じる手」になったからといって、すべての人に同じことができるわけはありません。
しかし、その人の中で言えば、「手に精神を集注する練習」を繰り返すことで、いつか必ず「感じる手」になると言えます。
他人と比べることではないのです。

「感じる手」になるための訓練法

訓練法はいくつかあります。たとえば、前に紹介した発霊法もそうです。
詳しくは、「発霊法とそのやり方について」を参照してください。

他には、この発霊法と似たやり方ですが、合掌した時の両手を数センチ隙間を開ける方法があります。
この状態でじっとしていてもいいですが、少し手をこすり合わせるような感じで動かすと、氣(靈氣)を感じやすくなります。
さらに手の間隔を広げたり、また遠ざけたり近づけたりなどして、両手の間にある氣溜まりのようなものを感じます。
これは気功でも取り入れられている訓練法ですが、手に氣(靈氣)を感じるようにするための訓練としては、効果的なものだと思います。

他には、手をT字にする方法があります。
合掌した状態で、片手の指先をもう一方の手の手の平の方に垂直に向け、数センチ離します。
この状態で、垂直に向けた手をゆっくり動かすと、反対の手の平に、風が吹いたかのようなスースーする感じを受けます。
もちろん、感じ方は人それぞれですが、手の平に何か動いたような感じを受けるのは共通です。

これには応用編があって、2人で向き合って、片方の人が両手の平を上に向けて差し出し、もう一方が指先を垂直にこの手の平の上にかざし、数センチ上に浮かせたまま動かします。
縦や横に動かしたり、円を描いたり、数字を書いたりします。
両手を差し出している人は、目をつむった方がわかりやすいかもしれません。
こうして、相手の氣(靈氣)を感じる訓練ができます。

氣を当てる訓練

訓練方法は他にもあります。
これは、先ほど紹介した本にあるのですが、ふすまを利用して2人で行う訓練です。
片方の人はふすまの裏側にいて、好きな場所に手を軽く当てて待ちます。
もう一方の練習する側は、ふすまの表側に手を当ててスキャンするやり方で、相手の手がどこにあるかを探り当てます

これは、相手が見えなくて、手の圧力や温もりを感じず、かつそれほど厚くない仕切りを隔てて行う訓練です。
ふすま全体だとかなり広いので、もう少し範囲を狭めて当てる練習をすると、効果的だと思います。

長い時間レイキをするのが効果的

私の個人的な体験からですが、他の人に対して長い時間レイキをすることが効果的だと感じています。

私が最初にレイキを習ったのは、2014年6月で、3日連続で西洋レイキのレベル1~3を受講しました。
その間、私は手に何も感じませんでした。講習の中で、ヒビキの話がなかったからかもしれませんけどね。

しかし翌日、実家に帰省して母や父に、1回1時間のレイキをしたところ、何かわからないけど手にしびれのようなものを感じたのです。
最初は、同じ姿勢を続けていたから手がしびれただけだと思いました。
しかし、そのことが気になっていたのですね。

バンコクに戻ってきてから、ただ歩いているだけで手の平に何かもわもわとしたものを感じることに気付きました。
よくよく観察すると、脚とすれ違うたびにもわっと感じます。
それでこれは何かあると思い、ネットで検索したのです。

そうしたところ、レイキには「ヒビキ」があるというサイトを見つけました。
それを読むと、施術側が手の平に何かを感じるのが当たり前のように書かれていました。
私が受けた講習ではまったく語られていなかったので、とても驚きました。

そしていろいろ迷った末に、私はそのサイトにあるスクールをレベル1から受講し直すことにしたのです。
それが、2016年7月のことでした。このわずか1ヶ月の経験が、私にとってとても大きなものでした。

このような私の経験から言えることは、「感じる手」になっていない人のほとんどは、圧倒的に他人に対してレイキをしていないということです。

講習を受けるだけで簡単にマスターにはなれても、「感じる手」になるかどうかは別の問題です。
そして、「感じる手」にならなかった人の多くは、せっかくレイキを習ったにも関わらず、使わずに宝の持ち腐れにしてしまうのです。
だから、先ほど紹介した本では、次のように言っています。

「ただ私の手と違うのは、私の手は「感ずる手」になっており、一般の人の手は「感じない手」であるだけの相違である。「感じない手」でも患部に根気よく当てていれば、必ず効くのである。ただ感じないから、当てている本人がたよりない感じでいるから、長つづきがせず、根気よく手を当てていられない。根気よく当てれば、何も知らずとも必ず効くのである。その実例はたくさんあるから、信じて断行してみればよいと思う。」(p.138)

長続きしないのです。そして、やめてしまうのです。自ら諦めてしまうのです。
これはレイキに限らず、すべてのことに言えます。
自分の感覚で進歩していると感じられないから、途中で諦めてしまうのですね。

そういう意味でも、「感じる手」になることは重要なのです。
そして、そのために重要なのは、いろいろな訓練方法を実践することも大事ですが、それ以上に、他の人に対して長時間手を当てることだと思います。
最低でも30分、できれば1時間以上の施術を、何回もやってみてください。
これで何も感じないという人は、これまでお目にかかったことがありませんから。

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