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仰向けに寝た人への手の当て方(1)

仰向けに寝た人へのレイキは、もっともスタンダードなやり方です。
受け手も横になることで、もっともリラックスできますから、長時間の施術でも疲れません
また、具合がわるい方も、この体勢でレイキを受けることが多いと思います。

受け手が仰向けに寝ている場合は、頭から爪先まで、基本的には身体の前面に対して手を当てます。
そのやり方を、順に説明していきましょう。

ふとんに寝ている場合

最近は少ないかもしれませんが、畳(床)に布団を敷いて仰向けに寝ている人に手を当てるケースです。
昔は、ほとんどこのケースでした。しかも、施術者は着物を着ています。
そのため、受け手に対して横を向いて正座し、片手だけでレイキをしました。
正対して両手を当てようとすると、上体が前傾し、姿勢を維持するのが難しいからです。

現在は、ズボンを履くなどしてラフな体勢が取れるので、いろいろなやり方があります。
正座やあぐらをかいて座り、受け手に対して横を向いて片手で施術をする方法もあります。
その場合は、なるべく受け手に近づくようにしましょう。
離れると上体が傾くし、手が遠くなるので、自分の手の重みを支えるのが大変です。
そのため、ふわっと軽く手を当てることが難しくなりますから。

また、正対して両手で手を当てる方法もあります。
この場合は、自分の膝の上にクッションやまくら、座布団を丸めたものなどを置き、そこに肘を乗せて上体を支えるようにします。
こうすることで、前傾の体勢を維持しやすくします。
またここでも、受け手に近づくことが重要になります。

ベッドに寝ている場合

受け手がベッドに寝ている場合は、ベッドの外から椅子に座ってレイキを行います。
施術用のベッドだと高さがあるので、椅子に座って背筋を伸ばして手を当てることができます。
また、受け手の体高が高い場合は、施術者が立って手を当てると楽な場合もあります。

施術用のベッドは幅が狭いので、受け手のポジションはあまり気にしません。
しかし、一般的なベッドの場合は、なるべく受け手に施術者側に寄って寝てもらうようにします。
施術者側からは、それ以上近寄れないからです。
やはり距離があると、上体が前傾するなど、体勢の維持が難しくなりますから。

また、頭や足の方向、さらには側面にも柵や壁があるベッドもあります。
この場合、それを取り外せるのであれば、取り外した方がやりやすいです。
取り外せない場合、高さが低いものであれば、少々難しい体勢になりますが、柵の上から手を伸ばして手を当てることも可能です。
その場合は、クッションなどを上手に使って、肘で上体を支えるようにします。

柵の高さが高い場合は、柵の隙間から手を入れられないか考えます。
隙間から腕が入るようであれば、その柵に上半身を預けるようにして上体を支えて、手を当てるようにします。
柵が胸などに当たって痛いようであれば、そこにクッションなどを置いて、痛くないようにします。

それらの方法が使えない場合は、もしベッドがある程度大きいのであれば、施術者がベッドに乗って手を当てる方法もあります。
こうすれば、ふとんに寝た人に手を当てるのと同じになります。
ふとんよりもクッションが効いているので、むしろ同じ体勢を維持するのが楽になるかもしれません。

上半身に手を当てる

上半身に手を当てる場合は、受け手の横から手を当てます。
なるべく受け手に近寄ってもらうようにします。
遠くになると手を当てるために前傾するため、体勢的につらくなりやすいです。
どうしても近寄れない場合は、枕などをクッションにして、そこに肘を乗せて状態を支えるようにします。

転落防止用の柵がある場合は、取り払うか柵の上、または柵の間に腕を突っ込んで手を当てます。
当てにくければ片手でもかまいません。受け手に正対して自由に手が当てられるなら、両手で当てるとよいでしょう。
座ってレイキをする場合は、基本的に受け手の身体の中心または手前側が手を当てる対象になります。

もし、受け手の身体の左右両方を同時に両手でレイキしたい場合は、立って行うの楽かもしれません。
胸の上部から下腹部にかけて、必要と思われる場所に手を当てます。

腕や手に手を当てる場合も、同様に横から行います。
片手ずつになりますが、受け手の腕や手を両手で上下に挟むようにして手を当てるのが効果的です。

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