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仰向けに寝た人への手の当て方(2)

前回に引き続き、仰向けに寝た人に対する手の当て方のコツと注意点になります。
前回は、上半身に手を当てるケースまで説明しましたが、今回はそれ以外の場所へ手をを当てるケースです。

頭に手を当てる

頭に手を当てる場合は、なるべく横からではなく、受け手の頭の方に回って手を当てるのがよいでしょう。
ふとんの場合は問題ありませんが、ベッドで柵などがある場合は、前回の「ベッドに寝ている場合」で書いたように、柵を避ける方法をお試しください。

頭に手を当てるのには、基本的に3つのポジションがあります。
1つは額から鼻あたりにかけて、顔の前面に手を当てる方法です。
疲れ目など、目に対するヒーリングとして効果的です。
顔は敏感な場所ですから。ハンドタオルなどを鼻の穴を塞がないようにかけて、その上から手を当てるのがよいでしょう。

この場合は、両手の手の平の手首側を受け手の額に軽く置き、小指側を頬骨あたりに軽く当てて手のポジションをキープします。
中指の指先が、鼻の横くらいに軽く触れるようにします。
こうすると、目を圧迫することなく、効果的に目を中心とした箇所にレイキをすることができます。

2つ目は、顔の側面に手を当てる方法です。
耳より顔に近い方を覆うように左右から両手で挟みます。
耳を覆わないようにするのがポイントになります。
偏頭痛の場合は、この手の当て方が基本になります。

3つ目は、後頭部に手を当てる方法です。
両手で頭を受けるような形にして、受け手の後頭部の下に手を置きます。
受け手にはリラックスしてもらって、置いた両手の上に頭を下ろしてもらいます。
両手を枕の上に置く形になるので、ポジションを維持することに注意する必要はありません。

後頭部は、頭痛がある場合などに効果的です。
また、リラックス効果もあり、ここに手を当てると、寝落ちする人が多いのも特徴です。

足に手を当てる

頭の反対側に回って、受け手の足に手を当てます。
頭と同様に、柵が邪魔になる場合は、それを避ける方法をお試しください。

足を直接触られるのは恥ずかしいと感じる人が多いので、基本的にはバスタオルなどで覆うか、ソックスを履いてもらうようにします。
手の当て方はいろいろありますが、基本的には以下の3つになります。

1つ目は、両手で両足首をつかむ方法です。
この場合は、施術者は立って行う方が楽だと思います。
上から軽く足首をつかみ、レイキをします。

2つ目は、つま先を軽く握る方法です。
足先が冷えている場合は、つま先を握ってレイキをすると、その体温だけでも気持ちの良いものです。

3つ目は、片足ずつになりますが、両手で足を挟む方法です。
片手を足裏に当てるようにし、もう片手を足の甲側に当てて挟みます。
足を挟むと、体温もしっかり伝わるので、とても気持ちの良いヒーリングになります。

膝に手を当てる

この場合は、受け手の横から手を当てます。
下半身では膝が重要になりますが、ふくらはぎや太ももでも同様です。

施術者が立って、両手で両膝を上から押さえるように手を当てる方法があります。
この場合、前傾が強くならないように、受け手に下半身だけでも近寄ってもらうようにします。

次に、膝に対する手当で非常に効果がある方法ですが、両手で受け手の膝を上下から挟む方法です。
片手を膝の下に滑り込ませ、もう片手でお皿の部分を上から軽く押さえるようにして挟みます。
膝の裏側はだいたい浮いているので、このように上下で挟むやり方が容易にできます。

ふくらはぎや太ももでも、受け手が足を簡単に上げられるので、上下で挟むという方法が使えます。
ただし、太ももでもお尻に近い側は、下に差し込んだ手に違和感を覚える場合もあります。
ケースバイケースで使い分けるようにしましょう。

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